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山に目覚めることを「山ごころがつく」といいます。
「山ごころ」では私が登った山や、見つけた花の紹介、山への思いをつづります。
背景写真:長野県諏訪郡富士見町 八ヶ岳 編笠山から権現岳、ギボシ
最近の記事から
山の歳時記:「サワギキョウ(沢桔梗)」

湿地に群生するききょう科の多年草。八ヶ岳の東面。南佐久郡の小海町にある湖水「松原湖」からさらに林道を登ると「稲子湯」がある。広大な樹林の中にぽつんとたたずむ落ち着いた雰囲気の建物。宿泊も日帰り湯も可能だが、今回の登山では通過点に過ぎない。ただ、この「稲子湯」には思い出がある。もう四十年も前の事だが、若い私は山好きの彼女と共にここから入山し、八ヶ岳南部を縦走して小淵沢まで歩いたことがある。バスを降りた二人は、旅館の前から登山道に入っていった。そんな姿を想起させるほど、昔と変わっていない。
旅館奥に登山道の入り口があり、それを入るとすぐに湿地になる。湿地には木道が敷いてあり、温泉の沈殿物のような白や黄色、朱色など奇妙な色の泥の上を水が流れている。斜面の穴から水が湧き出ているのが木道からも確認できる。
そんな湿地はすでに秋めいて少し黄色を帯びているが、それを紫に彩るものがあった。それが「サワギキョウ」だ。すでに花の盛期は過ぎているようで花茎の下半分はすでに実を結んでいるが、それでも頂点付近にはまだ蕾がある。
結構丈があり、花は木道に立っていてもしゃがまなくても撮れる。地面からだと胸くらいはあるだろうか。湿地にも背の高い草は多い。このくらい丈がないと生きていけないのかも知れない。花は、ききょうと言っても、そういえばそうかなとも思えるが、一般的な桔梗のイメージはない。花弁は細長く、下の花弁が垂れていて、いかにも虫を誘っているように見える。色は鮮やかな紫色で、濃い筋がある。
四十年前の夏にも咲いていたであろうが、ついぞ思い出せない。
投降順最新の15件
書庫 投稿日 タイトル
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山の歳時記: 2023.08.24 サワギキョウ(沢桔梗)
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