top of page

榛名山二ッ岳

2023年06月05日 晴れ 単独

投稿日 2023年06月07

群馬県渋川市の榛名(はるな)山塊にある二ッ岳に登りました。榛名山というピークは無く、大きな山体全体を榛名山と呼び、その中のピークに個別の名前が付いています。火山である榛名山は何度も噴火を繰り返し、多くのピークをもつ複雑な山容の山です。古墳時代の噴火では火砕流が麓の村を襲い、近年その時犠牲になった鎧を着た古墳人が発掘されたのは記憶に新しいところです。この榛名山は群馬を代表する山として、赤城山、妙義山とともに「上毛三山」の一つに数えられています。

今回はいくつかのピークの中の「二ッ岳」に登りました。標高は1343m。名前のとおり、雄岳と雌岳の二つのピークがあります。これらのピークは溶岩ドームのようで、山内には安山岩の大岩がゴロゴロころがっています。オンマ谷から山頂へ向かうルートは岩の段差を越え、大きく空いた岩の隙間には木橋がかけてあったりと、岩の世界を通り抜ける感じです。見上げるような大岩には複雑に亀裂が走っていました。どうやらこの山は大岩の積み重なったような山で、内部に隙間が多いのでしょうか、そういえばこの山には放射状の沢が刻まれていませんし、風穴もいくつかあります。

その風穴のひとつ「ワシノス風穴」は5mほどの奥行きの穴ですが、入り口付近にぶら下げてあった温度計が0度を示しており、震えるほどの寒さで、奥へ入ってみる気にはなりませんでした。

駐車場は「ヤセオネ峠」にある広い駐車場と、オンマ谷の林道の奥にある駐車場があります。こちらは4台くらいしか停められません。今回は「ヤセオネ峠」に停めてオンマ谷から雄岳、雌岳に登り、東側の林道に下って、ワシノス風穴を見てヤセオネ峠に戻りました。

雄岳山頂には地デジやFM放送の電波塔が建っています。我が家のテレビ・アンテナもこの電波塔に向けてあります。雌岳からの展望は水沢山(榛名山のピークのひとつ)側の東から北東方向で、渋川市、前橋市、赤城山、子持山、十二ヶ岳など。雄岳からの展望は主に、隣の相馬山、榛名富士などカルデラ湖周辺の山々が間近に。遠くは谷川岳などが見えました。

道はしっかりしており、道標も完備されています。オンマたにから山頂にかけての露岩帯は岩が重なり大きな穴も開いていますので、通過は要注意です。風穴への道はどちらかというと下りにむいています。風穴やその近くの風穴利用貯蔵庫跡は今でも冷気が出ており、天然冷蔵庫が実感できます。

20230605_榛名山二ッ岳01.jpg

群馬県渋川市 榛名山塊にある二ッ岳

ヤセオネ峠駐車場からオンマ谷、雌岳、雄岳、ワシノス風穴

赤実線:歩行GPS軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

主な通過時刻:

ヤセオネ峠駐車場 9:47 (1172m)

オンマ谷駐車場 10:08 (1101m)

オンマ谷奥の分岐 10:46 (1141m)

避難小屋 11:12 (1227m)

雌岳山頂 11:26 (1301m)

雄岳山頂 12:16 (1343) (昼食)

ワシノス風穴 13:15 (996m)

ヤセオネ峠駐車場 14:01 (1172m)

所要時間:4時間15分
総歩行距離:6.7km​

 

20230605_榛名山二ッ岳02.jpg

ヤセオネ峠の広い駐車場

​伊香保温泉から延びる県道沿いにある広い駐車場

20230605_榛名山二ッ岳03.jpg

オンマ谷駐車場 ここからオンマ谷へ

20230605_榛名山二ッ岳04.jpg

オンマ谷奥の露岩帯

20230605_榛名山二ッ岳05.jpg

雌岳の基部に避難小屋がある

東屋でベンチがあるだけ

​奥に雌岳の登り口の道標が見える

20230605_榛名山二ッ岳06.jpg

雌岳からの展望

三角は水沢山

左奥に渋川市の街並み

​中央遠くに赤城山

20230605_榛名山二ッ岳08.jpg

雄岳山頂

​岩の上に立てば榛名富士や相馬山が見える

20230605_榛名山二ッ岳07.jpg

雄岳には地デジやFMの送信アンテナがある

20230605_榛名山二ッ岳09.jpg

雄岳からの眺め

​左は相馬山 右に榛名富士

20230605_榛名山二ッ岳10.jpg

ワシノス風穴

奥行き5mほどのちいさな洞窟

入口の温度計は0度を示していた

​中に入るのを躊躇するくらい冷気が出ていた

​(雅熊)

 

bottom of page