投稿日 2022年07月15日​

若き日の 自分の 3秒あとを歩く
​(わかきひの じぶんの さんびょうあとをあるく)

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​埼玉県秩父市 安谷川の山径

 

若い頃に入った山の径を歩くことがある。

山は変わらずにそこにあり、細々と続く径は昔と変わらない。

​沢音や鳥の鳴き声。時折、木々を揺らす風。

それらがすべて若い自分がここを歩いた時のままのように思える。

オリンピックのアスリートが世界記録のラインを追いかける映像のように、

私の数秒前を、若い自分が歩いているような錯覚を覚える。

いや、錯覚じゃないかも知れない。

足音が聞こえてくる。

息遣いが聞こえてくる。

その頃の自分は何を思いながらここを歩いたのだろうか。

 


 

(雅熊)