足利百名山のひとつ両崖山は、里山？、いや町山と言えるくらい人の住む街に近い山です。それも大都会を見下ろすこの山は、街の雑踏や学校の運動部の掛け声、救急車のサイレンなどが聞こえる、庶民の裏山でもあります。

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そんな庶民の山「両崖山」ですが、ちょうど2年前に山火事がありました。麓に住宅が広がるこの山の山火事は、地元住人を震え上がらせました。現在は人がもどり、年配の夫婦や、にぎやかなおばさんの声が山内に轟くようになっています。

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標高は300mに満たない低山ですが、硬いチャートのこの山はいたるところに露岩を秘め、箱庭のロックガーデンを呈して、意外と楽しませてくれます。関東平野の北端に面しているため、眼下の足利市街と渡良瀬川の向こうには、晴れていればスカイツリーまで見通せる関東平野が広がっています。

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今回は、以前(2014年)、妻と登ったルートを逆に辿ってみました。織姫神社の駐車場は登山目的では使えない(2時間以上の駐車は厳禁)ようになっていたので、「さいこうふれあいセンター」の駐車場をお借りしました。織姫神社の前の通りを西に数100mのところのグランドの横にあります。

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ルートは常念寺横の階段から子安観音のお堂→観音山→須永山→つる山→富士見岩→天狗山→両崖山→展望デッキ→織姫神社と、馬蹄形を時計回りに廻るルートです。織姫神社から両崖山のみを往復しても楽しめますが、この馬蹄形ルートを歩けば、天狗山や富士見岩でゆっくり展望を楽しむこともできます。

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