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水彩画 「笹のある樹林」 投稿日 2017年07月03日
山の本の中には魅力的なカット画がいろいろ挿入されていますが、これもそのひとつ。横山厚夫著 「一日の山 中央線私の山旅」に挿入されているカットです。
横山厚夫氏の本はその多くに著者自身が撮った写真とともに、藤井 実氏の手によるカットが挿入されています。
今回は笹を手前にした樹林の絵を模写し、彩色してみました。

横山厚夫著 「一日の山 中央線私の山旅」
藤井 実氏によるカット画
まずは、ペンでカット画を見ながら模写します。ここで失敗がひとつ。藤井氏の画は手前の太い木を背後にある木々よりも長く描いています。これは、よく考えてみると、遠近感を出すひとつの手法ではないかと思います。私はそれが理解できず、すべての木の頭を揃えてしまいました。

つぎに彩色ですが、原画には色がありませんので、すべて想像での彩色です。
笹は勿論緑ですが、新しい葉はまだしも、古くなってくると周囲が白くなり、ササクレや破れも目立ちます。そこであまり健康的な笹にならぬよう、白いところも残して、二色の緑で塗ってみました。木は左から陽が差し込んでいるとして、右側を若干暗めにしました。

Holbein Cake Colors 透明水彩絵の具
albireo AB-PC POST CARD
SAKURA MIcron PIGMA 黒 0.5mm 0.1mm 水性ペン
笹のある樹林の雰囲気が出たでしょうか。
(熊五郎)
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