首都圏からの登山者が多く、人気の棒ノ折山ですが、そのほとんどは白岩沢ルートで登っていると思われます。その白岩沢ルートは沢筋の道ながら「関東ふれあいの道」であるため、よく整備されています。日頃尾根筋のルートばかり登っているハイカーにとっては、このような沢筋のルートは貴重です。

ところで、そんな人気の棒ノ折山ですが、登山ルートが少ないのも事実。なんとかほかに面白いルートはないものかと地図を眺めていたら、気づいたのが「白岩沢左岸尾根(仮称)」です。その名の通り白岩沢の左岸に延びる尾根です。

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この尾根は白岩沢ルート近くの名栗湖畔から、棒ノ折山頂近くまでまっすぐ伸びています。Google Earthで見ると、下部は植林帯、上部は自然林。途中で林道が通過しています。

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今回はその「白岩沢左岸尾根」を利用して棒ノ折山に登り、都県境尾根で槙ノ尾山から「仙岳尾根」で「落合」に下山することにしました。出発地は「さわらびの湯」の駐車場をお借りしました。

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さわらびの湯から車道を歩き、有間ダムで対岸に渡り、白岩沢ルートの登山口を見て、尾根の末端を回り込むと、コンクリート壁に階段がきざんであります。この階段を登り、少し急斜面を登ると尾根上に乗り安定します。きれいに管理された植林帯で、管理用の杣道でしょうか。よく踏まれた尾根筋です。

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歩きやすく、ほとんどアップダウンの無い尾根筋を順調に登るとP706の辺りで自然林に変わります。左側に鹿除けネットが続きます。きれいな自然林を期待しましたが、鹿除けネットの側は低木の藪であまり美しくありませんでした。しっとり濡れた落ち葉を踏みながら登ると砂利の林道に出ます。正面から再び尾根に取り付き、広い斜面の左寄りを登っていくと、やがて少し痩せた尾根になって、都県境の稜線に飛び出します。そこから100mほどで棒ノ折山の山頂です。

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あいにく白いガスの中の山頂でした。東屋で昼食をいただき、少し戻って都県境を槙ノ尾山まで歩きます。槙ノ尾山から仙岳尾根で「落合」に下りました。この仙岳尾根は急な斜面が多く、また末端は痩せた岩尾根なので要注意です。今回は腰部が濡れて一部ぬかるんでいたので滑りやすくなっていました。

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最後まで気の抜けない仙岳尾根の末端で落合に降り立つと、そこは渓流釣り場です。一休みして名栗湖畔の車道をさわらびの湯まで戻りました。

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​さわらびの湯でさっぱりして帰途に着きました。