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西上州 下仁田 白髪岩はどこから見えるか                                 投稿日 2015年12月16日

 

西上州 下仁田の最高峰 白髪岩はどこから見えるか、カシミール3Dで調べてみました。

20151209_稲含山_白髪岩08.jpg

(画像を一度左クリックし、次に右クリックして新しいタブで画像を開いて拡大してご覧ください)

白髪岩は群馬県の下仁田町と甘楽町の境にある標高1512mのピーク

(カシミール3D 縮尺5万分の1地図に地名を表示させてカット)

 

白髪岩は西上州下仁田の稲含山の南南西 直線で2.2kmほどのところにあるピークです。

 

このピークには明治15年に設置された原三角測点があります。

 

三角点が設置されているとはいうものの、国土地理院の電子地図ではまったく標高表記のない普通のピーク扱いという、不思議なピークです。

 

先日ここを訪れ(関連記事)、その存在を確認してみましたが、ピークは何の変哲もないもので、樹林に覆われ、近くにはもっと標高の高い赤久縄山(あかぐなやま)があることから、なぜ本格的に日本全国に三角点が設置され始める以前に、ここに原三角測点が設置されたのかは謎です。(下仁田の資料館で調べてくる必要がありそうです)

20151209_稲含山_白髪岩07.jpg

稲含山からの白髪岩

下仁田町の最高峰と言われており、こうして見ると割と目立つピーク

 

名称は「白髪岩」となっており、標高は1512mとされています。岩と名づけるほど際立って岩っぽい山ではありません。やや南北に細長いピークの南端には岩壁がありますが、これとて周囲からよく見えるようなものではありません。そんなピークになぜ白髪岩という名前が付いたのかも疑問です。

 

登山対象としてはやや地味なこのピークですが、関東平野のかなり広い範囲から見えるようです。関東平野の北部、東部から見えています。

 

さすがにすぐ近くの赤久縄山に隠されるのでしょう。熊谷辺りに鋭い影が落ちているのは仕方ないところでしょうか。

 

 明治初期の測量部の方がなぜここに三角点を設置しようと思ったのか、ひとつのロマンです。

20151209_稲含山_白髪岩06.jpg

中央の赤点が白髪岩(原三角測点)

クリックすれば拡大できます

カシミール3Dで作画し、情報追加

 

 

 

関連記事:

稲含山から白髪岩(原三角測点)

白髪岩からの展望(南方面)

 

 

 

 

ご注意:
*1 このデータはあくまでもソフトウエアで計算したものであり、実際と異なる場合があります。
*2 見えるとなっている場合でも、双眼鏡や望遠鏡が必要な場合もあります。
*3 方位は目標の山から各山への真北方位(真南は180度)方位です。このため登った山からは180度を加えた方位が見える方向です。コンパスが指示する磁方位ではありませんので補正が必要です。
*4 可視マップは、あくまでも山頂の一点が見える範囲です。なるべく違和感がないようにしていますが山頂が広い場合や、いくつかのピークを持つ場合は、山自体が見えていても、山頂は見えないと判断されている場合があります。


 

(熊五郎)

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