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烏帽子谷から矢岳

2022年06月01日 晴れのち曇り 2名

投稿日 2022年06月03日

念願の矢岳に登りました。秩父の名峰の一つと私は思っているのですが、アプローチが長くなかなか手が出ませんでした。今回は埼玉県秩父市 秩父鉄道の武州日野駅から秩父林道を歩いて、奥にある烏帽子谷から矢岳に登りました。

 

荒川水系の安谷川(あんやがわ)に沿って秩父林道が延びています。その秩父林道を終点まで詰めると約10km 標高差700mあります。武州日野駅が約300mですので、林道の終点の標高は1000m。そこから烏帽子谷で一気に350mほど登り、矢岳に達します。約1.5kmの烏帽子谷で一気に350m登ります。

登り着いた尾根上は赤岩ノ頭(1448m)の少し矢岳寄りの肩(約1400m)です。そこから左(北方面)に転じて少し下り、再び登り返して矢岳(1358m)に至ります。行くまでは赤岩ノ頭と矢岳の鞍部(一番低いところ)に出るだろうと思っていましたが、実際に出たのは赤岩ノ頭寄りの矢岳より高いところでした。昭文社の登山地図の破線は鞍部に出ています。現地では、烏帽子谷の水流がある下部では道なりですが、枯れ沢になって斜面に取付く上部では破線から外れてよ来ます。踏み跡と目印テープに従って登りました。

矢岳の山頂は展望のない平凡な小ピークです。矢岳からしばらく少し痩せ気味の尾根道ですが、踏み跡ははっきりしており、越えにくい露岩も無く快適です。この尾根は熟達者向きとか迷いやすいとか言われますが、一般道と変わらない尾根でした。ただし派生尾根に迷い込まないよう注意が必要です。クタシノクビレからは一般道となり、大反山の西斜面を下り、沢水の横の岩陰に馬頭観音を見て更に下れば鹿ネットがあり、林道に降り立ちます。武州中川駅はすぐです。

矢岳の登路としては、もちろん今回下った尾根を登るのがメインだと思いますが、若干距離がある(下りで3時間かかる)のが難で、なんとかこの尾根を下降に使い、他から登れないかと考えたところ、地図上では破線ですが、烏帽子谷のルートを見つけました。この烏帽子谷のルートは先に書いたように秩父林道を10km歩かなければなりません。しかも700mの標高差があります。ただ、約3時間もくもくと林道を歩き続ければ、いつかは着くという楽さがあります。3時間の準備運動を終えたら約1.5時間の急登で一汗かけば矢岳に登れます。時間配分は以下のような感じです。

秩父林道 3時間

烏帽子谷 1.5時間

​尾根の下降 4.5時間

20220601_矢岳01.jpg

埼玉県秩父市 秩父鉄道武州日野駅から安谷川沿いの地支部林道を詰める

林道終点から烏帽子谷で尾根上に出て矢岳へ

下山は尾根を下降し篠戸山からクタシノクビレ、武州中川駅へ

赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

 

主な通過時刻:

武州日野駅駐車場 7:23

営林署小屋 9:10

林道終点(烏帽子谷入口) 10:36

尾根上に出る 12:08 (昼食)

矢岳 12:57 

篠戸山(1040m) 14:22

クタシノクビレ 15:07

馬頭観音 15:49

武州中川駅 16:29

所要時間:9時間

総歩行距離:20.6km​
 

20220601_矢岳02.jpg

秩父林道

営林署小屋までは舗装道、その奥は砂利道

よく整備されている

​中間部のトンネルの前にゲートがある

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営林署小屋

​道端に道標があり、「矢岳登山口」とある

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林道が安谷川から分かれてぐにゃぐにゃと登り始めると

​烏帽子岩が見えてくる

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秩父林道終点

烏帽子谷入口

斜め左方向に踏み跡が入っている

​道標は無い

20220601_矢岳06.jpg

烏帽子谷

下部は踏み跡が明瞭

​上部は沢筋から離れ斜面を登る

20220601_矢岳07.jpg

矢岳と赤岩ノ頭の中間部やや赤岩ノ頭寄りに登り着いた

尾根上は明確な踏み跡がある

右が都県境の稜線へ

​左は矢岳へ

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矢岳山頂

​三等三角点 点名「南山」 標高1357.89mは少し先にある

20220601_矢岳09.jpg

篠戸山付近から矢岳(右奥のピーク)

篠戸山の東斜面は新しい植林帯で見晴らしがよい

​(雅熊)

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