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登頂意欲をそそられる荒倉尾根

投稿日 2017年02月25日

 

ここでいう「荒倉尾根」(仮称)とは、群馬と栃木にまたがる仙人ヶ岳山域にある小さなピーク「荒倉山」から派生する尾根です。先日登った「荒倉東尾根」(仮称)から、その存在を知りました。荒倉の名前はこの尾根からきているのではないかと思わせる岩稜です。

 

 

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20170222_荒倉仙人ヶ岳17.jpg

荒倉尾根(仮称) (赤破線)

先日登った荒くら東尾根(青線)

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

 

 

尾根の名前「荒倉尾根」は私が勝手に命名したもので、現地その他でどのように呼ばれているかは分かりません。

 

この尾根は、仙人ヶ岳山域において、群馬県と栃木県の県界が通る稜線上の小さなピーク「荒倉山」から直接派生している尾根で、その姿は、隣の「荒倉東尾根」に登らなければ見えません。またこの尾根が落ちるのは沢の途中であるため、麓からも見えません。つまり、その存在さえ気づかない尾根です。仙人ヶ岳に近い稜線から尾根の上部は見えますが、存在を確認しようという目がなければ、なかなか視野に入りません。

20170222_荒倉仙人ヶ岳15.jpg

(画像を一度左クリックし、次に右クリックして新しいタブで画像を開いて拡大してご覧ください)

荒倉東尾根から荒倉尾根(赤のライン)

地図のA点から撮影

 

 

しかし、地図上では「荒倉山」からはっきりと尾根筋が派生しています。傾斜が強い痩せた短い尾根であることが分かります。ただし地図上では岩稜かどうかは分かりません。

 

この尾根の下部は「荒倉沢」の中流域にある下の二股に落ちています。そこには昔、群馬側の桐生へぬける沢筋の道があったであろう名残の石仏があります。この石仏はこの尾根への取りつき点として、よい目印になります。

20170222_荒倉仙人ヶ岳12.jpg

荒倉沢の下の二俣にある石仏

正面は荒倉尾根の下部

石仏は尾根への取りつき点としていい目印

 

 

荒倉沢の沢床(取りつき点)は、標高約260m。「荒倉山」山頂は、約570mですので、その標高差は約310m。沿い面距離は約1kmです。とびきり急というわけではありません。また地図上にはケムシマーク、つまり岩稜を示すマークは描かれていません。

20170222_荒倉仙人ヶ岳16.jpg

荒倉尾根の上部

地図のB点から撮影

 

 

この尾根に登下降の記録があるのかどうか。地元の方や猟師が登っていないのかは調べた限りわかりません。登ってみないと人跡(目印や踏み跡)があるかどうかは分かりません。

 

先日撮った写真から、この尾根の下1/3は雑木の急斜面です。中1/3は痩せた岩稜です。これは側面から観察したもので、通過の難度は実際に登ってみないとわかりません。 上1/3から荒倉山山頂までは小ピークのあるなだらかな尾根になっているようです。このためこの尾根の登高は中1/3の岩稜帯の通過がポイントです。

 

 

機会を見て登ってみたいと思います。

 

 

 

 

 

(熊五郎)

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