四萬部寺から高篠峠、大野峠 2021年03月11日 晴れ 単独

投稿日 2021年03月13日​

春になると秩父の札所をのんびり歩いてみたくなりますが、まだちょっと季節が早いでしょうか。しかし今回基点にした秩父札所一番 四萬部寺(しまぶじ)の境内には紅梅がきれいに咲いていました。もうすぐ巡礼の春ですね。

 

今回はその四萬部寺の駐車場をお借りし、定峰(さだみね)川に沿った道路と林道で高篠峠(たかしのとうげ)まで歩いてみました。Uターンで四萬部寺に戻る道はいずれも長いですから、そのまま大野峠に向かい、国道299号が走る横瀬町側に下って、西部秩父線とバスで四萬部寺に戻ることにしました。

 

定峰川は緑泥片岩の緑色が美しい清流です。その定峰川沿いには一本の県道(11号線 熊谷小川秩父線)がのびており、途中で川筋から分かれて斜面を登り定峰峠を越えています。ただし現在通行止めになっているようです。バスがこの道路で定峰集落の下まで入ります。

高篠峠へは途中で県道から分かれて幾分細い林道定峰線に入ります。この林道は高篠峠に至り、白石峠から来るグリーンラインと合流しています。定峰線を忠実に辿れば高篠峠に着くわけですが、くねくね曲がる林道に対して昔の古い道形が沢筋の脇をまっすぐに通っているようです。

今回、最初に現われる古い道形に300Mほど入ってみましたが、崩壊して惨憺たるもので、通過困難とみて引き返しました。高篠峠直前の道形もほぼ消えており通過は困難なようです。

高篠峠は小広い道路の交差点で、一部材木置き場になっていました。余談ですが最近思うにどこの山でも木材の搬出が盛んに行われているように思います。高篠峠には隅に昭和八年の石の道標があます。大椚村(今のときがわ町)の青年団が建てたもののようです。

次のように刻まれています。

 本村大字大野ヲ経テ比企郡平村ニ....

 秩父郡高篠村(秩父札所一番)ヲ経テ秩父町.... (今回歩いてきた道)

 秩父群槻川村大字白石ニ至ル

 秩父郡芦ヶ久保村ヲ経テ秩父町方面ニ至ル

と四方を示しています。

WIKIによると、大野村は明治22年の町村制施行により大野村と椚平村が合併して秩父郡大椚村が成立し、昭和30年に比企郡妙覚村と平村と合併して比企郡都幾川村(今のときがわ町)となったようです。石標は大椚村の青年団が建てたものなので、大椚村を本村としているのようですが、高篠峠は大椚村にあるとも言ってるように聞こえます。大野は大椚村の大字となっています。

 

高篠村は明治22年の町村制施行により山田村、栃谷村、定峰村が合併して高篠村が成立しましたが、昭和32年大田村とともに秩父市に編入され消滅したようです。現在、札所一番四萬部寺は秩父市栃谷にありますが、昔は秩父郡高篠村にあったということかもしれません。

槻川(つきがわ)村は明治22年の町村制施行により坂本村、皆谷村、白石村、大内沢村が合併して槻川村が成立し、昭和31年に大河原村と合併して東秩父村となったようです。()定峰集落の入り口に当たるところに大河原村への古い道標があります)

芦ヶ久保村は昭和30年に横瀬村と合併して横瀬村となり、消滅しています。

さて、高篠峠からは大野峠へとつながる林道を少し歩き、途中の道標に従って植林の山道に入ります。真っすぐな溝状の登りです。登りきると目の前が明るい藪になり、大きく回って小ピークに乗るとそこはグライダー滑空場です。とても眺めが良く気持ちのよいところです。滑空場の脇から急坂を少し下ると大野峠です。東屋があります。

林道をまたいで植林帯を下ると、途中にかわいい馬頭観音があり、赤谷で国道299号に降り立ちます。その先芦ヶ久保駅まで歩いて西武秩父線で西武秩父、駅前で定峰入り口方面のバスに乗り継いで栃谷で降りれば四萬部寺までは歩いて7分ほどです。

 

今回は定峰川沿いの道をなるべく古い道形を拾って高篠峠まで歩きたかったのですが、上流部は荒れており、古い道形は入り口はあっても途中で寸断されているようです。一部300Mほど古い道形に入ってみましたが崩壊がはげしく断念しました。このためほぼ忠実に林道を詰めることになりました。高篠峠からは林道と一般の登山道を利用しました。全国的に晴れたこの日は野鳥(カラ類、ウグイス、ミソサザイなど)の声を聴きながらゆったりと林道歩きが楽しめました。

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埼玉県秩父市 秩父札所一番 四萬部寺から定峰川沿いを高篠峠へ

​定峰川沿いの道は県道11号線(熊谷小川秩父線) 途中から林道(定峰線) いずれも舗装

下山は大野峠から横瀬町赤谷

西武秩父線 芦ヶ久保駅から西武秩父駅 定峰入り口行バスで栃谷下車

赤実線:GPS歩行軌跡
(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

主な通過時刻:

四萬部寺の駐車場 9:17
古い石道標 9:46
県道11号、林道分岐 10:19

路肩崩壊箇所(工事中) 10:33

高篠峠 12:11 (昼食)

パラグライダー滑空場 12:57

大野峠 13:10

馬頭観音 13:50

赤谷 14:16

芦ヶ久保駅 14:40

西武秩父駅 13:03

四萬部寺の駐車場 16:02

所要時間:5時間
総歩行距離: 15.0km

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紅梅が咲く秩父札所一番 四萬部寺

​お参りして出発

​トイレをお借りした

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途中で梅越しに秩父の名峰武甲山を眺める

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県道11号熊谷小川秩父線はここから左上へ定峰峠に向かう

​今回のルートは正面の林道定峰線

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路肩が崩壊して工事中

左上のガードレールを目指して斜面を登る​

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途中で右へ林道が分かれるが荒れている

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高篠峠

歩いてきた四萬部寺からの道、東秩父村から白石峠経由の道、

​ときがわ町からの道、横瀬町からの道が合流している四辻

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パラグライダーの滑空場

​展望がよい

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大野峠

​東屋がある

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赤谷への道の途中にあるかわいい馬頭観音

​馬が通れる道とは思えないのだが...

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赤谷の山村

すぐ下に国道299号と西武秩父線が走っている

(雅熊)