中之条町の嵩山 2020年10月29日 快晴 2名

投稿日 2020年11月01日

秋が足早に過ぎ去ろうとしています。今年は冷え込むのが早いようです。温暖化で春や秋が短くなる?なくなる?傾向なのでしょうか。ただ急速に冷え込んだことで今年の紅葉はきれいだと聞きます。さて、低山にも紅葉が下りてくるこの時季、北毛(群馬西北部)の紅葉はどうでしょうか。

今回登ったのは群馬県中之条町にある「嵩山」です。中国にある嵩山は「すうざん」。山口県にある嵩山は「だけさん」です。中之条町の嵩山は「たけやま」です。こじんまりとした山ですが、いくつかの岩頚を秘めた面白い山です。山そのものが城跡のようなもので、戦国時代の激戦地。悲劇の舞台でもあります。山内には供養のための三十三観音が建立されており、地元が霊山として大事にしている山です。紅葉はまだ部分的でしたが、ところどころに目の覚めるようなモミジを見、岩をよじれば大展望と、昔の事を思いながらも、なかなか楽しい山でした。麓には道の駅「霊山たけやま」と十割そばの「けやき」があります。帰り道、小野上温泉などに寄れば温泉付きの山旅となります。


​関越自動車道の渋川・伊香保ICで降り、吾妻川沿いの国道353号を走ります。JR吾妻縁とも並行に走り、小野上温泉駅を過ぎて中之条の町に入ります。昭和の雰囲気をとどめた町中を過ぎて、北上する傾斜道を少し走ると親都「ちか」神社の大ケヤキの前に出ます。道の駅「霊山たけやま」があり、大きな駐車場も完備されています。駐車場から見あげると男岩がそびえており、その傍までワイヤーロープが伸びています。季節によっては多くの鯉のぼりが泳ぐのを見られるようです。

トイレをお借りして、いざ出発です。登山道は表登山口からと、東登山口のいずれからでも登れますが、今回は表登山口から登りました。向かって左に進み、道の駅の裏手に登山口があり、まず初めに三十三観音の一番が出迎えてくれます。表登山口からのルートの場合は、ほぼ以下のような行程になります。三十三観音はルート内に点在しています。登山口の道の駅横と天狗の広場にトイレがあります。

                             9:51                       9:56  
表登山口-->展望台(東屋)-->天狗の広場(トイレ 東屋)<-->小天狗(クサリ)
  9:10           9:28              |-->不動岩(クサリ)-->石門-->天狗の広場 10:32
                                            10:13          10:23         |-->東屋<-->胎内くぐり(クサリ)      
                                                                        10:43-->三社神社-->弘法の筆跡-->中天狗-->*
                11:12/12:13       12:28                                      10:58        11:01        11:02
*実城の平-->経塚(東屋)-->一升水(観音群)-->弥勒穴(クサリ 観音群)-->東登山口
   11:09     |-->五郎岩-->烏帽子岩              12:41                  12:56
                 |     11:21    11:43
           |<-->大天狗、女岩(クサリ 嵩山山頂)
                                11:58

 

所要時間:4時間

総歩行距離: 4km

 

観音様を確認しながら上記のように巡っていきます。小天狗、不動岩、大天狗、烏帽子岩、五郎岩は岩頸です。不動岩は小天狗の西側一段下にあり、クサリで登ります。お不動様が鎮座しています。大天狗の岩には長いクサリがあります。傾斜が緩いので難なく登れますが、岩が濡れているときは要注意です。大天狗の岩場を登り切ったところが嵩山の最高点「女岩」で、岩の根本に三等三角点 点名「天狗山」標高789.19mがあります。短いクサリで女岩によじ登ると小さな祠があります。烏帽子岩は途中までしか行けませんでした。

上記のように、山内にはいたるところにクサリで登る岩があります。小天狗、不動岩、五郎岩、女岩に立つと大展望です。三十三観音は山内に点在しています。単独だったり、数体あったり、岩壁の高いところにあったり、岩穴の奥にあったりと、さまざまです。多くの観音様はルートから少し外れたところにあり、ロープでよじ登ったりするところもあるので注意が必要です。全観音を巡るのはなかなか骨が折れます。

 

胎内くぐりはちょうど胸の高さが幅20cm強の狭い岩の間をすり抜けなければ通過できません。私は無理でしたが相棒は通過できました。通過したらすぐ斜面になっていてクサリがかかっています。そのまま下りて行って東登山口方向にも行けますが、回り道(胎内くぐりを巻ける)で戻ることもできます。

ルート上には東屋が点在しており、ベンチもあります。道標もしっかりしている方と思います。天狗の広場には仮設トイレもあります。要所要所に道標とともに現在位置を示す航空写真があります。この山は霊山ですが、過去に岩登りのためのハーケンやボルトを打ち込んだ人が居たようで、山内に「岩登り禁止」の立て札があります。

​ぐるっと一周。三十三観音も、全部ではありませんがなるべく拝んで、各ピークで大展望を楽しんみ、約4時間で東登山口に降りてきました。山内で昼食をとらなかったのでお腹がすきました。十割蕎麦「けやき」によって天ぷらそばをいただき、道の駅「霊山たけやま」でお土産を購入。まだまだ晴天。雲一つ無い空の下。小野上温泉の「さちのゆ」に寄り、さっぱりして帰路につきました。

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道の駅「霊山たけやま」の駐車場から男岩を見上げる

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嵩山の案内図
航空写真が使われており分かりやすい

(拡大できます)

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モミジの紅葉

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三十三観音 八番、九番

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小天狗
大天狗と烏帽子岩が見える

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胎内くぐり
胸のあたりが20cmくらいの幅

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実城の平
本丸跡

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大天狗の岩場を登る

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嵩山山頂の女岩
左下隅に三角点

​(熊五郎)