橋立から高ワラビ尾根 武士平 浦山 2018年6月4日 晴れ 単独

投稿日 2018年06月05日

秩父の名峰武甲山は石灰岩の山で、いまでもどんどん削られて建築材料のセメントに化けていますが、オリンピックの建設ラッシュでなおさら掘削スピードも加速しているのではと想像しています。

 

そんな石灰岩の武甲山ですが、「石灰岩があれば近くにチャートあり」ということで、ここでも例外ではなく、武甲山にこんなに近いにも関わらず、今回登った高ワラビ尾根はチャートなのです。チャートも石灰岩ももともとは海の底で生まれた岩石。太平洋のはるか沖で2億年もかけて堆積した微生物の死骸がチャートになり徐々に移動。サンゴ礁などが固まった石灰岩を載せて日本列島にぶつかり、マントルに向かっては沈み込めず、めくれ上がって日本列島にくっついた、いわゆる付加体というもの。石灰岩とチャートはたたみ込まれるように重なっている。まさにジオのロマンといったところでしょうか。

 

今回は浦山口からせり上がった高ワラビ尾根を辿って小持山に向かって登り、手前のタワノ尾根を武士平から浦山に降りました。小持山まで登って大持山、鳥首峠と周回したいところですが、この歳で体力が持ちません。(笑)  帰りは浦山の大日堂まで歩き、渓流荘のお風呂に入って、16時のバスで橋立に戻る予定でしたが、途中の金倉橋BSでちょうど14時のバスが来たので乗って戻りました。

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橋立から高ワラビ尾根 武士平 浦山

緑破線:予定ルート 赤実線:歩行GPS軌跡

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

通過時刻:

300円駐車場 9:01

橋立尾根取り付き点 9:06

城山(室山城址) 10:09

P785 10:45

伊勢岩ノ頭 11:59

一般道合流点 12:22 (昼食) 12:35

石仏 13:20

武士平 13:27

大神楽沢橋 13:57

金倉橋BS 14:04 市営バス ぬくもり号で橋立へ

 

所要時間:5時間

総歩行距離:11:2Km

 

 

国道140号で秩父の街を走ります。左前方、武甲山の右肩に城山が顔を出します。浦山方面の道に入ると橋立橋の手前に広い駐車場があります。ここは有料(300円)です。細い道を奥に入った橋立堂奥の茶房の横に無料駐車場があります。今回は300円駐車場に停めました。

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橋立の300円駐車場

右の道路は県道73号

 

身支度をして行動開始。橋立堂には帰りに寄ることにして、浦山へ延びる県道73号を歩いて橋立橋を渡ります。橋の上からは一番奥に小持山が見え、これから登る高ワラビ尾根が奥の方まで見えています。下には橋立川が流れています。

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橋立橋上から見た高ワラビ尾根

訂正: 子持山 -> 小持山

 

橋立橋を渡って進むと左の尾根末端に階段があります。「作業道」と書かれています。階段を上って尾根に取り付きます。やや左上を目指して植林の下を登ります。尾根筋に出たら右上を目指して植林帯を急登します。うっすら踏み跡が続いています。

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尾根末端の階段

「作業道」となっている

ここから尾根に取り付く

 

城山の山頂直下には二段の城の曲輪(くるわ)の跡と思われる人工的な小平地があります。ここには室山城址です。山頂には三等三角点 点名 久那 標高705.49mが設置されています。 

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城山山頂

室山城址

三等三角点 点名 久那 標高705.49m(中央)

この山頂の手前に二段の曲輪があった

 

山頂からアセビをかき分けて少し下ると、右下から急な小沢がせり上がって来ています。ここは露岩を慎重に回り込んで鞍部に降ります。少し尾根が痩せてくると露岩が現れますが、踏み跡やピンクのテープに誘導され難なく通過できます。岩を通過したところに、北側に飛び出た露岩があり、その上に立つと左端に両神山や、眼下に秩父の街が見降ろせます。数少ない展望地です。

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展望の効く岩の上から

秩父の街を見下ろす

 

稜線上は赤紫色のチャートの破片が散らばっています。すぐ近くの武甲山は石灰岩なのに、この尾根はチャートですから不思議です。

 

P785の小ピークは樹林の中で平凡です。一旦鞍部まで下って緩やかに登り返すと左が開け武甲山や子持山からの稜線のシラジクボあたりが見えます。伊勢岩ノ頭で稜線は左に曲がり露岩を二か所通過すれば、タワノ尾根の上で一般道と合流します。ここで初めて道標を見ます。昼食をとって武士平へと下ります。この下りは本ルート中最も急なところです。一気に250mほど下ります。途中に五色岩滝への分岐がありましたが、今回は行きませんでした。

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武甲山を眺める

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タワノ尾根の上で一般道と合流

 

やがて石仏がぽつんと立っている峠に降り立ちます。武士平から大谷(おおがい)への道が抜ける小さな峠です。昔、浦山と秩父を結ぶ道は、今はダム湖の底の浦山川沿いではなく、ここを通過していたのでしょうか。石仏からはよい道になってスタスタ歩けます。武士平は、平というほどの平地は無いようです。一軒の民家に今でも暮らしがあるようです。武士平からは舗装になって車が通れる道を大神楽橋まで下ります。

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石仏のある峠

石仏(馬頭観音)は文化十年 1813年

ここからよい道を少し下ると武士平

 

県道73号に出たら、大日堂に向けて歩きました。大日堂のバス停で16時のバスに乗ることにし、余った時間で渓流荘のお風呂をもらうつもりでした。県道をてくてく歩いていると金倉橋のバス停がありました。バスの時刻を見ると次は14時04分です。そこで時計を見ると、ちょうどその14時04分。バスが来たら乗るかと考えた、ちょうどその時、一台の小型バスが自分の目の前に到着。ぬくもり号です。バス停で待っていたように見えたのか、扉がオープン。吸い込まれるように乗りました。乗客は私だけ。面白いバスの運転手と話をしていると、あっというまに橋立。駐車場の横で降ろしていただきました。

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橋立堂

珍しく馬頭観世音菩薩を祭る

背後は高さ70mもの石灰岩の岩壁

 

まだ陽が高いので、すぐに帰らずに橋立堂に寄ることにしました。前回は昭和60年に来たところ。石灰岩の岩壁の基部にお堂があったのは覚えています。せっかく来たので橋立鍾乳洞に入って涼しさを味わい。境内の茶房でアイスクリームをいただいて帰途に着きました。

 

高ワラビ尾根は長大ですが、城山手前が少し急なだけで全体的には緩やかで登りやすい尾根です。ところどころに露岩がありますが、難なく通過でき楽しめます。全体的に薄い踏み跡程度ですが、ピンクのテープが誘導してくれます。タワノ尾根上の一般道と合流する手前の岩場(下山に使う時は最初の岩場)の通過がこの尾根のポイントです。また、タワノ尾根上部は250mほどの急坂ですので、ここで滑らないよう要注意です。

 

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • 削られても大丈夫なのでしょうか?栃木の方でも葛生辺りは石灰掘り続けていたみたいですが。大谷石のように地中が空洞になっているのも怖いし。 (agewisdom) 2018/6/5(火) 午後 2:58

  • > agewisdomさん 何十年かかって山ひとつ無くなることもあるようです。武甲山は半分残るようですが。(熊五郎) 2018/6/5(火) 午後 6:33