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鐘撞堂山から少林寺 五百羅漢 2017年11月2日歩く 晴れ 2名

投稿日 2017年11月03日

10月の雨続きもようやく終わって、11月に入り晴天の気配です。山屋にとってはこの11月は見逃せない時季。紅葉もありますが、なにより高い青空と澄んだ空気が登山意欲を掻き立てます。高山はすでに冬に入っていると思いますが、低山、とくに今回登ったような里山は、のどかな雰囲気に包まれた農村のたたずまいも味わうことができます。

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(画像を一度左クリックし、次に右クリックして新しいタブで画像を開いて拡大してご覧ください)

寄居駅近くの有料駐車場に車を置き、

鐘撞堂山から円良多湖、少林寺(五百羅漢)を巡る

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

 

通過時刻

寄居駅近くの駐車場 9:45 (24時間500円)

大正池 10:27

鐘撞堂山 11:17 (昼食) 11:53

円良田 12:27

筑坂峠 12:47

虎ヶ岡(円良田)城址 12:59

三角点 13:58

かんぽの宿寄居裏 14:04

円良田湖 14:22

羅漢山入口 14:45

少林寺 15:16

寄居駅近くの駐車場 16:30 

 

歩行距離 約15.8Km

所要時間 約7時間(休憩時間を含む)

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寄居駅

JR八高線、東武東上線、秩父鉄道が接続する

 

今回登ったのは埼玉県大里郡寄居町(よりいまち)とお隣の美里町にまたがる「鐘撞堂山」(かねつきどうやま)です。標高330mの低山ですが、近くに円良田湖(つぶらたこ)や、五百羅漢で有名な少林寺(しょうりんじ)があるので、一日たっぷり楽しめます。今回は妻を誘って出かけました。

 

寄居町は秩父から流れてきた荒川がちょうど関東平野に流れ出す位置にあり、秩父への玄関口ともいえます。寄居駅はJR八高線、東武東上線、秩父鉄道が接続する接続駅ともなっており、近くには関越自動車道の花園ICもあって、交通の便のよいところです。また寄居とその周辺には寺や城址が多く、歴史・文化の色濃い土地です。

 

今回のルートは、まず寄居駅南口の街中にある、24時間駐車場(1日500円)をお借りして、駅を渡って北上し、国道140号を渡って、大正池から鐘撞堂山に登りました。鐘撞堂山からは、一旦円良田に降りますが、再び登って「虎ヶ岡城址」(とらがおかじょうし)を見て、尾根沿いにかんぽの宿寄居に下り、そこから円良田湖に回って羅漢山を越え、五百羅漢を見ながら少林寺へと下り、寄居駅に戻りました。歩行距離15.8Kmの少し長丁場です。妻は終盤すこし疲れ気味でした。(お風呂で回復したようですが)

 

今回のルートは盛りだくさんですが、距離を短くする場合は、虎ヶ岡城址を省略して、円良田から円良田湖、少林寺のルートがよいと思います。さらにショートカットする場合は、鐘撞堂山から直接円良田湖に降りて、少林寺に向かう手もあります。いずれにせよ鐘撞堂山と少林寺の五百羅漢は見逃せません。

 

ルート全体としては道標が整備されており道もよく、各所にトイレもあって歩きやすいハイキング・ルートです。ただし円良田から虎ヶ岡城址までの谷合の道は、中間部がやや不明瞭です。虎ヶ岡城址からかんぽの宿寄居までの尾根は、近くの陣見山からのルートなので歩かれていて明瞭です。

 

トイレは寄居駅、大正池、円良田湖の釣り客用駐車場、少林寺にあります。お風呂はかんぽの宿寄居の展望風呂があります。(温泉 800円)

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大正池と鐘撞堂山

 

 

大正池は緑色の水をたたえる池で、のんびりしたたたずまいです。東屋とトイレがあり、寄居駅から歩いてきた場合は、最初の休憩所として使えます。大正池から奥はしばらく林道ですが、道標から奥は山道となります。

 

この林道は「馬騎の内林道」というようで、林道の奥や登山道のある尾根一帯を「馬騎の内」(まきのうち)と呼び、奈良・平安時代に寺や集落があったようです。この一帯に竹林があるのも、昔人家が有った証拠かもしれません。小平地に小屋があり、更に登ると円良田湖からの道を合わせ、間もなく鐘撞堂山の山頂です。

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鐘撞堂山山頂にて

東屋と奥に展望台、ベンチ

三角点(標高330.2m)と鐘(撞ける)もある

 

鐘撞堂山の山頂は木が茂っているものの樹間から南の寄居の町、西の秩父方面の山、北の榛名山方面を眺めることができます。山頂には東屋がありゆっくりくつろげる気分のよい山頂です。展望台から眼下の寄居の街や、関東平野がよく見渡せます。この日は10組ほどの年配の登山者でにぎわっていました。

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鐘撞堂山の展望台からの関東平野の眺め(眼下に寄居の街並み)

 

 

山頂からはいくつかのルートがありますが、我々は円良田に向かって降りました。案内板は、「円良田あんずの里」や「円良田特産センター」となっているものもあります。途中に炭焼き小屋があり、そこからは軽トラなら通れるような道になり、円良田まで下ります。円良田は円良田湖の北にある集落です。児玉方面へ抜ける道が走っています。特産センターには寄りませんでした。

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虎ヶ岡(円良田)城址

ここからかんぽの宿寄居まで約60分

 

虎ヶ岡城址への道は少々荒れていますが、路形ははっきりしています。陣見山からの登山道のある尾根筋に出たら、そこが筑坂峠です。峠から波久礼側に下る道が国土地理院の地図には破線で描かれていますが、実際にあるのでしょうか。峠を右に向かい急な階段の道(今回のルートで最も急)を虎ヶ岡城址まで登ります。虎ヶ岡城址には東屋があります。展望はあまりよくありませんが、北側の美里町の児玉方面が見えています。

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円良田湖

 

 

虎ヶ岡城址からかんぽの宿寄居までの尾根筋はよく歩かれています。途中石祠と四等三角点(190.73m 点名:波久礼)を見たらすぐかんぽの宿です。かんぽの宿には寄らず、手前の円良田湖への道を下ります。暗いじめじめした道を下ると車道に出ます。さらに進むと円良田湖の堰き止め堤防に出ます。釣り客用の駐車場にトイレがあります。堤防を渡って釣り筏を見て、旅館の横を羅漢山に向けて階段の急坂を登ります。登りきって下降になるとすぐに多くの羅漢様が迎えてくれます。

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少林寺の五百羅漢

羅漢山から少林寺までの山路に羅漢様がさまざまな表情、恰好で並んでる

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多くの羅漢様の中には必ず誰かに似た羅漢様が見つかるという

 

 

少林寺までのジグザグ道にさまざまな顔や恰好をした羅漢様が並んでいます。どれもユニークで、一体一体表情が違うので楽しめます。少林寺では御朱印をいただきました。武州寄居十二支守り本尊霊場のひとつで、卯年の寺となっています。トイレをお借りしてから寄居駅までてくてく歩きました。

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曹洞宗 萬年山 少林寺

武州寄居十二支守り本尊霊場のひとつ

少林寺は卯年の守り本尊霊場

 

車をかんぽの宿寄居に走らせ、温泉で汗を流して帰途につきました。

 

鐘撞堂山は低山ながら、山頂の雰囲気がよく、展望も効いて楽しめる山です。円良田湖や少林寺と組み合わせれば一日たっぷり楽しめるハイキングとなります。

 

 

 

 

 

(熊五郎)

 

コメント(2)

  • ご自分に似たお顔見つかりましたか。 (agewisdom) 2017/11/3(金) 午後 6:19

  • > agewisdomさん 写真の羅漢様です。(熊五郎) 2017/11/3(金) 午後 6:31

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