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幼いころから知っているアオキ

投稿日 2016年02月19日

立春がすぎて少し陽が長くなってきました。とはいえ、まだまだ寒いですね。

 

前にも書きましたが、この時期の山は冬枯れで面白くないと思われるかも知れませんが、私は肺の奥までしみ渡るような冷たい空気に、どこか寂しい景色。それがたまりません。

 

よくネットなどで別の季節の山を見るのですが、同じ場所でも夏と冬ではまるで違います。冬は太陽の光が差し込んで明るく、風の通りもよくてさわやか、しかしちょっぴり寂しいという感じです。

 

低山に登っての、この時期の楽しみ。それはアオキ。

20160218_諏訪岳_唐沢山01.jpg

里山の林床でよく見かける常緑の低木です。

 

この木はちょっと上品な料亭の中庭の石灯篭の脇に植えてあったり、銭湯の庭の片隅にあったりして、おなじみの木です。

 

日影を好むので家の裏庭などでもよく見かけます。葉に斑が入っているものも見かけます。

 

この木は常緑で、冬に赤い実をつけるので、それがなんとも可愛いいのです。

 

葉は艶があるので、赤い実がよく映えます。

 

私は小学校時代に青木君が居たので、青木ってどんな木か調べたことがあり、小さいころから知っていました。実家の近所の家の庭にもあったので、おなじみの木だったのですが、山に当たり前のように生えているのを知ったのは、山に登りだしてからのことです。(名字の青木とアオキが関連あるのかどうかは不明ですが)

 

山でこの木を見つけると、どんどん見つかり。ここにも、あそこにも。そのうちアオキだらけということもあります。冬枯れた木々の中に、青々としたアオキが、それも赤い実をつけて点在しているのは、なんともいいものです。高木が葉を落とし林床に光が差し込むのを待っているのかと思うと薄暗いところで元気にしています。太陽があまり好きではないようですね。

 

写真は栃木県佐野市の唐沢山城址で見かけたアオキです。こんなに実をつけたアオキにはめったにお目にかかれません。

 

もうひとつの冬の低山の楽しみ。それはヤブツバキです。次回で。

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • きれいな赤ですね。つややかな緑の葉に映えて、自然の色って本当に素敵です。 (agewisdom) 2016/2/19(金) 午後 1:14

  • この時季の貴重な赤ですよね。(熊五郎) 2016/2/19(金) 午後 3:52

     

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