北アルプス 燕岳 東沢周回ルート 2012年8月1日、2日

投稿日 2012年08月04日

前回の北アルプス 蝶が岳と常念岳登山から2年ぶりの遠征となりました。

 

中房温泉から燕山荘、燕岳、東沢乗越、東沢、中房温泉周回ルートの記録です。
 
1日 晴れ
2日 晴れ

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燕山荘から眺める燕岳 標高2763m

 

ほとんど運動していない体で、しかも昨年秋のギックリ腰以降調子の悪い左足を抱えて、北アルプス三大急登と言われる「合戦尾根」に挑戦。足が痛み出したら引き返す覚悟で登った。

 

ところが実際には三大急登というほどのことはなく、これじゃもっと急登はほかにもいっぱいあるなぁと思いながら、足の調子も意外によく、難なく登れた。

 

さすがに人気の山だけに、登山客は多く、そこらじゅうで、おばさんの笑い声が聞こえる。最近は、山ガールと言うにははばかれるお歳の女性群や、年配のご夫婦が多いようだ。登山用品店は当分安たいだ。

 

登山口の中房(なかぶさ)温泉から250mほど下に駐車場が、すこし離れて2つある。どちらもかなりの数の車が留まっているが、満車ではなかった。群馬の自宅を出て約5時間のドライブでたどり着いたのは午後5時ごろ。そろそろ前の登山客が引き終えたころだ。

 

中房温泉の登山口前で水を確保し、その日は駐車場の車内で泊。谷合だが携帯電話の電波は良好。

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燕岳山頂から 北側の稜線(東沢乗越方面)
画面右に双耳峰の鹿島槍、中央左遠くに剣岳、右に針の木岳

 

翌朝、駐車場から中房温泉まで約250mほどを戻り、前日書いておいた登山届を提出し、登山にかかる。足を心配してゆっくりペース。おばさん達にもどんどん追い抜かれる。(時間を記録しても参考にならないので省略する。)

 

第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと難なく通過、やがて八ヶ岳が望め、ちょっと高いところに居る気分。富士見ベンチからさらに登ると富士も見え、やがて合戦小屋に着く。合戦小屋では、大勢の人が休んでいて、盛んにスイカをほうばっている。私もその誘惑に負けて、八分の一切れ800円を堪能した。八分の一切れといっても大きな身のつまったおいしいスイカで、一人で食べるにはちょっと大きい。おかげでお腹の中は「たっぷんたっぷん」状態になった。下から合戦小屋までは荷揚げ用のケーブルがあり、盛んに荷揚げをしていた。

 

合戦小屋から上部は少し急登があるが、ほどなく低木の尾根に出て、燕山荘(えんざんそう)が見える。高山ぽくなり、大天井の稜線や、餓鬼岳方面が美しい。この尾根上から、稜線に出る前に槍ヶ岳がひょっこり顔を出す。

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燕岳山頂から 燕山荘、大天井岳
奥に常念岳、右の小さく見えるピークは、前穂高

 

最後の登りで、燕山荘の幕営地の横に出る。槍ヶ岳や、双六岳、鷲羽岳等の稜線が美しい。

 

燕山荘にはどんどん人が登ってくる。そのほとんどは小屋どまりの登山客だが、幕営地にはすでに10張り程度のテントが張られている。自分の場所を確保して、小屋から幕営許可を得る。500円/張 水は1L 200円。ビール、ジュース類、その他いろいろ売っている。常に発電しているようで、よく冷えている。また、燕山荘にはヘリポートが備わっており。この日の午前中も、盛んに荷揚げをしていた。

 

時間があったので、小屋から少し大天井岳への道を歩いて、静かなところを見つけひとりで2時間ほどたたずんだ。久しぶりにのんびりした時間が流れた。空には高山の燕が舞っている。

 

野営は快適で、トイレも完備されている。ほとんど無風。頭上には満月が明るく。ほとんどライトやキャンドルはいらない。ささやかな食事の後就寝。

 

翌朝の日の出前 4時半ごろ。北東の夜空で非常に明るい流星があった。今回の登山のちょっとしたオマケになった。

 

燕が飛び回る朝。ご来光を眺め、モルゲンロート(山肌が赤く染まる現象)の槍ヶ岳を眺めていると、足元に雷鳥の夫婦が出現。辺りにはコマクサも咲いており、贅沢なひと時を味わった

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燕山荘から朝の槍ヶ岳と大天井岳方面 光っているのは大天荘


 

奇岩とコマクサの群落を眺めながら燕岳の山頂を目指す。山頂は10人ほどが立てる岩で、鷲羽、三俣蓮華、双六、槍ヶ岳、常念、大天井、剣岳、鹿島槍、針の木、餓鬼岳など、360度の展望。

 

奇岩は山頂から東沢乗越方面にも続いているが、ルートは東側を巻いている。花畑の中を進んで、奇岩の終わるころ、猿が現れる。すこし下降して水平の這松の広い尾根上に出ると道標があり、木のはしごを降りるとチングルマが美しく、その先に雪渓がある。

 

ガレ場の急斜面を降りて、やがて樹林の小さな尾根に入る。樹林のなかをしばらく下降すると最鞍部に東沢の下降点(道標あり)がある。

 

東沢の源頭部の草いきれの中を急降下。少々ザレており、足に悪い。やがて澤音が聞こえ、右から窪状の水の流れが入る。さらに下ると西大ホラ沢が合流する。ここでやっと水にありつける。

 

このあと何度も左右に渡渉し、大きな砂防ダムが現れはじめると、道は左に大きく高巻く。ブナ平から吊り橋を経て、中房温泉にもどる。

 

東沢のルートは、刈込は要所要所行われているが、上部は草がうるさい。道ははっきりしているが、木橋が朽ちていたり、すこしバランスを要求されるような箇所もある。渡渉は数回あり、増水時は通行不能と思われる。この日は登りの登山者は一人しか見なかった。登りにはきつく、敬遠されるのだろうか。

 

中房温泉では、700円で温泉を利用できる。すこし硫黄くさい温泉で湯は透明。日焼けした体にはちょっと痛熱い。

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ルート図 中房温泉、燕岳、東沢周回ルート と

ルート断面図 沿面距離 約12km 合戦尾根 最大傾斜32度 最高標高点 燕岳 2763m
カシミール3Dにて作成



 

関連記事:北アルプス 燕山荘からの展望




 

(熊五郎)

コメント(2)

  • 久しぶりにお元気な山の記事懐かしいです。光と影がくっきりと描きだす山の稜線素晴らしいですね。自然に抱かれて贅沢な時を過ごされていらっしゃいましたね、 2012/8/4(土) 午後 2:24

  • agewisdomさん、久しぶりに登ってきました。運動不足で太り気味の体には少々きついかと思いましたが、そこは体が覚えてるようで、難なく登れました。ただし、今、筋肉痛で動く気になれません。^-^;(熊五郎) 2012/8/4(土) 午後 2:33