セラミックフィルターの特性を実測する

投稿日 2021年10月19日

IFT_55実測1.jpg

トランジスタラジオの製作には欠かせないセラミックフィルターの特性をNanoVNAで実測してみました。

 

特にスーパーヘテロダインのラジオの場合、中間周波トランスの特性が選択度を左右しますが、従来の、いわゆるIFT(中間周波トランス)ではなく、もっと選択性性能のよいセラミックフィルターを使うことが一般的になりました。

幸い村田製作所が性能のよいセラミックフィルターを多数商品化してくれてますので、入手には事欠きません。当局には、昔、トランジスタラジオや短波受信機を作ろうと考えてセラミックフィルターを購入して、今でも数個在庫があります。

ただとっくに廃番になったようで、ネットを探してもデータが出てきません。そこでどんな特性か気になりましたのでNanoVNAで計測してみることにしました。

型番は不明です。写真のように今でもよく見る黒い小さな四角形です。型番?らしき印刷は、

55D d

55D h

55F e

CFU455 F

の4種です。中心周波数が455KHzのフィルターのようですが、最後のdやhが何を意味するかは分かりません。おそらく帯域幅の違いではないかと思いますが。下にそれぞれの計測画面を掲載します。

NanoVNAの設定は、START FREQ 0.305MHz STOP FREQ 0.605MHz CEBNTER FREQ 0.455MHz(455KHz)としました。

​通過帯域幅の実測結果は以下の通りです。帯域幅は-3dBの点ですが、計測ポイントが粗いため正確に-3dBの点にカーソルが置けませんので、だいたいの値です。

55D d  18.9KHz

55D h  16.7KHz

55F e  12.6KHz

CFU455 F  12.0KHz

いずれも中心周波数は455KHzです。通過帯域外の減衰量は25dBくらいです。

IFT_55実測2.jpg

セラミックフィルター4種

左から55D h, 55F e, 55d d, CFU455 F

計測回路は村田製作所の同じような製品に従った

インピーダンス整合の抵抗は2.2KΩを使用

IFT_55D_d.jpg

55D dの特性

CENTER FREQ 455KHz

​帯域幅 約18.9KHz

IFT_55D_h.jpg

55D hの特性

CENTER FREQ 455KHz

​帯域幅 約16.7KHz

IFT_55D_G.jpg

55F eの特性

CENTER FREQ 455KHz

​帯域幅 約12.6KHz

IFT_55D_G.jpg

CFU455 Fの特性

CENTER FREQ 455KHz

​帯域幅 約12.0KHz

(JF1VRR)