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​オーデイオ・セレクターを作ってみました。

​投稿日 2021年10月08日

audio_selector.JPG

友人から廃リレーをたくさん貰い受けましたので、それを使ってオーディオ・セレクターを作ってみました。写真のようにバラック配線です。

 

スピーカーやアンプが複数ある場合、それらを任意の組み合わせでつないで、音の違いを比べてみたり、入力のレコードプレーヤーや、スマホなどの音源を切り替えたりする場合に便利なセレクターです。

 

市販もされてますが、割と高価ですし、切り替えられる機器が少なかったりしますので、そこは自作の特権! 今回は、

 

スピーカー3系統 <-> アンプ5系統

入力3系統 <-> アンプ5系統

 

をそれぞれ任意の組み合わせで切り替えることができるセレクターを作ってみました。スイッチ等で作るにしてもなかなか難しいもので、こんかい大量に廃リレーを入手したので実現したようなものです。

 

回路は描くほどのことはない簡単な回路ですが、一応、GNDもすべて切り替えるようにしました。たとえばスピーカーの場合L/Rで4回路切り替えます。Lの+、Lの-、Rの+、Rの-です。アンプには-が共通のものがありますが、D級アンプやBTLアンプのように、両方ホットの場合がありますので、-側を共通ししておくと、ショートして最悪壊れます。

入手したリレーはほとんどがA接点(ONかOFF)、一部C接点(二回路)です。このためロータリースイッチで電源を供給したリレーのみがONとなり、その他はすべてOFFとなるように仕組みました。

スピーカー系は単線、入力系はシールド線で配線しています。

写真手前のロータリースイッチは、左から入力切替、入力のアンプ切り替え、スピーカーのアンプ切り替えとなっています。スピーカーは1つしかないので、ロータリースイッチは未実装です。

電源は24VのACアダプターです。

切り替え状態がわかる様に、LEDが点灯するようにしています。

入力系統はインピーダンスが高いので配線は気を使いますが、心配したノイズは感じられませんでした。ただ、入力系統にA接点のリレーを使ったため、選択されていないアンプの入力をGNDに落とすことができず、選択されていないアンプが生きているとハム音が出ます。これはお愛嬌といたします。

スピーカーの切り替えやアンプの切り替えはアンプの裏側などに手を伸ばさなければならないしんどい作業です。このようなセレクターがあれば、そのような作業は必要なくスムーズに切り替えることができて非常に便利です。市販のように格好よくは行きませんが、時間があればケースに収めてみたいと思います。

(JF1VRR)

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