なつかしいリグ TS-520S

投稿日 2011/09/01

当局が開局したときは、まだTS-520シリーズは販売されていませんでした。このため、当時すでに販売されていたTS-511Xを購入して開局しました。

 

その半年後くらいには発売されたので、知人はTS-520を購入して、すこし遅れて開局したのを覚えています。

 

TS-511は真空管のリグと言っていいのですが、TS-520は(受信部は少なくとも)ほぼソリッドステートのリグです。車載もできるし、より洗練されたデザインに、ちょっとうらやましかったですね。

 

当局は、結局TS-520を購入することはなかったのですが、名機と言われたマシンですから、いつかは使ってみたいと思いながら今に至りました。知人も使っていたリグですから、どこか懐かしいリグでもありました。

 

そのリグが、今ではオークションで1万円も出せば手に入るではありませんか。それもボロボロではなく、ほとんど使った形跡のないTS-520が。

 

ということで、いまでは当局もTS-520Sを手に入れ、可愛がっております。

 

その一台がコレ。

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TS-520S HF CW/SSB 100Wトランシーバ

 

このリグはHFをゆっくり楽しむには最適です。

 

その落ち着きのある受信音はさすがトリオ(TRIO)で、当時オーディオメーカーでもあっただけのことはあります。(トリオはRFコイル、コイルパック、中間周波トランスなど、部品メーカでもありました。自作派は必ずといっていいほどお世話になったメーカでした。)

 

VFO(5.5 - 4.5MHz)はFETで、PLL化はされていませんが周波数安定度は申し分ありません。(細かく言うといろいろありますが)TS-511は安定するまで15分くらいかかりますが、TS-520は一世代後のリグだけあって電源オン後すぐでも結構安定しています。

 

外付けVFOがあればSPLIT運用も可能です。ただ、このVFOをつなぐソケットが、真空管の7Pソケットと同じものです。VFOをつながない場合は、ショートピンを差し込んでおくのですが、これが接触不良を起こすケースがままあるようです。突然内蔵VFOがとまったり、振動で周波数が動いたりと、いろいろ悪さをします。

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TS-520S 上面

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TS-520S 底面

 

パワーは21MHzまでは100Wフルに出ますが、28MHzは50Wくらいです。(これはファイナルのS2001の状態にもよりますね。)

 

CWは内部で発生させたサイドトーンをVOXに入力して、ブレークインを実現しています。

 

TS-520S/VにはバンドスイッチにAUXが用意されています。ここに10MHzや18MHzを増設するのも面白いかもしれません。ただ、10MHzの場合、ヘテロダインOSCのクリスタルに18.895MHz, 18MHzの場合、26.895MHzが必要になりますが、入手の可能性は??です。

 

TS-520のような昔のリグは、CWフィルターを装着すると、モードをCWにした場合、必ずナローになります。500Hzのフィルターですが、これがよく効きます。しかし常にナローではちょっと不便です。

 

マイクゲインのつまみを引き出せば、マイクコンプレッサが入ります。このマイクコンプレッサをあきらめたら、CWフィルターをON/OFFするスイッチとして使えば、ナロー/ワイドの切り替えがワンタッチです。この改造は回路を見ると簡単にできそうです。マイクコンプレッサーは使うという場合は、ヒータースイッチが使えます。

 

TS-520のマイクはハイインピーダンスの50KΩで、しかもソケットが4Pですが、この手のマイクは入手しずらくなっています。MC-50か、Primoのマイクをオークションで探すくらいでしょうか。しかし救済手段はあります。アドニスのマイクAM-308などはハイインピーダンスにも対応しているので、変換コードP-84Tを入手すれば使えます。(4Pのメスソケットを持っている場合は、D-80を入手して作るという手もあります。)

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アドニスのAM-308と変換コードP-84T

 

私の経験(思い込みかも)ではFT-101よりもTS-520のほうが、よいものがオークション等で出回っているような気がします。よいものとは、あまりくたびれてないという意味ですが、この点FT-101はロータリースイッチ等に不良が出るケースが多いように思います。これはTS-520よりも、FT-101のオーナーのほうがハードな使い方をする人が多かったからか?とも想像しています。

 

いずれにせよ、永く愛用したいものです。





 

(JF1VRR)

コメント(6)

  • ts520sの記事興味深くまたぴかぴかの520Sほしくなりました。そんなに程度の良い物はなかなか手に入りません。うらやましい限りです。

    あんてな ] 2012/2/3(金) 午後 6:43

  • あんてなさん、よさそうなものが出回っているのは時々見かけますが、実際に手にするまでわかりませんね。私はX/DよりもV/Sをお勧めします。ゆっくりラグチューするのに最適ですよ。(JF1VRR) 2012/2/3(金) 午後 9:16

  • イヤーTS-520 懐かしく見ましたよ 27年前に520Xで運用していました、トリオの機械は好きですねそれまではヤエスFT-200Sでしたが飽きて520Xにしましたが電圧 UPで50Wぐらい出ていました 転居に伴い売りました 今思うと懐かしいです 現在はHFはICOMのIC-756で運用中です。 JE1NSD ja_**620*nsd ] 2012/3/9(金) 午前 10:39

  • JE1NSDさん、こんにちは。520でご活躍だったんですね。あの頃は交信すると、相手が520という確率がとても高かったように思います。売れてたんですね。小生もIC-756をフルオプションにして主にコンテストで使っています。ログを見ましたがまだお会いしてないようですね。(JF1VRR) 2012/3/9(金) 午後 3:13

  • 初めまして。JQ1WYUと申します。約3年前の記事へのコメント、失礼致します。TS-520VをS仕様に改造して楽しんでおります。520で検索しました所、貴局のブログを拝見致しました。実に綺麗な520Sですね!コメントしたのは、CWフィルターのナロー/ワイドの切り替えですが、輸出用520SEと言う物が存在します。それはヒータースイッチを使っています。当然ながら、電源ONでヒーターもON。私は、FIX、CHスイッチを使い、ナロー/ワイドの切り替えをする改造を施しました。海外のサイトで、TS-520SEの回路図を探せば、FIX、CHを使う切り替えも容易に出来ました。すでに、改造済みでしたら申し訳御座いません。報告までに。 [ jq1wyu ] 2014/5/14(水) 午後 7:19

  • JQ1WYUさん、コメントありがとうございます。TS-520のCWフィルターの改造、まだやっていません。実はCWはほとんどIC-756等でやってますので、TS-520の改造になかなか腰が上がりませんでした。久しぶりにカバーをとって、いつもわくわくするTS-520の中を見ながらほくそ笑みつつ、改造にとりかかりましょうか。ありがとうございます。(JF1VRR) 2014/5/14(水) 午後 9:05