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TS-670は名機だと思う。

 

入門機として7,21,28,50MHzのバンド組み合わせは最適だし、10Wとしては、VFO A/B、SPLIT、IF SHIFT、ノイズブランカ、アッテネータを装備。50MHzは50から53までフルバンドでAM/FM運用も可能。メモリも装備。VFOスキャン,メモリスキャンが可能。

 

オプションだがゼネカバユニットもあり、BCLも楽しめる。

 

当局のTS-670は音声合成ユニットも付いたフル装備(CWフィルターは引越したが)。

 

まだ無線機が揃っていなかったころ、このTS-670でコンテストに参加。

 

そのころCWフィルターもなく、混信除去機構の少ないこのリグで、メジャーコンテストの7MHzに参加した。参加局も多く、超混雑状態。

 

パワーは10W。成績は中ぐらい。

 

おかげで、耳フィルターが発達したと思っている。コンテストが終わっても一日中耳の中でCWが鳴っていた。

 

当時、このリグはコンパクトということもあって、よく車に搭載してモービル移動も楽しんだ。

 

海外短波局もフェージングを伴ったAMでよく聞いていたのも思い出す。

 

今では、たまに電源を入れるだけで、シャックの片隅に追いやられている。

TS670_接点復活剤.jpg

SUNWAのエアーダスターとサンハヤトのリレークリーナ(接点洗浄剤) RC-S201

 

ところで、

 

ごたぶんにもれず、TS-670の持病、フィルターユニットのリレー接点不良による感度低下がこのリグでも発生。

 

以前から気になっていたが、今回思い立って修理することにした。

 

現象は、SENDボタンや、バンド切替ボタンをパチパチ押すと、たまに感度が復帰するというもの。

 

リレー接点不良であることがよくわかる。

 

リレーは非常に小型で、接点を手で拭くのはちょっと怖い。

 

PanasonicのDS1E-M-12Vを購入して置き換える手もあるが、一個500円くらいする。

 

幸い、計10個のリレーは簡単にカバーが外れる。(だから埃が入るのだが....)

 

そこで購入したのがSANWAのエアーダスターとサンハヤトのリレークリーナー RC-S201。

 

ホームセンターなどではあまり見かけないので、インターネット通販で購入した。

TS670_リア.jpg

フィルターユニットを取り外す TS-670はメンテナンスしやすくできている

 

TS-670は比較的メンテナンスしやすくなっている。

 

フィルターユニットは、後部のパワーユニットの奥にあるが、

 

パワーユニットを外して、ケーブル類を外せば、あとはネジ7本で簡単に外すことができる。

TS670_フィルターユニット.jpg

取り外したフィルターユニット リレー10個のカバーを外した

 

リレーは計10個あり、透明のカバーは、先をグラインダーで平にしたマイナスドライバーで簡単に外すことができる。

 

ピンセットで接点をカチカチさせながら、エアーダスターを吹きかけて埃を落とす。

 

同様に、リレークリーナーを拭きかけ、再びエアーダスターでクリーナーを吹き飛ばして乾燥させる。

 

これで終わり。

 

リレーカバーを元に戻して、再び組み立てて完了。

 

電源を入れて、SENDボタンとバンド切替ボタンをパチパチやると、感度低下が発生しなくなる。

 

感度が安定したので7MHzを聞いていると、4K6FO アゼルバイジャンが聞こえていたが、そこは10W機の悲しさ。

 

これは別の100W機でとった。




 

(JF1VRR)

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