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6GK5/6FQ5A RCA

 

6GK5は高gmVHF帯高周波電圧増幅用、フレームグリッド、ゲインコントロール三極管です。

 

RCAの箱と球の表面には6GK5/6FQ5Aとスタンプされていますが、以下のように違いがあります。

 

6GK5 High-Frequency Triode Eh 6.3V Ih 0.18A Pp 2.5W MaxEp 200V Cin 5.0pf Cout 3.5pf Cgp 0.52pf 
             Ep 135V Eg -1.0V Ip 11.5mA Rp 5400Ω Gm 1.5mS μ 78

 

6FQ5A High-Frequency Triode Eh 6.3V Ih 0.18A Pp 2.5W MaxEp 200V Cin 5.0pf Cout 3.5pf Cgp 0.52pf 
             Ep 135V Eg -1.2V Ip 8.9mA Rp 6300Ω Gm 1.2mS μ 74

 

GE Essential Characteristics (1973)より

 

フレームグリッドということで高gmですが、この球は明確にHigh-Frequency TriodeとうたわれているようにVHF帯の増幅を意図しているようです。

 

規格値と実測の三定数を以下に記載します。(Ep 250V Eg -1.0Vにおいて)

 

   規格値  実測値
rp  5400Ω  5376Ω
gm   15.0mS  11.9mS
μ   78    35.7

 

Ep 250V、PL 50KΩ、バイアス-1V、入力信号電圧0.5V(1.0Vpp)で、高調波歪率が0.51%でした。

 

Ep-Ip特性は高Epで詰まり気味の特性です。

SIM_6GK5_167.jpg

備考:
手持ち真空管の固体実測データですので、参考程度としてください。
三定数は規格表の参考値となるべく同じ条件で測定していますが、あまり精度は望めません。
高調波歪率は特定条件における負荷線を6次多項式で近似して計算したものです。

 

参考文献:
GE Essential Characteristics (1973)



 

(JF1VRR)

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