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赤熱させた直後のUNIT1のEp-Ip特性


 

12BH7A Daul Triodeの UNIT 1を赤熱させてからしばらく時間が経過しましたが、

 

その後、何度か特性を計測していました。

 

驚いたことに、上のグラフのように赤熱直後の特性は、ひん死状態でしたが、

 

じわじわと回復し、現在下のグラフのような特性となっています。

Ep_IP_12BH7A_B2_UNIT1異常その後.jpg

現在のEp-Ip特性 かなり回復している
このグラフではCGvの変化は-2Vステップとなっている
二度と赤熱させないように、各Epのプレート損失(Pp)付近で計測を停止している

 

データシートによると正常であれば、

 

Ep 250V CGv -10VでIpは 12mA 流れますが、
赤熱直後では、4.8mA
現在は、6.4mA

 

ですから、まだ異常値とはいえ、明らかに回復しています。

 

同じチューブ内のUNIT 2は正常ですから、UNIT 1のプレート壁面に何らかの変化があったとしか考えられませんが、何度か動作させている(今回の場合、何度かEp-Ip特性の計測を行った)うちに、ある程度回復することがわかります。正に真空管は生き物ですね。

 

後日、UNIT 1とUNIT 2の実際の増幅波形を確認してみたいと思います。




 

(JF1VRR)

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