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NAT7210 GPIBチップをリスナで動かす

投稿日 2010/07/12

GPIBチップNAT7210を使用して、GPIB制御機器を作ってみたくなり、
トライすることになりました。

 

今回は概要を説明します。

 

GPIB制御機器とは、PCから制御できるプログラマブル電源や測定器のことで、
メーカ製ならGPIBオプションが付いているのをよく見かけます。その簡単なものを自作しようという目論みです。

 

      
構成を簡単に書くと、以下のようになります。

 

                     ------------------------------------------------------

PC(GPIBコントローラ) <---> | NAT7210(GPIBリスナ) <---> PIC 16F887 <---> 測定器など |

                     ------------------------------------------------------
                                   自作する部分


 

PC側のGPIBコントローラはコンテック社のGPIB(PCI)FLを使用しています。

 

NAT7210は古い機器から取り外したもので、周辺に必要なチップも揃いました。

nat2710_1.jpg

NAT7210BPD SN75160BN SN75161BN PIC 16F887-I/P


 

NAT7210周りで、とりあえず必要なものとしては、

 

GPIBコントローラ・チップ NAT7210 x1
GPIBトランシーバ データバス用 SN75160 x1
GPIBトランシーバ 制御信号用 SN75161 x1
インバータ 7404 x1
GPIBコネクタ 24Pin x1
GPIBケーブル x1

 

マイコンチップはPIC 16F887を使用しました。
私の場合は、開発環境としてマイクロテクニカのPICD-500EX3(EX5にバージョンアップされている)とMikroC Pro for PIC V.3.8を使用しています。
このため、LCDやスイッチ類、LED、その他はすべて配線済みとなっています。

nat2710_2.jpg

ブレッドボードによる配線の様子


 

PIC 16F887については、I/Oピンの数で選んでいます。
I/Oピンはデータバス用8本、レジスタアドレッシング用3本、R/W制御2本、RESET用1本、DMAや割り込みを使うなら3本、
LCD用6本が必要となります。このほかデバッグ用のLEDなどラインも必要です。
A/DコンバータやPWM等は使いませんのでI/O数さえ確保できれば使えます。

 

GPIBの配線はブレッドボード上のバラック配線ですが、ちょっと試すくらいなら十分です。(回路図はここ) クロックと電源はPICD-500EX3から供給しています。

 

GPIB制御機器を作るということなので、GPIBで言うところの「リスナ」を作ることになります。

 

NAT7210の初期設定は最低限で行っています。

 

PC側の制御プログラムは、easyGPIBを使用しています。(プログラムは後日)

 

今回は、easyGPIBから簡単な文字列を受信するところまで確認しました。

NAT2710_3.jpg

PCからのデータを受信したところ




 

つづく
(JF1VRR)

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