三角山経由で二子山、旧正丸峠越え 2019年3月2日 晴れ 3名

投稿日 2019年3月4日

 

ハイキングで人気の秩父横瀬の二子山。かわいいピークがふたつ並んでいるので、秩父のお尻とも言われます。人気の理由は麓に西武秩父線の芦ヶ久保駅があり、東京方面から気軽にアクセスできるからでしょう。しかし芦ヶ久保駅からは二本の一般道の利用に限られます。そのうちの一本、浅間神社経由の尾根道は芦ヶ久保で氷柱が開催されている間利用禁止になるのです。

 

そこで藪好きの我々としては別ルートでの二子山を試みることになりました。注目すべきバリエーションルートとしては、

 

①横瀬から生川(うぶかわ)に並行に焼山付近に伸びる尾根。途中に三角山がある。

②二子山から処花(しょはな)に落ちる尾根

③焼山近くから松枝に落ちる尾根

④二子山から電波塔のピーク(甲仁田山)を経てヨーガイ入(いり)に落ちる尾根

 

がありますが、今回は登りに①を利用し、下りに②を使いました。

 

処花から西武秩父線の芦ヶ久保駅に戻るには4.5kmくらい国道299号を歩かなければならず危ないので、今回は旧正丸峠を越える約5kmを歩いて正丸駅に出ました。

 

今回は採用しませんでしたが、③④を使用した周回も面白いかと思います。

 

なお、処花は秩父郡横瀬町にあります。国道299号の正丸トンネル秩父側出入り口の信号を山伏峠(やまぶしとうげ)方向に少し入ったところにあります。地図上や現地の道標は「初花」となっていますが、西武バスのバス停は「処花」となっています。ここでは処花を使います。

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横瀬から三角山経由で二子山、処花に降りて旧正丸峠越えで正丸へ

赤実線:歩行GPS軌跡

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

通過時刻:

横瀬駅 7:55

延命地蔵尊 8:14

秩父札所西善寺 8:28 - 8:38

古御嶽神社 8:45

古御嶽城址 9:27

三角山 9:58

二子山と焼山間の稜線 11:05

二子山(展望のよい露岩) 11:50 (昼食) 12:12

二子山雄岳 12:14

二子山雌岳 12:22

芦ヶ久保への分岐 12:41

P770(岩菅山) 12:44

P696 13:06

処花 14:12

旧正丸峠 15:01

正丸駅 15:52

 

所要時間: 7時間

総歩行距離: 15.2km

 

 

国道140号で秩父に向かいます。氷柱で混雑する芦ヶ久保の駐車場を避けて、西武秩父駅の近くにある24h駐車場に車を置きました。駐車城から徒歩数分で西武秩父駅です。8時20分の飯能行きでひと駅乗って横瀬駅で下車しました。

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横瀬駅から右に武甲山。正面に三角山がかわいい

まず駅前から線路沿いに秩父八番札所の西善寺を目指して歩きます。前方に三角の山が見えます。これから登る三角山(大机山)です。延命地蔵尊を拝んで道路傍の道標に従って生川に降り橋を渡ります。この辺りは武甲山がデンと控え、風光明媚ななかなか雰囲気のよい里です。西善寺本堂の大屋根が目標になりますが、巡礼道なので昔の石の道しるべや木の道標があり迷うことはありません。

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秩父観音霊場八番札所 西善寺

札所の中でも群を抜いて美しい寺

苔の上にコミネカエデの老木がみごと

 

西善寺は静かな雰囲気の寺です。苔の庭に樹齢600年といわれるコミネカエデの大木が見事です。御朱印をいただいて出発。山門を出ると脇に多羅葉樹を発見。葉書の語源になった木です。葉を裏返すといろいろいたずら書きがしてありました。たとえ多羅葉樹だと知っていても、文化財を傷つけるのはやめたいですね。

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古御嶽神社

左上の道を奥に進む

 

寺から山裾を弧を描くように道を歩いていくと、鳥居と木造の古い社が二つ見えてきます。古御嶽神社です。左上奥へ脇道に入るとほどなく小平地の縁に武甲隧道の入り口があります。入口がしっかり閉じられています。

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古御嶽城址

三角山から突き出た細い尾根上にある

ここまでと、さらに奥に多数の石碑が点在する

遺構も確認できる

 

隧道入口脇に緩やかなスロープで奥に続く道は少し荒れていますが、軽なら通れそうな道です。やがて前方に青いトタンの建物が見えてきます。石碑類も多く立っています。小沢を渡って対岸の急斜面に取り付きます。植林の下、踏み跡があるような無いような急斜面をひと頑張りして尾根に乗ると、古御嶽城址があります。

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三角山付近からの武甲山

三角山は武甲山北面に最も近い展望台

 

右下の石灰鉱山の音がゴウゴウと聞こえています。再び急斜面をひと喘ぎで三角山です。このあたりの古図では大机山となっているようです。間近に聳える武甲山が圧巻です。三角山はおそらく武甲山の北面を見る最も近い場所でしょう。

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稜線からの二子山

右が雄岳、左奥が雌岳

三角山からは傾斜がゆるみ小さなアップダウンを越えて行くとやや尾根が痩せてきて露岩が現れます。振り返ると三角山は下になっています。右に見える顕著なピークは焼山です。日差しの暖かい中少し足が疲れてきますが、ひと頑張りで稜線に出ます。

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二子山雄岳の南面にある展望のよい露岩から

③の尾根が見えている

 

稜線には一般道があります。これまでの踏み跡程度からすれば高速道路のように見えます(笑)。焼山には行かず左にとって二子山二向かいます。雄岳手前の急登はなかなかのものです。山頂手前で右へのトラバース道に入り、展望のよい露岩に向かいます。

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処花へ下降する尾根の途中から丸山

 

露岩からは南側の眺めが抜群です。日なたを選んで昼食にしました。露岩から山頂部の小平地を歩くとすぐ山頂です。三等三角点 二子山 標高882.75mがあります。鞍部まで下って右から回り込むと雌岳山頂です。看板が掛っており、ここから芦ヶ久保への道は氷柱見物が開かれている間は使用禁止になっています。

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処花

県道53号

正面に電波塔のある甲仁田山が見えている

この家の手前を左下へ下りて旧正丸峠に向かう

 

沢コースの芦ヶ久保への一般道を下ります。ロープのかかった急斜面には閉口しますが注意しながら下ります。道標のある鞍部で芦ヶ久保への一般道と分かれてP770に向かいます。P770には岩菅山と書かれた看板が落ちていました。多少アップダウンがありますが、ときどき樹間の向こうで微笑んでいる丸山を見ながら尾根筋を選んで歩きます。

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処花からの林道はここで終わり、山道となる

 

車の音が近づいてきて、お地蔵様が下に見えたら処花です。国道299号から分かれて山伏峠に向かう道路(県道53号)に降り立ちます。処花から芦ヶ久保駅へ国道を歩いても4.5km位ですが、今回は旧正丸峠を越えて正丸駅に向かいます。こちらは5kmくらいの行程です。処花には数軒の民家がありますが、家の脇に沢へ降りる道があり旧正丸峠への道標があります。

 

橋を渡って奥に進むと老木の下に古い道しるべやお地蔵様があります。追分の道しるべとあります。やがて林道は終点となり山道になります。下に沢を見ながら登っていきます。沢床には石灰岩がところどころに転がっていました。道ははっきりしていますが、一部斜面の崩れで滑りそうなところもあります。昔は荷駄も通過できたそうですが、今では消えかかっています。

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旧正丸峠

立派な道標が処花(初花)、芦ヶ久保方面を示している

 

やがて大きく左に回って再び右へ回り込むと旧正丸峠です。ひっそりと静まりかえった峠で往時を想像しながら一時休んだ後、正丸への道を下ります。一旦舗装林道に降り立ちますが再び山道に入り、沢筋を下っていきます。

 

下に民家が見え始めると国道299号に車が走っています。梅の花のよい香りを楽しみながら民家の間を抜けて国道に上がり、すこし国道脇の歩道を歩くと正丸駅が見えてきます。

 

駅でひと休みして16時17分の電車で西武秩父駅に戻りました。武甲温泉に寄って汗を流し帰路につきました。

 

今回は稜線上のみ一般道ですが、横瀬から三角山経由の登りに使った尾根①と、二子山雌岳から処花へ下降に使った尾根②は一般ルートではありません。踏み跡と目印はついていますが、処花への下降は少し長くすんなりとは下降しませんし、小尾根の派生が多いので迷わないように注意が必要です。

 

処花から旧正丸峠への道は地図上では破線になっていますが、わりと明瞭な踏み跡があり迷うところはありません。ただし一部斜面で消えかかっているところがあるので要注意です。旧正丸峠から正丸へは一般道です。

 

 

 

 

(熊五郎)