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西上州 小沢岳からの展望

投稿日 2019年01月10日

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2018年12月19日撮影

 

群馬県の南西部 西上州南牧村の鋭峰 小沢岳からの展望です。

 

小沢岳は三等三角点 小沢ヶ岳が設置されている標高1098.15mの山です。

 

ハイキングとして人気の山ですが、山頂部北側は絶壁となっており、見かけ美しい形の小沢岳とはいっても、この辺りの岩峰群のひとつ。侮れません。

 

その北壁の上はもちろん大展望。西上州の山々が手に取るように見えます。

 

ところで、この小沢岳は昭和初期でもまだ名前が無かったか知られていなかったようで、昭和四年十二月に八倉から八倉峠を越え、青倉に降りて下仁田へと歩いた原 全教は八倉峠からの眺めをこう書いています。

 

荒船、黒滝、妙義、榛名、浅間から、遠近大小の山々は一望に収まる。茶色っぽい谷間に、七久保の西の峰が整正な円錐形に見えるのが印象的だった。(原 全教著 奥秩父回帰より)

 

ここで原 全教が書いている七久保の西の峰とは小沢岳のことです。八倉峠は標高1250mくらいの峠なので、小沢岳は下に見えます。私が八倉峠を訪れた時の眺めは、八倉峠からの展望(北側)を見てください。この記事の写真の中央の三角錐の山が小沢岳です。原 全教は八倉峠から椚峠付近まで谷合を下り、青倉川沿いに、青倉、下仁田へと歩いたようです。

 

さて、小沢岳に一般道から登ると、山頂では南に向いた石祠が迎えてくれます。すぐ傍のアセビの前に文化六年の大日如来が鎮座し、その背後にこの辺りの山によくある南牧村の設置した白い山頂標が立っています。少し東西に長い(といっても数メートル)山頂の東側には三等三角点の石標があります。三角点の背後、東側の藪の中におそらく七久保に直接下る道でしょうか、入り口がぽっかり空いています。少し入ってみたら踏み跡が続いているようです。

 

山頂から一段降りた北側の絶壁の上からは、遮るもののない大展望が広がっています。ただし足元には注意です。

 

眼下には小沢岳北西稜が南牧川の磐戸へと落ちています。遠くには一目でそれとわかる浅間山が大きくて白く輝いていました。西から隣の桧沢山とその北西稜、御座山、烏帽子岳、三ツ岩山、碧岩と大山、立岩、大屋山、荒船山、黒滝山と幕岩、富士浅間山、物語山、鹿岳、四ツ又山、妙義山、白い谷川岳などが見えていました。

 

 

 

 

 

(熊五郎)

 

コメント(2)

  • なぜジャンダルムなどというような名前がついているのでしょう。 2018/12/22(土) 午後 8:58

  • > agewisdomさん 北アルプスの穂高にもジャンダルムがあります。ここは、その穂高のジャンダルムに似た岩頭があるため、近くの立岩を穂高岳に見立てて、ジャンダルムと名付けたのだと思います。ジャンダルムは、稜線上にある通過しがたいドーム状の岩頭のことです。立岩のジャンダルムは小さく、クサリがかかっているので容易に通過できます。(熊五郎) 2018/12/22(土) 午後 10:0

南西から北、北東までの広い範囲が見えています。山でいうと左端の武甲山から右端の北関東平野までが見えています。空気が澄んでいれば谷川岳や日光の山々まで見えるようです。

 

東から南東方面は、山頂手前の牧草地の柵越に見えますが、笠山や堂平山が高いため一部しか見通せません。

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山頂手前の牧草地から東方面の展望

右の山は笠山

 

 

 

 

 

(熊五郎)

 

コメント(2)

  • こんなに見えるんですねえ。狭い日本といったって広いなあ。 2019/1/10(木) 午後 8:24

  • > agewisdomさん これは30kmから50km位の範囲が見えています。だいたい車で2,3時間で行ける範囲ですね。(熊五郎) 2019/1/10(木) 午後 9:14

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