生川から武甲山、小持、大持、妻坂峠 2018年11月15日 晴れ 単独

投稿日 2018年12月05日

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二子山からの武甲山

2018年6月13日撮影

武甲山は北側が石灰岩であるため削られている

 

秩父には名峰「武甲山」(ぶこうさん)が聳えている。不幸にして北半分が二億年前の良質な石灰岩でできているものだから、人間に削られて上部が半分ほどになってしまった。逆に、南半分はチャートや凝灰岩等で構成されているから削られずに残っている。おかげで今でも1300mほどの高さを誇っている。削られる前は1336mだったというから、ほぼ元の高さを保っていると言える。

 

この削られた武甲山の山頂部は、秩父 武甲山がどこからみえるかで取り上げたように、結構広範囲から見通せる。関東平野のほとんどの所が見えているのだが、山頂部の三角形の部分のみだから、あれが武甲山だと同定できる人は殆どいないだろう。逆言えばに、山頂からの眺めはそれだけ雄大であるが、とりわけ1300mの山のすぐ下の麓に、秩父市という山に囲まれた街にしては、比較的大きいといえる街が広がっているのは、なかなか見られない光景だ。これは一見の価値がある。

 

山頂には武甲山御嶽神社が鎮座する。生川からの道は表参道とされており、一の鳥居の狛犬の脇にある丁石が壱番で、山頂の御嶽神社手前の五十一番まで、順番に並んで建っている。ところどころに古い丁石も残っている。

 

登山道は北側の鉱山に面した方には無いが、南面に一般道がある。多くは今回の横瀬側の生川(うぶかわ)からのものと、浦山側の秩父札所  橋立堂(橋立鍾乳洞がある)からの道が使われる。また南側には小持山、大持山へと続く稜線が南下しており、武甲山の標高にも勝るとも劣らない高さの山が続いている。

 

今回は生川の一の鳥居の駐車場に車を置き、表参道から武甲山に登って、南側の稜線を小持山(こもちやま)、大持山(おおもちやま)と辿って、妻坂峠(つまさかとうげ)から生川に戻る周回ルートをとってみた。総歩行距離10.7km、所要時間6時間40分の一日たっぷり楽しめるルートだ。

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生川の一の鳥居から武甲山、小持山、大持山、妻坂峠周回ルート

赤実線:歩行GPS軌跡

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

主な通過時刻:

生川一の鳥居駐車場 9:10

不動滝(水場) 9:58

武甲山山頂 11:35 (昼食) 12:10

シラジクボ 12:34

小持山 13:17

大持山 14:02

妻坂峠への下降点 14:14

妻坂峠 15:07

生川一の鳥居駐車場 15:48

 

所要時間:6時間40分

総歩行距離:10.7km

 

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秩父の街から国道299号を飯能方面に入り、少し走って生川方面に向かいます。鉱山施設が並ぶ生川沿いの道を行くと最後の鉱山の後は細い林道となり、尚も進むと鳥居が見えてきます。鳥居をくぐると30台くらい停められる駐車場です。奥に案内板があり、登山道が更に奥へと続いています。簡易トイレですが、鳥居の手前に二基あります。この日は9時過ぎに着きましたが、平日でもあと数台で満車。ぎりぎりセーフでした。鳥居の手前に狛犬があり、その傍らに壱番の丁石があります。

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生川の一の鳥居と狛犬

奥に駐車場と登山道入口

(戻って来た時に写す)

 

身支度を整えて登山道に入ります。最初は幅広の道で、数件民家があり、川魚の生けすなどがあります。点々と建つ丁石を確認しながら歩くと、道標があって山道がはじまります。すぐ上で美しい不動滝が落ちています。よく見ると上の方にも滝があるようで、何段かになっているようです。滝の手前には水場があります。

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不動滝

水場となっている

 

丁石を確認しながら登ると大きな杉や、石祠があり、尚も登って行くと武甲山御嶽神社の前に出ます。鳥居をくぐって奥に進むと金網が張ってあり、金網沿いに左へ進むと展望台になっています。柵の北側は鉱山で絶壁になっています。300mほど下方が平らに削られて、白くなっています。その中に重機が動いています。

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武甲山御嶽神社

社の裏側に山頂がある

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武甲山山頂と展望台

 

 

展望は素晴らしく、眼下の秩父市街に荒川が流れ、小鹿野町やその周囲の山々の雄大な景色が楽しめます。主には赤久縄山、御荷鉾山、浅間山、両神山、榛名山、宝登山、破風山、美の山、奥武蔵の山々、遠くに赤城山などが見えていました。私は山々の眺めより、すぐ下に広がる都市に圧倒されました。このような大きな都市をすぐ傍の1300mもの高所から眺められる場所が他にあるでしょうか。

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武甲山山頂から秩父市街を見下ろす

 

 

ゆっくり眺めを楽しんだあと、南の斜面の暖かいところで昼食にし、小持山方面に向かいました。すぐに橋立方面の道を分け、唐松の美林を見ながら、それに透けて見える大平山方面の山々や両神山などを見ながら下ります。下りきったところの鞍部がシラジクボです。ここからは生川への道が下っています。それを下って生川に下るとショートカットとなりますが、体調も天気もよいので、大持山方面に足をのばすことにしました。

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シラジクボに下る途中から

小持山(右)と大持山 唐松の美林

 

 

シラジクボからはやや急登ですが、振り返れば武甲山の姿がはげましてくれます。このあたりから露岩が出始めます。このあたりの岩はチェートであることがわかります。急登から狭いピークに飛び出ると小持山です。武甲山に見惚れながら一休み。

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小持山山頂

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小持山から武甲山

 

 

小持山からは気の抜けない露岩の痩せ尾根です。過去死亡事故もあった尾根ですから慎重に下ります。途中のピークに浦山側の展望のよい露岩があります。やがて登り返してひと頑張りで大持山です。ここには三等三角点 持山 1294.1mがあります。大持山は武甲山とほとんど標高が同じです。

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展望のよい露岩から

高わらび尾根と遠くに両神山

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大持山山頂

三等三角点 持山 1294.1m

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妻坂峠

延享四年(1747年)のお地蔵様が迎えてくれる

 

 

大持山から少し下ると妻坂峠への分岐があります。この分岐は南東側の展望がよいところです。落ち葉の広い道を下っていくと、やがて急傾斜になります。落ち葉混じりの急傾斜は意外と注意が必要です。下りきったところ、向かいの武川岳との鞍部が妻坂峠です。延享四年(1747年)のお地蔵様が迎えてくれます。峠から沢沿いの道を30分くらい下ると駐車した一の鳥居の駐車場です。

 

今回は少し車で走って、下吉田の「星音の湯」(せいねのゆ)でさっぱりして帰路に着きました。このお風呂はアルカリ性のお湯で、肌がヌルヌルになりますので、好きなお風呂です。

 

 

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • 武甲山こんな感じなんですね、近くで見ると。いつも遠くから眺めています。(agewisdom) 2018/11/17(土) 午後 7:52

  • > agewisdomさん 秩父に来られたら雄大な姿が見られますよ。名峰ですね。(熊五郎) 2018/11/17(土) 午後 11:44