西尾根から 大持山 2018年12月02日 晴れ 3名

投稿日 2018年12月05日

今年は暖冬でしょうか。関東は結局木枯らしが吹かず。ストーブもまだ本格的につかわなくても済む暖かさ。そんな暖かい一日を熊谷のYさん、Aさんをお誘いして秩父に出かけました。

 

大持山(おおもちやま)は、秩父の名峰 武甲山 の南側に続く稜線上にあります。隣の小持山は露岩を秘める鋭逢ですが、大持山は丸い山容。女性的と言えるかも知れません。

 

その大持山へは、一般的に武甲山から南下する縦走や、名郷(飯能市)や浦山(秩父市)から鳥首峠を経て武甲山へと向かう通過点として登られます。そんな通過点としての大持山ですが、西側に直接の登路として使えそうな尾根が浦山へと落ちています。地形的に見て一般道があってもおかしくない尾根です。そこでネットで調べてみたところ、この尾根は西尾根と呼ばれ、けっこう登られていることが分かりました。

 

さっそく、その西尾根を使って、大持山を目的に登って見ることにしました。下山は鳥首峠から冠岩経由で浦山に戻る周回ルートとしました。

 

西尾根には浦山の大日堂近くの民家の裏から取りつきます。尾根上に送電鉄塔が2つある(上の鉄塔には電線が無い)ので、その巡視路が付いています。2つ目の鉄塔より上は明瞭な踏み跡は無くなりますが、危険な個所はなく、尾根上部は明るい自然林の尾根となって大持山の山頂へと導いてくれます。背後に大平山や天目山、酉谷山などに励まされながら、暖かい初冬の山旅を味わいました。

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秩父市浦山(川俣)から西尾根で大持山 下山は鳥首峠から冠岩へ

赤実線:歩行GPS軌跡

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

T:道標 V: ビューポイント

 

 

通過時刻:

浦山 大日堂前駐車スペース 7:35

尾根取り付き点(古屋敷のヒイラギ下) 7:40

下の送電鉄塔 (奥秩父線16号) 8:18

上の送電鉄塔 8:36

焼山(P793) 8:45

P1142 9:52

大持山山頂 10:23

妻坂峠分岐 10:35

横倉山 10:45

ウノタワ 11:05 (昼食) 11:26

送電鉄塔の基礎のみ 11:46

鳥首峠 12:04

冠岩(廃屋) 12:53

浦山 大日堂前駐車スペース 13:25

 

所要時間:6時間

総歩行距離: 9.6km

 

 

12月2日は丁度秩父夜祭りの前夜。往路は早朝の通過のため影響はありませんが、帰りの午後は混雑が予想されます。そんな秩父市街を抜けて浦山ダムから浦山に向かいます。秩父さくら湖に沿って車を走らせ、道が細くなるとすぐに大日堂です。

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浦山のバス停とトイレ

駐車スペースはトイレの横にある

左の沢の対岸が大日堂

 

市営の「ぬくもり号」の終点のバス停横にトイレがあり、5台くらいの駐車スペースがあります。今回はここに停めさせていただきました。沢の流れの対岸に大日堂のお堂が見えます。

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尾根取り付き点

送電線 奥秩父線 16号鉄塔への巡視標柱がある

細道を右に上がると「古屋敷のヒイラギ」がある

 

身支度をして道を100mほど戻ると、少し広くなったところの奥に送電線 奥秩父線の16号鉄塔への巡視路の案内標柱(黄色のプラスチックでできている)があり、右斜め上へと細道が上がっています。その細道に入ってすぐに天然記念物の「古屋敷のヒイラギ」の大きな古木が立っています。その脇の細道を尚も登っていくと、再び送電鉄塔の標柱が立っており、明瞭な踏み跡が山に入っていきます。

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最初の鉄塔

奥秩父線 16号鉄塔

 

急斜面をしばらく登ると最初の送電鉄塔が立っています。これが奥秩父線16号の鉄塔です。周りが伐採されているので眺めがよいです。さらに登ると二つ目の送電鉄塔があります。この鉄塔には電線がありません。いずれ撤去されるようです。こちらも眺めがよいところです。

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焼山となっている793mの小ピーク

気付かないで通り過ぎてしまいそう

 

更に登ると793mのピーク「焼山」です。小さく名前が貼ってありますが、気づかずに通過するかも知れません。ここから明瞭な踏み跡はなくなりますが、明るい尾根筋を忠実に登って行きます。同じくらいの斜度の尾根筋をひたすら登ります。陽は暖かですが、右から吹いてくる風はやはり12月。とても冷たく感じます。

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P1142付近から

葉を落とした自然林の中に大持山の山頂が見える

 

 

11月から2月は狩猟のシーズン。そういえば秩父さくら湖の道で猟犬を積んだ車を見かけました。尾根筋をもくもくと登っていると下の方で猟犬の吠える声が聞こえてきます。そしてしばらくしてパンパンという鉄砲の音。まさか猟犬がここまで登ってくることはないだろうとは思いますが、間違えて撃たれる事故も起こっています。一般道の無い尾根を登っているのですから、用心に越したことはありません。

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大持山山頂に出る直前

 

 

次第に近づく猟犬の声を後に、山頂に向けて急ぎます。やがて自然林の明るい尾根筋を登っていくと大持山山頂が現れます。露岩を越えて尚も登っていくと山頂の道標が見えてきました。

 

一般道と合流して一安心。今回の目的地大持山山頂です。少し休んで鳥首峠方面に向かいます。急坂を下って再び登り返すと横倉山です。アセビの尾根筋の小さなピークですが、ここも気づかずに通過するかも知れません。

 

少しずつ高度を下げてゆき、再び急坂があって鞍部に降り立ちます。ウノタワです。ここは昔鵜の住む大きな沼があったという伝説があります。落ち葉が均等につもっていますが、わずかにすり鉢状になっています。ここは風が弱く暖かいので昼食にしました。他のパーティーも、ここでしばらく憩っています。

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撤去された送電鉄塔の鞍部から西を望む

 

ウノタワから少し登り返して、2つほど小さなピークを越えた鞍部が鳥首峠です。少し陰鬱な場所ですが、石の祠があります。入山のお礼を言って下りにかかります。

牧草地の上から見る堂平山(右)と笠山

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酉首峠

冠岩から酉首峠を越えて白岩までの間は林道 秩父上名栗線の一部未開通部分

 

冠岩への道は利用する人が少ないようで、荒廃ぎみです。落ち葉で見え隠れする道を辿り、よく管理された植林帯を行くと、やがて大きく沢に回り込んだこところに冠岩の集落跡があります。冠岩は誰も住まなくなって長い時が流れたようです。廃屋がさびしそうに建っていました。近くの小平地に数枚の青石塔婆がありました。

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冠岩の廃屋

 

冠岩のすぐ下に鉄橋があり、林道に降り立ちます。この林道は秩父から来る「秩父上名栗線 県道73号で、冠岩-鳥首峠-白岩間は未開通の登山道区間をはさんで名郷から名栗に通ずる道となっているようです。つまり車では越えられない県道なのです。

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県道73号 秩父上名栗線を歩く

この道は浦山から鳥首峠を越えて、名郷、名栗へと続く

ただし冠岩から鳥首峠、白岩間は登山道(未開通部分)

 

林道は最初砂利道ですが、飯能からの道(有間峠越えの広河原逆川林道)が合流すると舗装になり、浦山川の美渓を見ながらてくてく歩いていくと、大日堂前に駐車した車が見えてきます。

 

今回は浦山から直接大持山に登るルートとして西尾根を登ってみました。一般道と言ってもいいほどの登りやすい尾根で、今回の鳥首峠経由や、小持山から高わらび尾根、武士平経由で周回ルートが組めるので、登り下りともに利用価値は高いと思います。取り付きは送電鉄塔の巡視路のため分かりやすく、尾根上には危険な露岩はありません。

 

お風呂はすぐ近くの渓流荘を利用しました。管理のお年寄りが笑顔で迎えてくれました。湯船は小さく、3人入ればいっぱいです。地元の憩いの場ですが、外来者でも100円は安いですね。大日堂の獅子舞の祭りの話をうかがって、混雑が予想される黄昏の秩父市街を帰路に着きました。

 

 

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • 秩父のお祭りのシーズンというのに暖かですねえ。鹿沼の中学で落ちてきた散弾銃はつぶが、耳たぶにめり込んだ生徒がいました。今はすっかり住宅地になっていますが。 (agewisdom) 2018/12/5(水) 午後 3:46

  • > agewisdomさん この時季は鉄砲の音が山に響きます。イノシシも獲らなければなりませんが、登山者には要注意。支度を派手目にするなど用心に越したことはありません。(熊五郎) 2018/12/5(水) 午後 4:46