日光 社山(しゃざん) 2018年10月22日 晴れ 2名

投稿日 2018年11月23日

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社山

山頂部がうす緑で何とも言えない美しい山体

中禅寺山の社山側から見る社山は特に美しい

この姿は阿世潟峠から直接登ると味わえない

 

今年は台風の連発とお盆以降の天候不順によって登山日和の到来を随分待たされたが、これはここ数年の(関東での)傾向で、お盆前後は使い物にならないということが、最近、登山趣味の我々を悩ませている。今年は9月も全負で、10月20日以降、やっと晴れの傾向が出始めた。早速始動である。

 

今回選んだのは栃木県日光の社山(標高 1826.71m)だ。この山は奥日光の中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)の南面をとり巻く山々のひとつで、半月山、黒檜山、大平山とともに、水面標高1200mの中禅寺湖の水を支えている。これらの稜線の中の最低点は標高 1410mの阿世潟峠(あせがたとうげ)。地図を眺めていると、もし阿世潟峠が切れると中禅寺湖の水は、約500m下の足尾の町を流して、渡良瀬川の水となるだろうとか想像もしてみる。それよりも華厳の滝が切れたときの日光の水害のほうが甚大であろうか。妄想かも知れないが、自然はそんなことくらいは一瞬にやってのけるだろう。想定外のことは起きるものだ。深度160mの湖(浅い沼ではない)が標高1200mにあるのだから考えてみれば恐ろしい。

 

社山には多くの登山者が中禅寺湖畔から阿世潟峠に登り、そこから社山に取りつくようだが、我々は半月山からの眺めを楽しんで徐々に社山が近づく感覚を味わいたいために、半月山第二駐車場に車を置いて、ピストンすることにした。この感覚は地形図をよく見るとわかってもらえると思う。阿世潟峠からではすでに社山に近づき過ぎてしまい、社山の美しい鋭鋒の形はよくわからない。それよりは半月山から稜線を歩き、徐々に近づく社山を楽しむべきであると私は思う。特に半月峠を過ぎて再び登り返し、中禅寺山を過ぎた唐松に白樺が混ざる笹の尾根から見る社山は美しい。(上の写真) ただし、稜線のピストンは大きなアップダウンを二度楽しむ?ことになってしまうが。

 

この時季は紅葉を楽しみに来る観光客も多いため、今回は採用しなかったが、華厳の滝の駐車場に車を置いてバスで半月峠第二駐車場まで行き、帰りは阿世潟峠から中禅寺湖畔を歩いて華厳の滝に戻ることもできる。この場合は湖水を見ながらルンルンの帰路となる。

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日光 社山 半月山第二駐車場から

赤実線:歩行GPS軌跡

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

 

通過時刻:

半月山第二駐車場 9:53

半月山 10:25

半月山展望台 10:39

半月峠 11:00

中禅寺山 11:13

阿世潟峠 11:45 (昼食)

露岩(自記雨量計)のピーク 12:23

社山 13:11

阿世潟峠 14:11

中禅寺山 15:02

半月峠 15:15

半月山展望台 15:45

半月山第二駐車場 16:04

 

所要時間: 6時間11分

総歩行距離: 9.7Km

 

 

熊谷のYさんとともに桐生から国道122号をわたらせ渓谷鉄道に沿って足尾に向います。足尾から神子内(みこない)を過ぎて長い日足トンネルを抜けたら宇都宮からの国道120号に合流。左折して いろは坂 にかかります。少し紅葉のピークを過ぎた いろは坂 を登り、明智平(あけちだいら)の先のトンネルを抜け、立木観音手前の湖畔に出て、中禅寺湖道路を稜線に登ります。第一駐車場を見て、更に進むとどん詰まりの半月山第二駐車場です。ほぼ満車でした。

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半月山第二駐車場

向こうの山は赤倉山

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半月山展望台から中禅寺湖と八丁出島 男体山

 

 

身支度して早速半月山へ。駐車場はすでに標高1595m。足尾の山々を見ながら笹の斜面を登り、展望台を見て右に入るとほどなく半月山です。半月山(三等三角点 半月丸 1753.22m)は樹林の中で展望はありません。展望台(物干し台)に戻って中禅寺湖に飛び出た八丁出島(はっちょうでじま)を見て半月峠に急ぎます。笹に露岩の混じる急斜面を下ると半月峠です。唐松や白樺ののんびりしたいい雰囲気の峠です。

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中央の鋭鋒が社山 手前に中禅寺山

右下の鞍部が半月峠

左奥に大平山

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中禅寺山の社山側の途中から

社山

紅葉が美しい

 

峠から少し登ると中禅寺山(山頂に看板があったのでそう呼びます)です。越えると再び下りとなり、笹の林床に唐松と白樺の混じった中を美しい社山を眺めながら下ります。笹で覆われた社山の上部が陽に照らされて緑色に輝いています。この微妙な緑色を言い当てる和色名はあるでしょうか。若緑、若葉色、若菜色、鮮緑、鸚緑、柳緑などなど。どれが最適でしょうか。

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社山の中腹で振り返る

男体山と中禅寺湖

 

阿世潟峠(あせがたとうげ)からは再び登りとなり、露岩のピーク(自記雨量計とアンテナがある)を越えて、数段ある段の上で振り向いて男体山や中禅寺湖のすばらしい眺めを味わいながら急斜面を登ります。社山の山頂は三等三角点 社山 1826.71mです。北西部がシラビの樹林で覆われていますが、展望は抜群です。眼下の足尾と、備前楯山(びぜんたてやま)、庚申山(こうしんさん)、隣の大平山、皇海山(すかいさん)、中禅寺湖、日光白根、男体山、半月山、夕日岳、地蔵岳など。

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社山の山頂は近い

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社山山頂

 

帰りは来た道を戻り、半月山の第二駐車場に戻ったのは16時過ぎ。大きなアップダウンで足の関節が不調。汗臭い体を水沼の風呂で流し、さっぱりして帰路に着きました。

 

今回のルート(半月山から稜線伝いに社山に至るルート)は大きなアップダウンをともなうため、どちらかというと敬遠され、湖畔から阿世潟峠に登って、社山に直接取り付くルートをとる登山者が多いようです。ただ、そのルートだと、阿世潟峠ではすでに社山に近付き過ぎで、優美な社山の姿を拝むことができません。このため半月山から中禅寺山を越えて、徐々に近づいてくる社山の姿を眺めながら登る方がよいかと思います。アップダウンの苦労があっても。

 

 

 

 

 

 

(熊五郎)

 

コメント(2)

  • きれい。中禅寺湖懐かしい。塩原から中善寺へ抜ける道、紅葉美しかったなあ。 (agewisdom) 2018/10/23(火) 午後 11:55

  • > agewisdomさん 紅葉の時期は平日でも混むようで、いろは坂はのろのろでした。紅葉はマズマズでした。(熊五郎) 2018/10/24(水) 午後 9:08