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佐野市白岩町から唐沢山 2018年4月26日登る 晴れ 単独

投稿日 2018年04月27日

 

昨日の雨を降らせた低気圧が通過し、朝から晴れましたが風が強い日でした。このような日は空気が澄んで遠望が利きます。青空と新緑、そして澄んだ空気を期待していざ出発です。

 

今回は栃木県佐野市の谷戸のひとつ。旗川の奥にある白岩町から唐沢山(からさわやま) 標高 約555mに登りました。(谷戸とはこの地域で川に沿って山に切れ込んだ細長い平地のことで、南東方向に開けた明るくのんびりした風景が山の間に続いています。) 季節が進んで山肌を白く彩っていた山桜は終わり、今はツツジの季節。しかしツツジは低木なので山肌を彩ることはありません。その代わり今は藤の花が山肌を点々と藤色に染めていました。

 

尾根道や稜線、林道脇などには草花が多く、虫たちも活発に動き回っています。スミレの類、ニリンソウ、チゴユリ、ムラサキケマン、ヒイラギソウ、カキドオシ、ミツバツチグリ、ミヤマハコベ?、フジ、ヤマツツジ、アオダモ、ヤマブキ、エゴノキなど。昆虫はセンチコガネに出会いました。

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栃木県佐野市の白岩町に落ちる尾根から唐沢山 林道を利用して下山

緑破線:予定ルート 赤実線:歩行GPS軌跡(一部乱れあり)

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

通過時刻:

白岩町宇都宮神社(駐車地) 9:29

明神橋 9:32

唐沢橋 9:48

尾根取り付き点 9:56

稜線 11:33

P576(石祠 榛名山) 11:42

唐沢山(三等三角点 唐沢 554.91m) 12:03 (昼食) 12:18

P576(榛名山) 12:42

林道 13:32

こえざわ橋 14:22

白岩町宇都宮神社(駐車地) 14:33

 

所要時間:5時間

総歩行距離:11:8Km

 

 

栃木県佐野市辺りには複数の谷戸が延びています。今回はそのうちの旗川の谷戸を走る県道201を使って中間部の白岩町に入りました。ここには神社があることを確認し、そこには駐車場があると期待しました。

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白岩町の宇都宮神社(中央奥)

手前が明神橋 左にゲートボール場と駐車スペースがある

(帰着時写す)

 

到着するとゲートボールを愉しむ人たちが三々五々集まって来ています。車も数台ありました。今日は若いのが来たぞという顔のお年寄りにお願いして駐車させていただきました。村社宇都宮神社の境内で、まっ平なゲートボール場の近くに懐かしい鉄パイプの滑り台があって、その横が駐車スペースになっています。この神社は今回の周回ルートのちょうど真ん中。いい位置にあります。

 

しばしお年寄りたちと立ち話。ゲートボールの武勇伝を聞いて、周りの山のことなどいろいろしゃべって分かれました。お年寄りたちは午前中ゲートボールに勤しむようです。宇都宮神社に家族の安全と、今回の登山安全を祈って旗川にかかる明神橋渡り、県道201号を歩きます。下流にある唐沢橋を渡って砂利の林道を少しもどる感じで山に入って行きます。

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林道から分かれた作業道を歩く

右上で作業道が終わるので尾根に取り付く

 

すぐに作業道のようなものが分かれるのでそれに入り、さらに右に分岐するので入ります。すぐに行き止まりとなるので、藪の急斜面に取り付き、昨日の雨でしっとり濡れた枝葉をつかんで無理やり登ります。滑落すると危険です。

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雑木、草の中に間伐材が転がる急斜面

傾斜は40度くらいあり、滑り落ちると危険

 

やがて尾根に乗って藪はなくなり、剝れ岩が散乱する尾根を辿ります。少し尾根が痩せてくると露岩が現れ面白くなってきます。眺めのよい小さなピークを越えて尚も登って行くと、右が古い崩壊地となって少し開けています。唐沢山が見えています。野鳥がさえずり、ヤマツツジがところどころ林内を染め、緑の風が吹きぬけて行きます。こんな美しい場所をひとり占めにしていいのでしょうか。

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岩混じり尾根に乗ると一息つける

自然林の明るい尾根で新緑が美しい

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こんな美しい場所をひとり占めしていいのだろうか

 

 

一見越えられそうにない露岩もスルスル通り抜けて、やがて若い松と草の茂る急斜面を少し頑張ると稜線に出ます。出た稜線はP576に近い場所ですが、P576との間に古い崩壊跡があり小さな鞍部になっています。この鞍部にはコナラなどの大きな木が並んでおり遠目には特徴的な場所です。大鳥屋山に登った時もよく見えていました。

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尾根の上部(稜線直下)から見た唐沢山

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稜線上の崩壊箇所

一旦大岩の下に降りて基部をへつり鞍部に出る

右下は超急斜面なので注意

大きなコナラの木の墜落は時間の問題か?

 

大岩の下を回って鞍部を通過しますが、この鞍部の北側はほぼ垂直の崖(地図上には表現されていない)です。滑落したらあの世行きです。反対側の斜面を登るとP576です。P576には「榛名山」と書かれた明治に置かれた石祠があります。ここを榛名山と呼ぶのでしょうか。

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崩壊鞍部から大鳥屋山を眺める

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P576にある石祠

「榛名山」とある 明治に置かれたようだ

 

やや藪っぽい場所を通過して、ヤマツツジの咲き乱れる稜線を辿るとあっけなく唐沢山に着きます。山頂には三等三角点 点名 唐沢 標高554.91mがあります。4月1日に不動岳から唐沢山に登りましたが、そのときはヤシオツツジが咲いていました。山頂の木々はまだ芽吹こうとしているところで、明るい山頂でしたが、今では新緑に覆われ空が少なくなりました。ヤシオツツジは多くの葉を付けていましたが、代わりにヤマツツジが咲いていました。

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唐沢山山頂

三等三角点 点名 唐沢 標高554.91m

ヤマツツジが一本ある

4/1にはその後ろにヤシオツツジが咲いていて、明るかった

今は新緑に覆われている

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山内にはヤマツツジが点々と咲いている

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林道に降り立つ

この後林道を1時間ほど歩けばこえざわ橋

 

山頂で昼にしたあと来た道を戻り、P576から更に北西へと稜線を歩き、大鳥屋山との間の鞍部にある林道(秋山川 柿平町越沢から来る舗装の林道)に降り立ち、藤の花や、足元の山野草を見ながら歩きました。空気は澄んで青い空。新緑は美しく、足元には花々。いうこと無しです。やがて水流が現れたので、汚れた体を拭いてさっぱりしました。鉱山内を通過し、こえざわ橋を渡って県道201を宇都宮神社まで戻れば、マイカーが待っていました。

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • 緑が美しい。体の中からきれいになりそう。 (agewisdom) 2018/4/27(金) 午後 7:42

  • > agewisdomさん 緑のシャワーですね。記事にできませんが、野鳥のさえずり付きです。(熊五郎) 2018/4/27(金) 午後 7:57

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