群馬県桐生市の鳴神山 2018年4月23日登る 曇り 2名

投稿日 2018年04月24日

 

かねてから憧れであった鳴神山(なるかみやま)に熊谷のYさんと登りました。まだ少し早いと思いながらも鳴神山の固有種である「カッコソウ」(勝紅草)が見られるかと愉しみにしながら登りました。

 

桐生市街から吾妻山 481mを持ちあげ、大形山 682mと続いて、そのまま稜線は高度をぐんぐん上げ鳴神山 980mに至ります。更に奥へと1000mを越える足尾山地の一角を構成する山々へと続いていきます。

 

この桐生市の屋台骨のような稜線の左(西側)が川内町で山田川が。右(東側)が梅田町で梅田川が流れています。鳴神山への登山道は、梅田町側からと、今回使った川内町側からの道、計4本があります。面白いのはどの道も沢ルートという点です。鳴神山の山域は植生にすぐれており、ここの固有種である「カッコソウ」など貴重な植物が多いようですが、それらを見ながら登下降できるのは、沢ルートであることも一因のように思います。

 

鳴神山はチャートで構成される山で、沢筋には多くの巨岩を秘め、山頂近くは痩せた露岩の稜線に多くのヤシオツツジがまとわりつくという、なんともいえない光景と雰囲気を醸し出しています。私は同じチャートの山である秩父の両神山を思い出しました。

 

山頂部が双耳になっており、現地の看板から、一方が鳴神山(仁田山岳)、もう一方が桐生岳と呼ばれているようです。三等三角点は鳴神山(仁田山岳)にあるはずですが、標石は見当たりませんでした。桐生岳の方はすこし広く展望がよいようです。こちらには桐生市の基準点 No.114があります。また、どちらのピークにも石祠が置かれており、桐生岳の方の祠には日本武命のお札が納められていました。

20180423_鳴神山01.jpg

(画像を一度左クリックし、次に右クリックして新しいタブで画像を開いて拡大してご覧ください)

駒形登山口から赤柴、椚田峠、鳴神山山頂、鳴神神社、駒形登山口周回

緑破線:予定ルート 赤実線:歩行GPS軌跡

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

通過時刻:

駒形登山口下の駐車場 8:25

駒形登山口 8:29

赤柴登山口 9:08

椚田峠(くぬぎったとうげ) 9:48

カッコソウ植生地 9:55

椚田峠 10:17

第二展望台 10:28

第一展望台 10:37

鳴神山山頂(仁田山岳) 10:39

桐生岳 10:44 (昼食) 11:05

鳴神神社(なるかみ小舎) 11:19

第二石門 11:43

第一石門 12:09

駒形登山口下の駐車場 12:29

 

所要時間:4時間

総歩行距離:5.6Km

 

 

車を国道122号に進め、桐生市の相老で渡良瀬川の赤岩橋を渡り、支流の山田川に沿って川内町に入ります。山合いのバス道は走りやすく、あまり細くなることも無く、最奥の駒形登山口に到着。登山口の広土橋の手前に4台程度、橋から50mほど手前にも4台程度の駐車スペースがあります。今回は手前に駐車しました。(シーズン中は路肩駐車も含め車でいっぱいになるようですが)

駐車場にある案内看板

ここでは避難小屋のある二俣から左天狗の岩洞(おこもり岩)経由の

天狗岩が説明されている

天狗岩から烏帽子岳までのルートは説明されていない

駒形登山口

桐生市川内町の最奥

画面左に4台位の駐車スペース

撮影者の背後50mほど手前にも4台ほど駐車可能

 

駒形登山口は左が赤柴方面。正面が山頂直下の雷神嶽神社への登山口です。今回は赤柴から時計回りで周回しましたが、歩いた感じでは反時計回りのほうがよいようです。理由は、正面のほうが雷神嶽神社の表参道という感じであることと、二つの石門(と呼ばれている場所)があること。水場あること。鳴神神社の鳥居をくぐってから山頂に至ること。赤柴の道は仮舗装の林道歩きが長く、ゆるやかなので下山に向いていることなどの理由です。ただし、赤柴の道も、上部の小尾根にはアジサイ(正式名称は失念)やヤシオツツジなどの見どころも多く、椚田峠(くぬぎったとうげ)からカッコソウの植生地が近いなどの良い面もあります。

20180423_鳴神山02.jpg
20180423_鳴神山03.jpg

赤柴の奥にある木橋と道標

ここまでは林道歩きだが、ここから山道になる

 

また、駒形登山口の広土橋から尾根伝いに直接山頂に至る道が地元の有志によって付けられているとの情報があるので、機会を見て探ってみたいと思っています。

20180423_鳴神山04.jpg

椚田峠手前の小尾根を登る

幻想的な雰囲気に包まれたミツバツツジ

 

赤柴の道は仮舗装の林道が奥まで入っています。ほぼ中間部に釣り掘跡があります。更に林道を進むと、小沢に木の橋が掛けてあって道標があり、登山道となります。しばらく沢沿いですが、やがて小尾根に乗って急坂となり、アジサイの群落を通過すると椚田峠です。峠には石祠があり赤い小さな鳥居と賽銭箱があります。この峠から梅田町側のコツナギ橋へ下る道があり、そちらに約3分ほど下ったところにカッコソウの植生地があります。

20180423_鳴神山05.jpg

椚田峠

画面左(登って来た側)が川内町、右下は梅田町

この峠から梅田町側に3分ほど下ったところにカッコソウ植生地がある

20180423_鳴神山06.jpg

カッコソウ

まだ株が小さく花は咲きはじめたばかり

杉の植林帯の下の区切られた場所で保護されている

通りかかった管理の方によると例年5月10日ごろがよいとのこと

 

カッコソウはまだ株が小さく、花はポツリポツリとしか咲いていませんでした。それでも花の形と色を確認できました。管理されている方々に感謝です。峠に戻って、露岩の岩尾根を点々と咲くヤシオツツジを見ながら登ります。第二展望台、第一展望台を通過して鳴神山(仁田山岳)に至ります。鳴神山山頂は石積みで三方を囲ってあり、石積みの上に石祠が並んでいます。石積みの上に回ると仁田山岳の看板があります。このピークには三等三角点 点名 岳山 標高 979.79mがあるはずですが、標石は見当たりませんでした。

20180423_鳴神山07.jpg

鳴神山山頂の石積みと石祠

石祠の奥に仁田山岳の看板がある

三等三角点の標石は見当たらなかった

20180423_鳴神山08.jpg

桐生岳の山頂部

多数の石祠が鎮座する

桐生市の基準点No.114がある

晴れていれば展望は最高だったろうに

 

双耳の中央の鞍部に道標があって、岩場を攀じると桐生岳です。こちらは少し広く展望もありそうです。残念ながらこの日はどんよりした曇り。遠望はまったく利きませんでした。昼食を済ませて鞍部に戻り、すぐ下に見える雷神嶽神社のある稜線の鞍部に降り立ちました。石の鳥居が二つ。狛犬、石仏、社と思われる建物。最近建てられたばかりのなるかみ小舎があります。この鞍部は駒形への道と、梅田町側への道。大形山方面への縦走路の交差点でもあります。

20180423_鳴神山09.jpg

雷神嶽神社の社と石鳥居

鳥居は左側にもあり、くぐって仁田山岳へ通ずる道があるらしい

写真の鳥居は桐生岳の石祠にお参りするものらしい

神様の由来は勉強不足でわからない

ここは稜線上の峠で画面右下は梅田町大滝方面。左下は駒形方面

撮影者の背後は大形山、吾妻山方面への稜線の道があり、ここで交差している

20180423_鳴神山10.jpg

第一石門辺りの美渓と新緑

 

 

神社から駒形への道は、最初ザレた沢の源頭ですが、やがて大岩が出現し、両岸狭まった第二石門、第一石門を通過します。特に第一石門は見事な景観です。チョロチョロですが水場がありベンチがしつらえられています。二輪草やスミレの咲く沢筋を下れば駒形登山口に戻ります。

 

今回は駒形からの登下降路を選びましたが、登り下りとも沢筋のルートはいえ、自然林の新緑の沢筋は明るく、春の花々も咲いていてとてもすばらしい山でした。車で手軽に入れて、歩行距離も短く、花や岩稜、そして展望が味わえる山として鳴神山はなかなかいいやまという印象です。何度か登ってみたい山となりました。とくに梅田町側からの道。吾妻山、大形山方面からの縦走。椚田峠からさらに奥の座間峠方面なども魅力です。カッコソウの時季は混雑が予想されるので注意したいところです。

 

お風呂は国道122号沿いの湯ららにしました。

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • カッコソウって変わった名前、お花も初めて見ました。最後のお写真なんか造園されたお庭みたいです。 (agewisdom) 2018/4/24(火) 午後 0:09

  • > agewisdomさん カッコソウは勝紅草と書きます。サクラソウの仲間のようですが、この山の固有種で全世界的にここにしかありません。大事にしたいものです。(熊五郎) 2018/4/24(火) 午後 1:25