県界尾根から高戸山 2018年3月11日登る 曇り 単独

投稿日 2018年03月12日

 

以前、仙人ヶ岳から穴切峠(あなぎりとうげ)へと辿った時(桐生 仙ヶ沢から朝日沢山、穴切峠)に、峠の先にある高戸山(たかどさん)が気になっていました。機会を見て登ろうと思っていたのですが、穴切沢に群馬県と栃木県の県界が降りていますので、今回は峠からではなく、その県界尾根から登ってみました。

 

曇りのち晴れとの予報でしたが、今回のルートは4時間掛かからない短いルートなので、晴れる間もなく下山しました。山は昨日雨が降ったようで、しっとり濡れていました。杉が花粉を飛ばし始める前に降りてきたという感じで、おかげで鼻をズルズルいわせながらの登山にならずに済みました。

 

群馬県桐生市の梅田町の奥。梅田湖の手前に穴切があります。民家の奥に美渓の穴切沢に沿って林道が延びています。この林道は最初から砂利道で、以前より荒れたようで、現在は車は無理なようです。林道の最奥は穴切峠で、峠の向こうは皆沢(かいざわ)です。峠には民家が数軒あったと聞きますので、昔は往来が多かったようです。

 

群馬県と栃木県の県界は仙人ヶ岳の方から一旦穴切沢に降り、尾根を登って再び尾根に出、穴切峠へと走り、峠から皆沢のほうに降りています。今回はその県界の尾根で稜線に出て、高戸山を通過し、穴切りに下りました。普通、高戸山に登るには穴切峠から稜線を辿る方と、穴切から登る方がおられるようです。

20180311_高戸山01.jpg

(画像を一度左クリックし、次に右クリックして新しいタブで画像を開いて拡大してご覧ください)

穴切から県界尾根で高戸山

緑破線:予定ルート 赤実線:歩行GPS軌跡

(国土地理院電子国土地図に情報追加)

 

通過時刻:

穴切の駐車地(穴切橋付近) 9:20

県界尾根取り付き点 9:54

穴切峠からの稜線 10:50

高戸山(三等三角点 点名:高倉山 標高624.92m) 11:17 (昼食) 11:31

桐生市基準点No.118(標高453m) 11:55

穴切の駐車地 12:22

 

所要時間:3時間30分

総歩行距離:6.1Km

 

 

車を桐生市から桐生川沿いに菱町から塩ノ瀬へと進め、右折して穴切へと入り、桐生川にかかる穴切橋を渡ります。道は塩ノ瀬へと戻る形で山裾を走っていますが、橋の前方に見える道が、穴切峠に至る林道です。

20180311_高戸山02.jpg

駐車地から穴切橋を振り返る

墓地の裏から尾根で高戸山に向かう場合は、この写真の右へ入ると

猪柵があり、手すりのある坂の上が墓地になっている

 

橋を渡ってすぐの中山金襴織物さんの前に、80を過ぎているとは思えないお元気な奥さんに断って駐車させていただきました。穴切峠への林道は石垣のある民家の奥ですぐに砂利道になり奥に続いています。穴切沢は美渓で、チャートの沢床をなめるようにいくつかの滝をかけています。ただし以前よりは少々荒れたようです。

 

昨日の雨でしっとり濡れた道をとぼとぼ歩くと、大岩の腹に小さな石祠があり、大木にしめ縄が掛けられています。下山後に聞いた奥さんの話では、穴切の集落では奥の稜線に山の神の石祠を祭って、毎年山が荒れないように、供え物をして祭っているとのこと。ただ、あまりに奥で遠いため、林道途中に小さな石祠を祭って、そこで祈っているとのことでした。それがその石祠でしょうか。

20180311_高戸山03.jpg

県界尾根の取り付き点

取り付き点に赤杭がある

取り付き点は伐採地になっているが傾斜が急

左の作業道に少し入って、側面から尾根に取り付くほうがよいかも知れない

朽ちた橋で道形が右の沢へ入っている(未調査)

 

県界の場所はうっかりしていると通り過ぎるような場所です。県界と書いてあるわけでもなく、大きな石標があるわけでもありません。沢の左を走っていた林道から沢に朽ちかけた橋がかかって、右奥の枝沢へと路がのびていますが、県界はその橋の近くの赤杭のところです。伐採された急斜面を落ちています。よく見ると、その赤杭の手前の一段上に左奥の谷合にのびる作業道があります。その作業道に入ってから尾根に取り付こうかとも思いましたが、今回は直接取り付きました。

20180311_高戸山04.jpg

稜線に出た

穴切峠(右奥方向)からの踏み跡が合流

稜線には木の幹に赤ペンキで目印がある

稜線は藪は無く歩きやすい

 

伐採された木の切り株をつかんで強引に登ります。斜度は40度以上あるので、スリップに要注意です。ぐんぐん高度を上げますが、案の定、左下から踏み跡らしきものが登ってきました。先ほどの作業道から来た踏み跡のようです。尾根はところどころにチャートの露岩がありますが、概ね問題はありません。踏み跡らしきものはほとんどありませんが、赤杭が点々と続いています。さしずめヘンデルとグレーテルのように赤杭を辿っていきます。鹿の糞が散らばっています。獣の影が濃いようです。

20180311_高戸山05.jpg

高戸山山頂

石祠(弘化二年 1845年)と三等三角点(点名:高倉山 標高624.92m)がある

石祠の前にはチャートの岩片

鉄製の支柱はあったが、山名標などは無かった

 

 

最後の急登で稜線上の小さなピークに出て、穴切峠からのはっきりした踏み跡が合流します。県界はここから穴切峠のほうに行ってしまうため、高戸山方面には赤杭はありません、その代り稜線上は、木の幹に赤ペンキのマークが点々と続いています。一旦強く下って再び登り返し、肩に乗ったら平坦になり、すぐに高戸山の山頂でした。山頂には石祠(弘化二年 1845年)と三等三角点(点名:高倉山 標高624.92m)がありました。

20180311_高戸山06.jpg

標高453mの基準点(桐生市 No.118)と高戸山

 

高戸山からの下山はふたつとれそうです。今回の穴切へ戻る尾根と、桐生川ダム(梅田湖)下へ落ちる尾根です。山頂にはいずれも目立たないテープ・マークがありますが、穴切へ下るつもりが、梅田湖側に降りてしまう間違いも起こりそうです。

 

今回は穴切方面にとりました。右下に梅田湖を見て、じょじょに高戸山が遠ざかり、標高453mの基準点(桐生市 No.118)を見て、左寄りに下り、左が植林、右が自然林の尾根を下ってやがて植林帯に入り、最後にお墓の前に出て、手すりのある坂を下れば、穴切橋の前に降り立ちました。

20180311_高戸山07.jpg

墓地から手すりのある坂を下りる

下は穴切の民家

 

駐車させていただた中山金襴織物の奥さんにお礼を言いに伺ったところ、お茶を出していただき、いろいろお話を聞かせていただきました。また近くに来た際はおじゃましますと伝えて帰途に着きました。

​(熊五郎)