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老越路峠から赤雪山周回 2018年01月18日登る 晴れ 単独

投稿日 2018年01月19日

 

 

昨日の雨で空気がしっとりしていました。この朝は、幸い気温が高かったので、路面が凍ったりすることもありませんでした。山中は落ち葉が濡れて、いつもとは違ったさわやかな匂いがしていました。そんな潤った感じの山ですが、まだまだ春は遠いようです。

 

今回は群馬県の桐生と栃木県の田沼とを結ぶ県道66号 桐生田沼線にある老越路峠(おいのこうじとうげ)から赤雪山(あかゆきやま)を目指しました。下降は赤雪山と仙人ヶ岳の間にあるピークから皆沢(かいざわ)に向けて落ちる尾根を下り、県道66号で老越路峠に戻る周回ルートとしました。

 

一般的に赤雪山へは松田川ダムからや、長石林道の峠(今回通過)から登られますが、前者は以前登っているし、後者はあまりにも安易ですので、多高山への登山口でもある老越路峠から登ることにしました。藪が濃いかと思っていましたが、まったくそんなことはなく、全ルート踏み跡が付いていて快適な低山登山を楽しむことができました。

20180118_赤雪山01.jpg

(画像を一度左クリックし、次に右クリックして新しいタブで画像を開いて拡大してご覧ください)

老越路峠から赤雪山。下山は皆沢にとる周回ルート

緑破線: 予定ルート 赤実線: 歩行GPS軌跡

(国土地理院の電子国土地図に情報追加)

20180118_赤雪山10.jpg

GPS軌跡とカシミール3D地図標高断面

GPS軌跡は三角点のある赤雪山山頂に合わせて全体を同標高差で修正した

 

老越路峠の駐車地 9:35

稜線上の最初のピーク 10:14

林道に降り立つ 11:09

赤雪山への尾根取付き 11:14

電波塔のあるピーク 11:44

赤雪山山頂 12:10 (昼食) 12:25

皆沢への下降点ピーク 12:49

県道に出る 13:50

老越路峠の駐車地 14:19

 

所要時間 4時間40分

歩行距離 約9.8Km

 

 

車で国道50号から足利市葉鹿町へ入り、松田川沿いに山里を進んで松田川ダム手前から長石林道に入ります。長石林道は松田川ダムから老越路峠まで続いています。道幅の狭い林道ですから対向車に要注意です。峠の手前、かなり上の方で名草の巨石群への道が分かれています。

20180118_赤雪山02.jpg

駐車スペースの奥から尾根に取り付く

 

老越路峠には2ヶ所駐車スペースがあります。今回取り付く尾根が落ちる地点にある駐車スペースに車を停めました。ここはうまく停めたら10台くらい駐車可能と思います。

 

身支度を整えて、駐車スペースの奥へつづく道に入り、すぐに尾根に取り付きます。取り付き点では、尾根が低くなっているので苦労なく尾根上に出ることができます。しばらく植林帯ですが、やがてやや尾根が痩せてきて自然林の明るい尾根になります。飛駒の町が見え、振り向くと多高山が立派です。

20180118_赤雪山03.jpg

昨日の雨でしっとり濡れた尾根を登って行く

上部は自然林で明るい

尾根が少し痩せてくると露岩が現れるが悪いところは無い

 

踏み跡があり、ところどころ目印もあります。境界のようで石標も点々とあります。尾根がやや右に曲がっていつのまにか稜線に出ています。赤松が点々とある快適な稜線です。遠く、白い袈裟丸山(けさまるやま)や皇海山(すかいさん)、日光の男体山などが見えています。

20180118_赤雪山04.jpg

長石林道が見えた

藪をかき分けて林道に降り立つ

 

稜線から一旦長石林道に降り立ちます。すこし林道を北側に歩くと赤雪山への道標があります。ちょうど峠の(長石林道が登りから下りにかかる)ところです。車での往路、通過した地点です。ここから赤雪山へは階段の急登となりますが、明るく歩き易い尾根道です。道標も完備しています。

20180118_赤雪山05.jpg

長石林道を少し歩くと赤雪山への取り付き点がある

ここからは立派な道標があり道がある

ここから登るなら、とくに駐車スペースは無いが、道路脇に停められなくはない

 

送電鉄塔の下をくぐり、電波塔のあるピークを過ぎると、もうひとつピークがあり、最後の鞍部で松田川ダムの駐車場からくる道が合流します。(松田川ダムの駐車場からの道は2014年の大雪で倒木が多く、使用は避けるようにとの看板がありました。) ここから最後の急登で赤雪山の山頂です。

20180118_赤雪山06.jpg

赤雪山山頂 標高 621m

東屋、三等三角点、ベンチがある

仙人ヶ岳方面は東屋の奥へ道が通ずる

 

山頂には三等三角点、東屋、ベンチがあり、東側の眺めのよい山頂です。ここで昼食をとって、さらに仙人ヶ岳方面に進みます。

20180118_赤雪山07.jpg

仙人ヶ岳との中間にあるピーク

皆沢への下降点

道標右側に「皆沢->」とある

 

途中のピークの道標に、小さく皆沢方面下降点の落書きがあります。ここから仙人ヶ岳への登山道と分かれ、皆沢へ下降します。下降尾根もはっきりした踏み跡や目印があります。下るほど痩せてくる尾根です。危ないところはありませんが、下の送電鉄塔の手前に、すこし注意が必要な大きい露岩があります。右の段差を下りて、バンドをへつって、慎重に降ります。

20180118_赤雪山08.jpg

皆沢方面に少し下ったところから見る樹間の赤雪山

 

 

下の谷間の方で、なにやら大きな動物がガサガサ逃げていく音がしました。先日も猪を見かけましたが、最近はだんだん動物に出遇う確率が高くなってきていると感じます。

20180118_赤雪山09.jpg

送電鉄塔を通過したら、送電鉄塔の巡視路を使って林道に降り立つ

砂利採取工場の前に出る

県道66号 桐生田沼線で老越路峠に戻る

 

送電鉄塔からは巡視路の階段を使って林道まで降ります。下に砂利採取の工場があり、じゃらじゃらうるさく鳴っています。林道に降り立ったら、数十メートルで県道66号です。

 

県道を約2Kmとぼとぼ歩いて、老越路峠の駐車地に戻りました。青空の下、濡れてしっとりした山を楽しむことができた一日でした。

 

帰りは、狭い長石林道を避けて、県道66号で飛駒から閑馬、赤見、足利と辿って帰途に着きました。

 

 

「しっとりと濡れし落ち葉の香る径」

 

「冬鳥の近くに寄りてさえずりし雨後の朝」

 

「風そよともせぬ頂で妻のおにぎりほうばる」

 

「人の居ぬ頂で一人写真に入りて笑顔す」

 

「家からも見えし白峰に手をのばす」

 

「草の子も親の屍で冬を越し」

 

「暖かき朝松の稜に香る香あり」

 

「山に入りても机上思い出し案じる我」

 

 

 

 

(熊五郎)

 

コメント(2)

  • お一人で歩くのって不安ではありませんか?気を付けて楽しまれてください。(agewisdom) 2018/1/19(金) 午後 0:48

  • > agewisdomさん 2,3人で登りたいところですが、かなりオタク的な登山なので仕方なく。山で先輩(熊や猪)には遇いたくはないですが。(熊五郎) 2018/1/19(金) 午後 1:11

     

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