秩父札所三十一番「観音院」と観音山、牛首峠 2017年09月14日 晴れ 2名

投稿日 2017年09月17日

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秩父札所三十一番「観音院から観音山、牛首峠周回ルート

山頂からは両神方面の眺めよい

駐車場は30台くらい

観音院までは急な石段 シュウカイドウが咲く(9月)

要所に道標はあるが、道の一部が消えかかっている場所がある

牛首峠から観音院までは暗い沢筋で露岩多く歩行注意

(国土地理院電子国土地図より抜粋 カシミール3Dでルートを描き、情報追加)

 

 

秋晴れの日を狙って秩父に出かけた。今年の関東の夏は暑かったが、お盆のころから曇天や雨天が多く少し過ごしやすかった。涼しくなると、人間の身体というのは面白いもので、あのいやな極暑をもう懐かしがっている。

 

季節は進んで今は初秋。最後のツクツクボウシも寂しそうに鳴いている。庭で盛んに虫が鳴きはじめた。どこかしこの虫の声は空気を浄化するのか、そろそろ遠景の中の山々が目に入ってくる。そうして久しぶりに眺めた山々の稜線が妙に懐かしく映る。

 

三月に心臓を病んで、二度の手術のあとリハビリに励んでいたが、やはり体は登りたがる。山友も私の復帰を待ってくれているが、毎年恒例の秩父小鹿野の両神ダリア園を訪れるに際して、低山ハイクを組み入れてみた。今年のダリア園も見事な花が見られた。

 

両神登山口手前の薄(すすき)にあるダリア園から、数キロ移動すれば秩父札所三十一番の「観音院」がある。ここは参拝の後観音山に登れるという願ってもない配置。いざ、妻とともに出かけることになった。

 

初めて観音院を訪れたのはなんと30年以上前。今回二回目だ。そのときは観音山には登らなかった。今回は無事の病気からの回復をどこかの神仏にお礼したいという気持ちと、かねてから観音山という山の地理的位置に興味があり、そこからの眺めを楽しみにしていたということもあった。更にここは秩父のジオパークの一部として、秩父古生層が露出していることでも興味をそそられた。

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秩父札所三十一番「観音院」御朱印

曹洞宗 鷲窟山 観音院 聖観世音菩薩

 

 

ダリア園を後にして車を観音院方面に向けた。道が細くなって茶屋があり、おびただしい水子地蔵の並ぶ地蔵寺を見て、短いトンネルをくぐるとすぐに観音院に着く。

 

ここは道の終点で、30台くらいの駐車場とトイレがある。こじんまりした仁王門の中に石造りの仁王様が立っている。珍しい大きな石造りの仁王様だ。この仁王様の石は、観音山の山頂直下の岩場で切りだされ、途中で加工されて最終的に仁王門に安置されたようだ。凝灰質の砂岩ということだ。(採石場も加工場も山中で確認できる)

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観音院の仁王門

石造りの仁王様 これほど大きいものは珍しい

背後の観音山の山頂直下で採石され、山中で加工されここに安置されている

本堂は奥の階段を登った観音山中腹にある

 

岩殿沢の橋を渡って仁王門をくぐると本堂まで急な石段が続く。石段横の斜面にはシュウカイドウの花が咲いていた。ひと汗かいて辿りついた本堂の背後は覆いかぶさるような岩壁になっており、摩崖仏が刻まれていたようだが、今はそのほとんどが確認できない。狭い境内には梵鐘があり、岩壁基部の滝水が落ちる池には鯉が泳いでいる。本堂横の納経所で御朱印をいただいた。

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観音院の本堂 背後は岩壁

立ち位置の横に鐘つき堂がある

写真の右に行くと納経所

更にその奥に東奥の院と登山口がある

 

登山道は納経所を更に奥へ入り、古い地層の露頭を見て、「東の奥の院」への道標に従って進むと、張り出した展望台のような岩場に奥の院がある。少し戻って観音山への道標を確認して上へと登って行く。(右下へ降りてゆく道があるが、どうやら地蔵寺への道らしい。地図には出ていない)

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東奥の院から眺めた観音山

 

 

急な階段状の道を身体を気遣いながら登る。妻も難なくついてくる。久しぶりの山だが、リハビリをやってきたからか、まったく苦にならない。植林帯の急登を行くと、道標があって観音山と牛首峠を示している。右上に山頂を目指す。途中、仁王様の加工場と山頂直下に切り出しの岩場を確認できた。

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仁王様が切り出された採石場

二体分が切り出されたことがはっきりわかる

左奥から一体。右手前から一体という感じか?

ここで切りだして、少し下の山中で加工された

 

 

急登をひと踏ん張りで観音山山頂標高698mに着いた。露岩のある狭い山頂だが、両神や二子、白石山方面が樹間から見えている。初めての角度で眺める両神や二子山はなかなか恰好がよい。(秩父小鹿野 観音山からの展望)

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観音山の山頂 標高698m

あまり広くは無い 画面奥に露岩がありそこから両神山方面が見える

 

 

お湯を沸かしてインスタントのぜんざいを作ってすすった。妻と登ったらこういうサービスを忘れてはならない。秋の日はつるべ落とし。暗くならないうちに観音院に戻らなければならないので早々に山頂を離れた。日が落ちなくても最後の沢筋の道は暗くなると妻には辛かろう。さっきの牛首峠への道標にもどり、消えかけた斜面の道をたどって難なく牛首峠に着く。地図にはないが途中一か所鎖場があった。

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観音山山頂から

中央奥に両神山

右の尖ったピークが白石山(毘沙門山)

右奥の三角形が二子山

 

 

牛首峠は小鹿野から万場へ抜ける位置にある。大岩を人口で切り通したように、人一人が通れるようになっている。こんなところ、近くに日尾城址という城址があるのには驚かされるが、峠越えを監視する出城のようなものだったのだろうか。

 

峠からは20分ばかり歩きにくい沢筋を下ると観音院の駐車場に出る。まだ十分な明るさがあったが、写真が撮れる明るさではない。

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牛首峠

巨岩の切通しのようになっている

観音山から来ると右から木の階段で降り立つ

向こう側は日尾の馬上(もうえ)へ下る

ここから観音院までは20分 暗い沢筋を下る

 

 

全体的に迷うようなところは無いが、牛首峠への道は消えかかっているところもある。牛首峠から観音院までの沢筋は凹凸、露岩が多く気を抜けない。また、観音山山頂と山頂手前などは、高度のあるほぼ垂直の岩壁や斜面であるため滑落には要注意。落ちたら止まらない。トイレは駐車場のほか境内にもある。観音院の梵鐘は去るときには撞かない方がよいようで、境内に着いたらまず撞いた方がよいようだ。

 

ダリア園を見学したあとの登山だったので時間が心配だったが、妻もよく歩いてくれて、明るいうちに戻ることができた。久しぶりに山でかいた汗は爽快だった。薬師の湯で汗を流しさっぱりして帰途に着いたときは、夜もとっぷり暮れてあたりの山々は漆黒の闇の中だった。

 

通過時刻

観音院駐車場 14:24

観音院本堂 14:39 - 14:50

東奥の院 14:55

観音山山頂方面、牛首峠分岐 15:15

仁王尊細工場跡 15:21

仁王尊採石場跡 15:38

観音山山頂 15:41 -  16:00

日尾城址分岐 16:30

牛首峠 16:46

観音院駐車場 17:08

 

所要時間 5時間30分

歩行距離 約5Km

 

 

(熊五郎)

 

コメント(2)

  • 無事歩き通されて、よかったですね。無理せず少しずつ山歩き楽しまれて下さい。 (agewisdom) 2017/9/17(日) 午後 2:03

  • > agewisdomさん ありがとうございます。半年ぶりに登って、筋肉痛になりました。(熊五郎) 2017/9/17(日) 午後 5:41