赤城山 利平茶屋から鳥居峠、覚満淵 2016年10月20日 晴れ強風 2名

投稿日 2016年10月21日

 

秋ですが、けっこう暑くなる日もあって、半そでと長そでを往復しています。

 

今回は、妻を誘って群馬県の赤城山に登りました。群馬県桐生市黒保根(くろほね)町の利平茶屋からケーブルカーの軌道跡を鳥居峠に登るルートで、覚満淵(かくまんぶち)一周も加えました。

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赤城山 利平茶屋から鳥居峠、覚満淵めぐりルート

登りはケーブルカーの軌道跡を、下りは尾根ルートを利用

(国土地理院電子国土地図をカシミール3Dでカットし情報追加)

 

 

利平茶屋自然公園駐車場  9:20

鳥居峠への登山口 9:32

ケーブルカー軌道跡登り開始 10:26

鳥居峠 10:51 レストランで休憩 11:30

覚満淵 11:41 淵の周囲周回 昼食

鳥居峠 12:45

利平茶屋への尾根道分岐 12:52

御神水 13:29

利平茶屋自然公園駐車場 14:19

 

 

赤城山にはいくつかのピークや登山ルートがありますが、今回はどのピークにも登らず、峠に至って淵の回りを一周して帰るという珍しいルートです。私一人なら地蔵や長七郎に登っても時間内ですが、今回は妻を連れての登山なので歩行距離を抑えました。ピークに登らないといっても、鳥居峠からの眺めは雄大です。

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利平茶屋自然公園の駐車場とトイレ

広い駐車場と新しくきれいなトイレがある

 

車を桐生市から東武線の赤城駅をかすめて、大間々市街をぬけ、わたらせ渓谷へと車を進めました。わたらせ渓谷鉄道の水沼駅手前の津久瀬から赤城東面を園原ダム、沼田市方面に延びる県道に入ります。この辺り、旧黒保根村は高原状ののんびりした山里で、道祖神なども点在しているようです。

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利平茶屋自然公園のバンガロー

沢が流れきれいで雰囲気のよいバンガロー

全体的に明るく、よく整備されている

 

途中から沼田への道と分かれて、鳥居川の刻んだ谷筋を利平茶屋へ向かいます。道端に大きな石碑、石仏、鳥居(二の鳥居)を見たら利平茶屋自然公園はすぐです。

 

利平茶屋自然公園はすでに標高980mあります。茶屋と言っても、団子が食べられるような茶屋があるわけではなく、今はバンガローが点在しています。夏はにぎわうのでしょうか。駐車場は十分広く、新しくきれいなトイレがありました。バンガローの管理棟に人が居るようでしたが、辺りは人気が無く閑散としています。我々が着いたときは、駐車場に一台の車もありませんでした。

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鳥居峠への登山口

 

 

9時過ぎ、身支度をしていざ出発。バンガローには水量の多い沢が音をたてています。この辺りは水が豊富なようです。管理棟に向けて歩きだすと、右脇に水力発電の小さな小屋があり、中で外国製の発電機が回っていました。林道を更に進むと一段上に建物がありますが、その手前で右上に登山道が入っています。

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ガレた沢を通過する

 

 

その一段上の建物はどうやらケーブルカーの下の駅「利平茶屋駅」があった場所のようで、前に広場がありバスも転回できるような場所です。ケーブルカーの軌道がここから鳥居峠まで延びていたようです。

 

このケーブルカーは、赤城山観光のため、他にまだ道路が整備されていなかったころ、赤城山に登る手段として整備されたもので、赤城山鋼索鉄道と称しました。鋼索鉄道とはケーブルカーのことです。昭和32年7月開業し、当時は多くの人が利用したようですが、他に県道4号線など、便利な道路が整備された影響で客数が減り、10年あまりでその役割を終えたようです。それから50年くらい経った現在は、部分的に軌道跡が残っており、今回の登山ルートも上1/3が軌道跡を登り、ケーブルカーの上の駅「鳥居峠駅」に至ります。現在も駅の一部(乗降ホームや展望塔のような建物)が残っており、改装してレストランとして活用されています。このレストランには赤城鋼索鉄道の歴史展示コーナがあります。

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ケーブルカーの軌道が現れる

 

 

バンガロー上の登山口を登り、やや荒れてはいますがはっきりしている登山道を鳥居峠に向かいます。この辺りは、私見ですが、赤城の爆発のとき流れ出た溶岩が次々と折り重なって流れ下ったような場所のようです。登山道から見上げると至るところはみ出た溶岩の塊と、崩れてぽっかりと空いた空洞があり、今にも崩れてきそうです。落石には注意したいところです。

軌道は上部がすこし右側に湾曲している

鳥居峠のレストランが見えてきた

ケーブルカーのレールは撤去されているが、

その後荷揚げ用のトロッコレールが敷かれたようだ。

ただし、それもいまは使われていない

 

道は崩壊した沢のガレを渡って左へ大きく水平にへつって行くと、目の前にケーブルカーの軌道が現れます。下には御神水(ごしんすい)の赤屋根が見えますが帰りに寄ることにして、軌道の階段を上ります。軌道は大きく右に湾曲しているので上の駅は見えませんが、半分ほど登ったらレストランの白い窓が見えてきます。途中、右脇に大岩がそびえ、上部から崩れ落ちた岩片が軌道上に落ちていました。

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軌道の端の階段をひたすら登る

ぐんぐん高度が上がる

 

ケーブルカーのレールはすでに撤去されていますが、代わりに荷揚げ用の小型トロッコのレールが引かれています。鳥居峠への荷揚げに使われていたのでしょうか。ただしこれも今では使われていません。

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鳥居峠にあるケーブルカーの駅跡

今でも乗降用ホームが残る

白い建物はレストラン

 

軌道脇の階段は一部傾いたりしていますが、問題なく登れます。ほぼ一定の傾斜でどんどん高度を上げます。ときどき振り向いて眺めを楽しみました。

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レストランの展望窓からの眺め

空気が澄んでいればスカイツリーも見えるようだ

 

 

鳥居峠に着いたらそこは強風で、たまらずレストランに駆け込みました。赤城鋼索鉄道の展示写真等を見て、当時を忍びました。アイスクリームを舐めて、御神水でいれたというお茶をいただきました。妻がお土産を物色し終わったところで、覚満淵に向かいました。

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レストラン内にある赤城鋼索鉄道(ケーブルカー)の展示

昭和32年に開業したとのこと

 

 

覚満淵は強風で落ち着きませんでした。車で来た人たちがけっこう居ました。大きいカメラをかかえた年配の方も多いです。この時季紅葉の覚満淵がよい被写体になるようです。

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覚満淵のほとりを歩く

水面でカモが遊んでいる

 

 

覚満淵の水面にはカモが遊んでいました。水は透き通って底の水草が見えています。見える範囲の水深は数10センチ程度のようでした。風をよけられる東屋風のベンチで妻が作ってくれたおにぎりをいただきましたが、やはり強風では落ち着きません。周囲の紅葉は盛りと思われましたが、このまま落葉するのか、さらに紅葉が進むのか判断が難しいところです。すでにダケカンバなどは落葉していますので、おそらくこの山頂部は紅葉のピークだったのでしょう。

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覚満淵から鳥居峠

 

風あたりの少ない東屋風のベンチで昼食をとりました。妻のお手製おにぎりです。鳥居峠に戻って下山開始です。下山はケーブルカーの軌道跡は使わず、レストラン脇の林道に入って、5,6分歩いたところにある道を使います。この道は標高1260mくらいの御神水のところで、利平茶屋からの道と合流しています。

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利平茶屋を示す道標

帰りは軌道跡は使わず尾根ルートを降りた

鳥居峠レストラン横の林道をしばらく行くと左下に下る道がある

 

 

御神水はかなりの水量がコンコンと湧き出ています。赤屋根の小屋があり、屋根が大きくへこんで壊れていますが、水は汲むことができます。ここにある看板によると、あかぎの「あか」は水(閼伽)、「ぎ」は器の意で、功徳水(くどくすい 仏前に供養される水)が湧き出る山という意味のようです。こうなると妙義(みょうぎ)も気になりますね。それにしても漢字表記はあてになりません。

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御神水

大量の水がコンコンと湧く

 

 

このあと利平茶屋に戻り、わたらせ渓谷鉄道の水沼駅にある温泉でさっぱりして帰りました。久しぶりに妻とゆっくり楽しんだ山でした。 妻もご満悦でした!

 

 

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • 夫唱婦随で山を楽しまれていいですね。私には「赤城の山もこよいかぎり」のイメージしかないのですがいいところですね。 (agewisdom) 2016/10/22(土) 午前 8:05

  • 赤城山は変化に富んでいて面白い山です。何度か登らないとそのよさがわからないと思います。そちらからですと、右の最も高いところから、左のV字に切れ込んだところが鳥居峠です。たまに眺めてみてください。(熊五郎) 2016/10/22(土) 午後 0:17