下仁田 桑本から原三角点 2016年05月02日 晴れ(山麓はうす曇り) 3名

投稿日 2016年05月09日

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下仁田桑本から白髪岩(原三角点)

下部は林道が交差する

上半分に古道の痕跡がある

上部の岩を避けて左にトラバースするところ以外はほぼ尾根筋に忠実

P1449に至れば踏み跡は明瞭

説明は登り基準で入れています

(国土地理院電子国土地図をカシミール3Dでカットし、情報追加)

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金剛萱山頂から今回登った尾根

2016/01/16撮影

あまり長大ではなく尾根筋もわりとはっきりしていて登りやすいと判断

下部に林道、上部に古道の痕跡があるが、総じて道はない

 

通過時刻

桑本 7:38

P1499 11:15

白髪岩(原三角点) 11:35

 

標高

桑本 約597m

P1499 1499m

白髪岩 1512m

標高差 約915m

 

距離 尾根筋沿い面 約4.8km(片道)

 

 

ゴールデンウィーク中休みの5月2日月曜日。天気予報では晴れマーク。熊谷のYさん、Aさんと三人で白髪岩の原三角点を目指しました。

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白髪岩にある原三角点

明治十五年設置とある

あまり登山者が訪れないひっそりとしたピーク

 

原三角点とは明治15年ごろに設置された初期の三角点で、現物が確認されているのは雲取山と新潟の米山、そして今回登った白髪岩の三ヶ所のみのようです。貴重な文化遺産と言えます。昨年12月に初めて訪れましたが、今回はルートを変えての二回目です。

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下仁田町桑本 桑本は静かな山里

車一台の駐車スペース

今回登った尾根の末端

我々はここからすぐに尾根に取りついたが、右奥に入る林道を進んでもよい

 

晴れマークのこの日でしたが、朝起きてみればどんより曇っています。曇っているといっても、経験的に低空の霧のせいで、上空は晴れていると直感。間もなく地表近くも晴れてくると考えいざ出発。ところがこの日、我々が登った山での判断ですが、標高7,800メートル位を境にして下はガスが取れず、上は晴れという、特異な天気。このため下界は一日中曇天だったようですが、標高1000メートル以上に居たわれわれは、日焼けするほどのよい天気でした。ただしこの時季は春霞み。やはり遠望は難しかったです。

 

さて、今回のルートですが、白髪岩の原三角点に至るルートはいくつかあります。

 

手っとり早くは、御荷鉾林道から1.5時間程度で原三角点に至るルート。そして昨年12月にとった稲含山からバリエーションルートを含め3時間ほどかけて原三角点に至るルートです。

 

参考: 稲含山から白髪岩

 

今回我々は、地図をよく眺めて、下仁田の金剛萱の奥に入ったところの、最奥の集落である桑本からの尾根ルートを選びました。この尾根には国土地理院の地図では昔道があったように点線(山道)が記載されています。実際登ってみると、下半分くらいは営林用であろう林道が入っています。尾根の上部には昔往来があったような道の形跡が残っていました。ただし、基本的には近年歩かれていない尾根ですので、入山には注意が必要です。

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林道を進むYさんとAさん

尾根の下部はかなり奥まで林道が入っており、しばらく林道を進むが、

登りやすいところからなるべく尾根筋を拾った

 

 

車を上信越自動車道下仁田ICから下仁田の町を抜け、跡倉の交差点を左に入ります。正面に小沢岳を見て、金剛萱の麓を回って石灰鉱山の前を通過。比較的よい舗装道路を点々と民家のあるなか、小沢岳への道を分けて、最奥の桑本まで入りました。目的の尾根末端の沢の落合にあった車1台のスペースに駐車。

 

はじめてのルートで、道があるのか無いのかわからなかったため、尾根の末端からさっそく取りつきました。

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新緑のシャワーの中を登る

ガスで白く霞み、深山の雰囲気

キツツキやツツドリ、アオバトの声がより静けさを強める

 

藪っぽい尾根を右下に民家を見ながら強引に登ってゆきます。登るうちに、まもなく林道に出ました。どうやら地図破線が林道になっているようですので、しばらく林道を拾って進みました。その後わかったことですが、尾根末端から右側奥に向かって入っている道路をつめれば、この林道に出るようで、今回のように尾根末端を直登して苦労することはないようです。

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尾根の上部はまだ新緑には早いが、

ヤシオツツジが点在していて美しい

尾根の上半分くらいには道の痕跡がある

昔、往来があったのだろうか?

 

ところどころにヤマブキが黄色い花をつけているやや暗い林道をすすみます。けっこうくねくねと曲がっている林道なので、尾根筋を登ったほうがよいと判断したところから、再び尾根上を歩きました。再び林道、再び尾根と進むうちに広い尾根は少しずつ幅をせばめます。一部植林帯がありますが、大半は自然の美林。登り始めたところでは大きく葉を広げていた木々も、上に行くにしたがって芽吹いたばかりです。

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尾根は上部にいくほど少しずつ痩せてくるが総じて広め

上部にいくつか大きな岩があるが、そのひとつを避けて

隣の尾根との合流点目指して、左にトラバースしていく。

 

野鳥はキツツキの仲間、ツツドリ、アオバトなどが鳴き声で確認できました。いずれもしっとりとして、静まり返った山内によく通る声(キツツキは木をつつく音)です。樹木は落葉広葉樹ですが、最上部はカラマツです。

 

標高800メートルくらいで、下部を覆っていた霧から抜け出し、晴れてきました。山内はしっとりしています。やがて昔かなりの往来があったのではと思われる古道が出現。往来によって削れたと思われる窪状になっており、明確にそれとわかります。ただし古道によくある石祠や石仏は見かけませんでした。

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P1499付近からの白髪岩

ここで御荷鉾林道からのルートが合流

笹の中に踏み跡がはっきりしてきた

 

前方に岩が見えてくると、古道もそれを避けているようで、左奥に消えました。古道の踏み跡は早めに左に消えたので、我々はもう少し上のわずかな踏み跡? または獣道を拾いながら左へ回り込み、コバイケイ草やハシリドコロが生えたやや暗い沢の詰めを通過して左の尾根との合流点付近の鞍部に一旦出て、岩の上部にでるように、こんどは右に回って、なるべく尾根筋に戻るようにしました。そのうえには笹が出現して、そのままP1499の小ピークとなります。ここでやっと白髪岩のピークが見えました。

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白髪岩山頂直前にある岩場

このルートのハイライトと言ってよい

ここを過ぎればヤシオツツジが迎えてくれる

 

白髪岩はP1499から左へ、一旦小さく下って、ロープのかかった岩場を登るとすぐです。この岩場は今回のルートの核心部。今が盛りと咲くヤシオツツジを3人で独占して、しばらくその見事さに酔いしれます。ヤシオツツジでかこまれた好展望の岩場からは、うっすらと両神山が見えていましたが、この時季春霞みで遠望は利かず残念。しかし見事なヤシオツツジが見られて来た甲斐がありました。

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白髪岩山頂直下、南面岩場のヤシオツツジ

岩場に群生している

 

白髪岩の原三角点で昼食。日焼けするくらいの陽の下でちょっと昼寝。

 

下りは同じルートを戻りました。お風呂は下仁田の清流荘にしました。

 

ゴールデンウィークの真っただ中でしたが、平日の月曜日だったせいか道路も混んでおらず、快適な山旅でした。誰にも逢わず三人で独占の山でした。

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白髪岩山頂直下から歩いてきたルートを振り返る

右の小さく見えるピークはP1499

 

今回のルートを整理すると、

 

桑本からは尾根の右側に入る舗装の道路を進み、橋を渡って左に入りこむ林道を忠実に進めばかなり奥まで行けますので、末端から取りつく必要はありません。

 

林道は数か所分岐しているので本道を見極めて進みます。くねくねした林道ですので、短縮も兼ねてなるべく尾根筋を直登します。かなりの傾斜の林道は結構奥まで延びています。

 

尾根の下部は広く、広い窪状や、派生小尾根があるので、本ルートを見極めながら進みます。やがて古道が現れるので拾いながら進みます。

 

上部の岩場で古道(踏み跡程度)が左奥に消えるので、そのまま進んでもよいかもしれませんが、我々はその少し上にあったかすかな踏み跡らしきものを拾って左に回り込み、左の尾根の合流点で右に回り返して岩の上に出、そこからは尾根筋を忠実に登りました。笹が現れたらP1449はすぐでした。

 

迷いやすいのは上部の大岩を避けてトラバースする部分。下部の広い尾根です。全体的に危険な個所はありません。 

 

 

 

 

(熊五郎)

コメント(2)

  • 若緑がきれいですね。下仁田ってこんにゃくでしたっけ?何かで有名なところですね。名前は知っていますが。(agewisdom) 2016/5/9(月) 午前 10:56

  • > agewisdomさん こんにゃくと下仁田ネギで有名ですね。山の混みあったところで地質的にも特異な場所です。山屋にとっては面白くてたまりません。(熊五郎) 2016/5/9(月) 午後 1:18