栃木県佐野の大鳥屋山と岳ノ山 2016年3月3日 晴れ 2名

投稿日 2016年03月05日

 

花粉症の季節ですね。へんなもので春を感じていますが、セツブンソウの咲く時季でもあります。

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五丈の滝駐車場から大鳥屋山、岳ノ山ルート

岳ノ山手前の南面は急な岩稜のため、ここを登りにしたほうがよい

全体的に植林帯が多い

大鳥屋山は一等三角点の山

GPSトレースをもとに描画

(国土地理院の電子国土地図をカシミール3Dでカットし情報追加)

 

 

通過時刻

五丈の滝駐車場 8:32

林道終点 9:01

鞍部 9:39

大鳥屋山 10:03 休憩

鞍部 10:47

岳ノ山 11:55

滝見の松 13:19

五丈の滝駐車場  13:45

 

今回は麓で見られるセツブンソウも楽しみにしながら、栃木県佐野市の大鳥屋山(おおとやさん)と岳ノ山(たけのやま)に、熊谷のYさんと登りました。

 

この山は佐野市葛生(くずう)の奥にあります。

 

この辺りは日光の高い山がさまざまな尾根筋を派生しながら少しずつ分裂し、やがて関東平野に至る一帯ですが、谷間が奥のほうまで食い込んで、それぞれに一本の道と川の流れが延び、わずかな平地を人が耕し、田を作って田舎の雰囲気を醸し出しています。のどかで明るい山里です。

 

車を佐野の町から葛生町に向け、石灰鉱山の煙突の白煙と白い粉をまぶしたようなダンプの通る道路を秋山川に沿って谷合に入っていきます。

 

のどかな農村の正面に、再び石灰の鉱山が見えてきて、するどくとがった山がひとつ、大きくえぐられて岩肌を露わにして立っています。

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五丈の滝駐車場

7、8台駐車可 トイレあり

この先で林道が左右に分かれる

 

前沢まで入って、小さな橋を渡り秋山川の右岸へ。杉の落ち葉などが散乱した細い林道に入ればすぐにトイレのある駐車場です。ここは五丈の滝を見物する人が利用する駐車場です。7,8台は留められるでしょうか。

 

われわれは、まず大鳥屋山に登るため、駐車場先のY字路を左に入りました。陽があたらない寒々しい砂利の林道を最奥まで歩けば少し体が温まりました。

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左の林道最奥部

ここから植林帯の杣道に入る

赤テープがそれを示す

 

赤テープが頼りなさそうな登り口を教えてくれています。道は植林帯の杣道で、暗い沢筋を辿ります。斜面を登り終えて小尾根に乗った時、向かいの尾根の斜面で鹿が二頭走り抜けました。ここから道は小尾根を直上せず、大きく左にトラバースしていき、岳ノ山と大鳥屋山をむすぶ稜線の鞍部に出ます。道標などは一切なく、赤テープが目印になっています。

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右下から登ってきた

大鳥屋山と岳ノ山をむすぶ稜線の鞍部

 

鞍部を左にとり、やや急な道をひと頑張りで傾斜がゆるみ、植林帯の中を進むと石祠が見えてきます。南側が植林帯ののっぺりした山頂(標高693m)です。残念ながら展望はほとんどありません。(植物園の広瀬さんの話では昔植林される前は、佐野の町や、足利方面の空襲が見えたそうです)

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大鳥屋山山頂

南側が植林帯になっており展望は利かない

石祠、石碑、一等三角点がある

 

 

この大鳥屋山には一等三角点があります。基石などはすべて埋まっているのでしょうか、石柱のみが理想的な姿で頭を出しています。それにしてもこののっぺりした山頂に一等三角点があるとは驚きです。

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大鳥屋山の一等三角点

 

 

北側の自然林の日向でYさん提供の抹茶あんの大福餅をコーヒーを沸かしていただきました。恒例となった甘菓子による至福のひと時です。

 

石祠にあいさつしたあと山頂を後にし、鞍部に戻って岳ノ山に向かいました。さして取り上げるような事のない道です。全体的に植林帯が多く、少し単調です。

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岳ノ山手前の岩稜を登る

写真のような腐りかけたロープがある

注意して通過したい

ここを下る向きにルートをとらないほうがよい

 

しかしその気分はすぐに解消します。岳ノ山への最後の斜面は、なんと急な岩稜です。腐りかけたロープがかけてあります。頼るのは危なそうです。やっぱり岩稜登りは楽しいなぁと余裕を見せながら、高度を稼ぎます。岳ノ山を先に登ると、この岩稜を下らなければならないため、今回のルートでよかったと胸をなでおろしました。

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岳ノ山山頂 標高704m

石祠がある

 

やがて傾斜が緩くなると標高704mの岳ノ山山頂です。山頂には古い石祠が北東を向いています。麓の秋山の集落の山の神でしょうか。ここで昼食をいただいて、日当たりのよい山頂でひと時を過ごし、五丈の滝方面に下りました。

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山頂から派生する小尾根を下り、石祠(明治3年)を見たら

赤テープで右下に急降下

ここから五丈の滝を目指して下る

 

五丈の滝への下りも先ほどのような岩稜ではないかと心配しましたが、道は植林の急斜面につけられており、すべりやすいものの岩稜ではありませんでした。

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おびただしい倒木

 

やがて3年前の大雪の影響でしょうか、植林された杉や檜がおびただしく倒れています。なんども倒木をくぐったり、のり越えたりと大変な道でした。それが五丈の滝あたりまで続きます。ただそれを避けようとしないほうがよく、赤テープなどが示す道なりに進むほうが、ここはよさそうです。

 

下って行くと滝見の松という展望台があります。五丈の滝がちらっとみえたような気がしますが、うまく確認できませんでした。そこからすこしはっきりしてきた道を辿り、更に下ると五丈の滝への道が分かれます。(今回行かず) やがて林道に降り立ち、更に1kmくらいで駐車場に戻りました。

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林道に降り立った

五丈の滝の案内板

五丈とは15mくらいらしいが実際には40mくらいの滝

 

大鳥屋山は一等三角点の山ですから避けて通れませんが、ほとんど植林帯となっており、すこし地味なイメージを受けました。岳ノ山は大鳥屋山より高い小ピークで、南面に岩稜があり楽しめる山です。道標は五丈の滝付近のみで、他は一切ありません。

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広瀬さんの植物園にて

セツブンソウ

 

帰りに、広瀬さんの植物園に寄り、セツブンソウを見せていただきました。広瀬さんは八十も後半のおじいちゃんですが、麓の傾斜地を耕してさまざまな野草を植えて公開されています。中でも熊凱草(くまがいそう)は有名で、5月は大形バスも来るそうです。話好きなおじいちゃんから昔のこの辺りの話などを聞きました。

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広瀬さんの植物園にある小屋

中にはびっしり写真が貼ってある

ここを訪れた人が撮ったものらしい

5月には群生の熊凱草が咲く

 

葛生から峠を越えたところにある柏倉の太子の湯(900円)でさっぱりして帰途に着きました。

 

 

 

(熊五郎)

コメント(4)

  • 私もくしゃみ鼻水目のかゆみ全盛期、霜地味春を感じています。なんか素朴な植物園の感じがいいですね。 (agewisdom) 2016/3/5(土) 午後 7:04

  • > agewisdomさん 昔は春風邪なんて言ってましたね。熱の出ない鼻水だけの風邪。花粉症だったんですね。植物園はおじいちゃんが大事に守ってくれています。うれしい限りです。(熊五郎) 2016/3/5(土) 午後 10:13

  • 節分草が可愛いですね 広瀬山の植物園に咲いてるのですか? 以前大鳥屋山行ったことがありましたナイス!(kimichan) 2016/3/14(月) 午後 5:58

  • > kimichanさん 広瀬さんというおじいちゃんがやってる小さな植物園です。大鳥屋山の麓にありますよ。5月には熊凱草が咲くので是非訪れてみてください。 (熊五郎) 2016/3/15(火) 午前 0:06