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富士が見える山 高川山  2015年11月5日 快晴 4名

投稿日 2015年11月17日

地元のハイキングクラブの下見で山梨県 大月市と都留市にまたがる高川山(たかがわやま)に登りました。

 

山梨県には富士が美しく見える山が多くありますが、高川山もそのひとつ。交通の便もよいことから人気の山のようです。

 

大月市は秀麗富嶽十二景として富士が見える代表的な山を十二座上げています。都留市は大月市よりも更に富士に近く、ガイドブックで二十一座の山を上げています。

 

参考: 山梨県大月市と都留市のパンフレットから

 

高川山はそれらに含まれています。

 

標高は1000mを割る976m。山頂は360度の展望です。特に南側の富士とその前の御正体山(みしょうたいさん)周辺の山塊が美しく望めます。

 

この山には山頂にビッキーと呼ばれていた犬が暮らしていました。残念ながら天国に旅立ちましたが、長い間山頂から降りることなく暮らし、登ってくる登山客に愛嬌を振りまいていたようです。お墓は麓にあるようです。山頂に記録が残されています。

 

登山道は大月市のJR中央本線 初狩駅からのものと、都留市側の富士急行線の駅 田野倉駅(たのくらえき)や禾生駅(かせいえき)からのコースがあります。

 

今回は初狩駅から登り、都留市側の田野倉駅近くへ下りて、そのままリニア見学センターに寄りました。

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初狩駅近くにある看板

JR線のあるほうが大月市

左側は都留市

指の先がJR中央本線 初狩駅

都留市側の道、「シラノサワコース」は載っていない。

大月駅、おむすび山は左下だが切れている

 

 

写真のように、初狩駅から直接山頂に登るコースは、採石場の横、天狗岩を見て登る男坂/女坂コースと、沢コースがあります。今回は女性の多い本番を考えて女坂コースを選びました。途中から男坂と別れ、途中で沢コースと合流、更に山頂の手前で男坂と合流します。

 

男坂/女坂コースの前半は採石場(ただしあまり目立たない)の横を通過しますが、彩石の音が時々響いてくるものの、現場は見えません。天狗岩はおそらく砕石のためにかなり削られたのではないかと思いますが、登り途中からそれらしい岩が見えます。今回男道は使いませんでしたが、女道は傾斜が緩いものの一部崩落した個所があり、足を踏み外さないように注意が必要です。トイレは初狩駅(構内にあるが、無人駅なのでこっそり済ませる)か、登山口近くに簡易トイレがあります。登り始めると山中にはないので、下山して駅にたどりつくまで我慢です。

 

山頂には三角点(976m)のほか方位盤やビッキーの記録を集めた箱などがあり、露岩もあってよいベンチになっています。ビッキーが居たら楽しかっただろうに、今はその姿はありません。

 

山頂からの展望は最高です。富士や御正体山の山塊、雁ヶ腹摺山方面など。西に目を転ずれば南アルプスの甲斐駒ヶ岳、地蔵岳付近、間ノ岳等が覗いています。

 

山頂からは登ってきたコースを下りるのもよいですが、北東に長く伸びる尾根筋を大月まで下る「おむすび山縦走コース」。富士急行の田野倉駅に降りる「松葉コース」と「中谷コース」。禾生(かせい)駅に降りる「古宿コース」があります。「松葉コース」と「中谷コース」は大休場から分岐しています。いずれも「おむすび山縦走コース」から南に派生しています。

 

他に、山頂から直接禾生駅に降りる「シラノサワコース」があります。

 

今回は「おむすび山縦走コース」を辿り、高速のトンネルの上にある峠から地図にない古い道を田野倉駅に向けて降りました。これは「松葉コース」を降りるつもりが、分岐を過ぎてしまいやむなくの処置です。この道は最近歩かれていないようですが、道はまだはっきりしています。高速の花咲トンネルのサイドにある墓地の脇に出ますが、そこは田野倉駅の近くです。我々はそのまま高速に沿った道をリニア見学センターまで歩きました。大した距離ではありません。

 

山自体が小さく、登って降りてもそれほど時間のかかる山ではありません。高川山山頂から大月駅に向かって延びる長い尾根(おむすび山縦走コース)は、明るい自然林の道で、なかなか美しいところです。ただし、一部急斜面もあり滑りやすいので注意が必要です。派生する各ルートの分岐点を見落とさないようにしたいものです。

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初狩駅側からの登山道

男坂/女坂コース入り口

ここから登らずに、右の林道をさらに行くと沢コースのようです

ここの手前に簡易トイレがある

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男坂、女坂の分岐点

男坂は尾根筋を直接登っていくが

女坂は巻くように付いている

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右から沢コースが合流

更に登っていく

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左からの男坂と合流

この手前に富士の眺めがよい場所がある

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山頂に向けて登っていく

気分のよい笹の尾根道

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高川山山頂 標高976m

中央縦長の岩の根元にビッキーの屋根付きの資料箱がある

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高川山山頂から富士を眺める

看板の上は鹿留山(1632m)、杓子山(1598m)、倉見山(1256m)

鹿留山の下は、文台山(1199m)

この写真では御正体山は見えていません

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富士の雪はまだ少ない

右奥の町は富士吉田市

手前の谷合いは都留市

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少し引いて撮影

左に御正体山(1682m)が雲を背後にして見えている

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高川山は大月市の「秀麗富嶽十二景」の山のひとつ

秀麗富嶽十二景のパンフレットが存在する

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山頂犬 ビッキーの記録

箱の中には記録ノートや、写真が納められている

誰でも閲覧できる

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在りし日のビッキー

今では写真でしか見られない

(ビッキーを愛した方の厚意による)

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山頂から直接禾生駅側に降りるシラノサワコースの案内

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おむすび山縦走コース、松葉コース、中谷コース、古宿コースの案内

おむすび山縦走コースは大月駅近くまで伸びている

他のコースはおむすび山縦走コースの途中から都留市側に分岐している

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おむすび山縦走コースを歩く

気分のよい尾根道だが、部分的に滑りやすい急斜面もある

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まだ紅葉には少し早いようだ

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おむすび山手前の峠

大月市と都留市を結ぶ古い道が交差している

左に下ると花咲経由の大月駅へ

まっすぐはおむすび山を経て直接大月駅へ

道標は無いがわれわれは右下を田野倉駅に向けて古い道を下った

道はあまり踏まれていなかった

(松葉コースを見落としたので仕方なく利用)

 

 

今回帰りのお風呂は大月市の健康福祉センターのお風呂を利用したが、すこし足を延ばして都留市の芭蕉 月待ちの湯もよいと思います。

 

 

 

(熊五郎)

 

コメント(2)

  • 富士ほど秀麗という言葉にふさわしい風格のヤマハありませんね。飛行機でも新幹線でも富士山を見るとほとんどの人が満足げな溜息をつきます。日本人の心なのかもしれません。 (agewisdom) 2015/11/17(火) 午前 11:21

  • > agewisdomさん そうですね。どこの山に登っても富士を真っ先に探して、見えたら安心しますね。大月市はパンフの写真にを白旗史朗の写真を採用している点がスゴイです。(熊五郎) 2015/11/17(火) 午前 11:27

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