桐生 仙ヶ沢から朝日沢山、穴切峠 2015年3月12日 晴れのち時々曇り 2名

投稿日 2015年03月14日

まだまだ朝晩冷え込むこの時期ですが、新緑の頃を待てない山屋は、さわやかな緑の風や、咲き乱れるツツジを想像しながら、冬枯れの山をめざします。

 

群馬南部の600mくらいの山が連なるこの山域。春はまだ遠く、葉を付けていない雑木に寒風が遠慮なく通り抜けます。

 

私のもの好きに応じてくれるのは熊谷のYさんです。

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登路は桐生市菱町の塩の瀬 塩宮神社から仙ヶ沢(前仙人ヶ岳)へ

下降は赤雪山方面への尾根の途中 原仁田の頭から穴切峠経由穴切へ(下降路A案)

下降路は直接塩の瀬に降りる下降路B案も考えていました

 

塩の瀬(塩宮神社) - 仙ヶ沢山頂(標高647m) 標高差 468m 沿面距離 2.5km

仙ヶ沢山頂 - 朝日沢山(標高663m) 16m 1.3km

朝日沢山 - 穴切峠 175m 3.4km

穴切峠 - 塩の瀬(塩宮神社) 309m 4.0km

 

総沿面歩行距離 11.2km

 

通過時刻と(所要時間) 

塩の瀬(塩宮神社) 8:40

石祠A 9:07 (0.27)

424.4m三角点 9:20 (0.13)

石祠B 9:27 (0.07)

基準点No.102 9:51 (0.24)

仙ヶ沢山頂 10:24 (0.33)

白葉峠への分岐 10:55 (0.31)

朝日沢山 11:17 (0.22)

赤雪山への分岐 11:20 - 昼食- 11:35 (0.03)

原仁多の頭 12:38 (1.03)

穴切峠 13:54 (0.16)

石祠、神木 (林道途中) 14:53 (0.59)

穴切 14:58 (0.05)

塩の瀬(塩宮神社) 15:10 (0.12)

20150312_前仙人から穴切峠02.jpg

P623m手前から眺める仙ヶ沢

この時期だから樹間から見えるが...

600mくらいの山では山頂でも樹林に覆われていることが多く

展望はあまり望めない

 

今回目指したのは群馬県桐生市(きりゅうし)の山域ですが、隣の栃木県足利市(あしかがし)と接しているので、一部県界を歩きます。

 

朝日沢山(あさひさわやま)と聞くと、どこの山?と思うかも知れませんが、これは群馬側からの呼称。栃木県側からの呼称 仙人ヶ岳(せんにんがたけ)と言えば少し通りがよいかも知れません。

 

仙ヶ沢(せんがさー)は前仙人ヶ岳のことです。

 

朝日沢山 <-> 仙人ヶ岳

仙ヶ沢 <-> 前仙人ヶ岳

 

今回は群馬側からのルートをとったので群馬側の呼称を採用しました。

 

車を桐生市街から桐生川ダム(梅田湖)に向けて走らせました。

 

県道66号を走ると次第に両側に山が迫ります。

 

この辺は桐生市菱町。右から大きな尾根が二三降りていますが、梅田中学校を過ぎて右に入る道で桐生川の橋を渡り、対岸の道路に出たところに塩宮神社があります。この神社が仙ヶ沢への尾根の取りつき点です。

 

神社はあいにく屋根塗装の工事中。参拝することもなく境内奥の山道に入ります。

 

道は尾根伝いですが、一部ピークを避けて通るところもありました。踏み跡程度かと思っていましたが、道標さえあればりっぱな登山道と言えるくらいよく踏まれています。

 

登山道として整備されていないので道標は一切ありません。しかし朝日沢山まで迷うことはないと思います。

 

地図にあるように、通過ポイントとしては石祠A、石祠B、基準点、424.4Mの三角点のほか、固定ロープが一か所。これらを確認しながら登ります。石祠Bには宝歴十四年とありました。約250年前に祀られたもののようです。

 

植林帯、雑木の道のアップダウン。やがて尾根は瘠せてきて、岩まじりとなります。仙ヶ沢に近づくと、昨年(2014年)4月にあった桐生黒川ダム上流部の山林火災のため黒く焼け焦げた木々が現れます。

 

情報によると、この尾根には倒れそうなアクロバチックな岩 紹石(つなぎ石)と石祠があるはずですが、気付かずに通過。残念なことをしました。(後で調べたら、つなぎ石は3.11の地震で崩壊したようです。)

 

仙ヶ沢の山頂は標高647.6m。雑木に覆われ展望はよくありません。

痛々しく焼け焦げた尾根筋を白葉峠への分岐から朝日沢山へと辿ります。

 

朝日沢山から数分の赤雪山への分岐点で昼食。

 

分岐から赤雪山への道に入るとすぐに急降下。急な岩場は気が抜けません。石祠を見て特徴のあるピーク P623mを通過。朝日沢山がだんだん遠ざかるのとは逆に、近づいてくる赤雪山。

 

原仁田の頭(はらにたのあたま)は平凡な小ピークですが、立派な道標が立っており、穴切峠方面に、それとなく目印のテープがあり、踏み跡が入っています。

 

穴切峠までは踏み跡が明瞭ですが、緩斜面でもあり、あらぬ方向に目印テープがあったりして間違いやすく、さらに途中の伐採地で踏み跡が消えています。

 

伐採地には入り込まず、ふちを辿って行きますが、目印のテープも落ちているので尾根を外さないように注意が必要です。最後の斜面はやや左よりに下りますが、ここは迷いやすいところです。

 

穴切峠は暗く特徴のない峠で、看板すら立っていませんが、唯一赤い鉄パイプ製の鳥居と山の神の石祠があり、ここが峠であることを語ってくれているようです。

 

今回下降路A案を採用したのは、この穴切峠という名前に惚れてのこともあるのですが、今は往時を想像するのみ。この峠も忘れ去られる運命のようです。

 

我々は穴切峠から群馬側の穴切に下るため、植林帯の杣(そま)道を辿りました。この植林帯は間伐が行われており、林床は荒れています。

 

杣道は消え、想定ルートから大きく外れたことに気付いて、打ち払われた枝や倒された木を跨ぎながら軌道修正。やがて水の流れが出てきて、下に林道の末端を見つけました。

 

穴切への林道は未舗装で荒々しい道です。4WDなら入れそうですが間伐が行われているので注意が必要です。この林道の一部は群馬県と栃木県の国境です。それを示す標識には気付きませんでしたが、県境(地図にある一点鎖線)が沢筋を降りて林道を通り、再び尾根に駆け上がるのですから、なぜここを県境にしたのか不思議でなりません。

 

林道をとぼとぼ歩いていると、徐々に沢床が低くなり、美しい渓谷となって、やがて穴切に出、車道を塩宮神社に戻りました。

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塩宮神社(猿田彦命を祀る)

屋根の塗装工事が行われていたため参拝できず

社の裏手から山道に入る

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最初に現れる石祠(石祠A)

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標高424.4mの四等三角点

この三角点はピークの手前の植林帯にある。

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二つ目の石祠(石祠B)

宝歴十四年とある

約250年前に祀られたようだ

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桐生市 基準点No.102

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仙ヶ沢(前仙人ヶ岳)山頂

標高647m

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白葉峠(しらっぱとうげ)と朝日沢山方面への分岐がある小ピーク

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朝日沢山(仙人ヶ岳)山頂

 標高663m

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P623m(三角山)通過後。遠ざかってゆく朝日沢山(奥のピーク)

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赤雪山への尾根にある小ピークにて

熊谷のYさん

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原仁田の頭(はらにたのあたま)

写真の上の方向に穴切峠への踏み跡がある

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穴切峠

赤い鳥居と石祠がある

周りは植林帯で暗く、さびしい峠

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穴切峠から道が降りている

この道は植林の杣道のようで、辿ると右に誘導されるので、

途中で間伐で荒れた林床を無理やり軌道修正しながら下降

下に林道の末端が見えてくる

 

参考: この山域については桐生山野研究会が詳しい。

 

この記事に出てくる地名は桐生山野研究会を参考にしました。

 

 

(熊五郎)

 

 

コメント(2)

  • お元気で歩いていらっしゃいますね。何よりです。 (agewisdom) 2015/3/15(日) 午前 1:05

  • 初冬から春先にかけて低山。初夏から晩秋までは高山を歩いています。四季折々楽しめます。(熊五郎) 2015/3/15(日) 午前 11:10