投稿日 2013年08月28日
上州群馬のシンボル、赤城山に登ってきました。
赤城山は山全体の総称です。
その大きな山体にはいくつかのピークがあます。
そのピークのひとつで最高峰の黒檜山(1828m)に登りました。
赤城山南面全景(伊勢崎市東大室町付近から)
左から 鍋割山 1332m
ピラミダルな荒山 1572m
お椀を伏せたような地蔵岳 1674m
ぴょこんとかわいい長七郎山 1579m
駒ケ岳 1685m
右端奥 赤城山の最高峰 黒檜山 1828m
赤城山は関東北部にある大きな山で、関東平野のほぼどこからでも見える山です。
関東平野、特に群馬県に冬吹まくる北西の風は赤城おろしと言われ、低温の乾燥した風です。
群馬ではこの風を利用して冬に干し大根を作ってきたようですが、ここ数年の温暖化のせいでしょうか、
赤城おろしの吹く回数がめっきり減ったように思います。
下から眺める赤城山は、見る角度によってさまざまな形に見えますが、真南から眺めるのが最も整っているように思います。
上の写真は伊勢崎市の東大室町付近から眺めた赤城山南面の全景です。
今回は、車を大沼湖畔の大洞の駐車場に留め、湖畔から黒檜山、駒ケ岳、湖畔の周回ルートを歩きました。
大沼から黒檜山山頂までの標高差は約460m。沿面距離約4.5km、約4時間の山行です。
大沼湖畔から見上げた黒檜山 左の尾根を登る
県道16号 スカイボルトラインを登って大沼湖畔に着いたのが11:00ごろ。
大きな駐車場がいくつもあるので安心ですが、今回は大洞の駐車場に置きました。
トイレを済ませて湖畔の道路を赤城神社の朱色の橋を見ながら歩き、約15分で黒檜山の登山口に着きます。
黒檜山登山口 熊出没の看板がいたるところにある
登山口からいきなり岩の急登が始まります。
暗い樹林の中を登りますが、やがて尾根上に出ます。
おそらく猫岩の上部だと思いますが、木立ちの間から大沼が見えます。
ここから傾斜が少しゆるくなるものの、ほぼ直登のこの道は全体的に急登が続きます。
ところどころに「熊出没注意」の看板。
熊鈴をつけていないので、辺りを注意しながら登ります。
登山口からすぐ岩の急登が始まる
尾根上かの大沼と赤城神社 左が長七郎山、右が地蔵岳
この山は休火山で、大沼(おの)、小沼(この)、覚満淵(かくまんぶち)が水をたたえ、雰囲気を醸し出しています。
地図ではうっかり見過ごしがちですが、実際に登って眺めると、小沼は大沼より一段高いところにあるのがわかります。
小沼と地蔵岳
地蔵岳と高さを比べながら登りますが、なかなか地蔵岳を超えません。
おかしいと思いながら登っていると、ひょっこり道標のある稜線に出ます。
黒檜山のほうが150mくらい高いのですが、不思議です。
道標から左へ100mで山頂です。
黒檜山山頂
広い山頂ですが、木立ちで隠されて展望はほとんどありません。
この日は、大沼で19度でしたので山頂は16度くらいだったでしょうか。
昼食をとっているうちに寒くなり、長そでをはおりました。
昼食を済ませ、山頂からさらに100mほど北にあるビューポイントに向かいます。
このビューポイントも360度の眺めはありませんが、それでも西隣の子持山、十二ヶ岳、北側の武尊山、奥に谷川岳、尾瀬の山、皇海山、日光の山々を眺めることができました。
黒檜山ビューポイントから眺めた皇海山
山頂から駒ケ岳への道は、笹に覆われた林床に木製の階段が付けられており、快適に歩けます。
御黒檜大神、大ダルミを経て、駒ケ岳、鉄のハシゴ(ハシゴというより手すり付きの階段に近い)を下ってゆくと大沼と覚満淵の間の道路に飛び出します。
帰りに赤城神社に参拝し、登山の無事のお礼と、家内安全をお願いして帰途に着きました。
駐車場 11:00
登山口 11:15
黒檜山山頂 12:32 13:08
駒ケ岳 13:53
駒ケ岳登山口 14:44
(熊五郎)