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北アルプス 蝶ヶ岳からの展望

投稿日 2011年05月24日

パノラマ穂高槍4672_4673w.jpg

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北アルプス 蝶ヶ岳からのパノラマ展望 2010年08月3日

展望の山旅_蝶ヶ岳からの展望w.jpg

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実業の日本社「展望の山旅」蝶ヶ岳からのパノラマ展望図 藤本一美氏



 

実業の日本社「展望の山旅」の蝶ヶ岳のページを紐解いてみました。

 

上が実際の眺め。下が藤本一美氏の手書き展望図です。

 

写真と比べてみると細部まで正確に描かれていることがわかります。


 

この本によると、

 

蝶ヶ岳からの槍、穂高の展望は、
 
 ○蝶ヶ岳のほうが相対的に低い(約500m差) (槍、穂高を少し見上げる角度になる)

 

 ○深い谷(標高差約1000m)を隔てている (麓から山頂まで全体が見える)

 

 ○穂高まで約5.5kmの近さ (迫力を失わない大きさ)

 

 ○槍、穂高の東面を見るため、午前中順光となる (モルゲンロートが見られる)

 

このように条件が揃っている展望台は少ないようです。

 

東向きではないが、この条件に近いのが、南アルプス鳳凰三山からの白根三山(北岳他)です。

蝶ヶ岳から穂高.jpg

前穂高と奥穂高の位置関係は、常念岳まで移動してみるとはっきりしてくる
手前の岩壁は屏風岩


 

パノラマ展望を写真で撮る場合、問題は前後方向の山の重なりです。

 

実際に登ったりして、山の配置を把握していないかぎり、いくら目をこらして見ても、なかなか山の重なりは読み取れません。

 

このパノラマ展望の場合、前穂高と奥穂高の位置関係が分かるでしょうか。

 

名の通り、前穂高は奥穂高の(約1.4km)前にあり、前穂高から右下に北尾根が延びています。

 

北尾根の各ピークは五峰、六峰、七峰、八峰と名づけられています。

 

北尾根の向こう側が涸沢のカールとなっています。



 

今年(2010年)は残雪が例年より多いとのことです。





 

(熊五郎)

 

コメント(4)

  • こんなに暑かったのに、残雪は多いのですね。だから水不足の声をきかないで済んだのでしょうか。ありがたいことです。
    昨日今日の雨で、なんとか植物も生き返った気配です。でも明日は真夏日とか。山は秋が深まったのでしょうか。 
    2010/9/9(木) 午後 9:01

  • agewisdomさん、昨日の雨は恵みの雨でしたね。気温と湿度もがらっとかわりました。今日も暑かったですが、ちょっと空気がすがすがしく思いました。庭で鳴く虫も、心なしか元気になったようです。これから台風の襲来を除いて、大気が安定すると秋山のシーズンとなります。またまたじっとしていられない時期になりました。(熊五郎) 2010/9/9(木) 午後 9:17

  • 熊五郎さん、お早うございます。さすが登山経験が豊富な熊五郎さんの説明に納得です。前穂高と奥穂高の距離が、約14キロあるのですね。ポチ入れます。らくがき楽ちん ] 2010/9/10(金) 午前 8:09

  • らくがき楽ちんさん、おはようございます。ポチありがとうございます。前穂高と奥穂高の山頂間の距離ですが、14kmではなく約1.4km(1400m)です。地図上では見えているはずの山頂が、実際には後ろと前の山にまぎれて判別できないことがよくあるのですが、それが確認できたときの喜びが山岳展望の醍醐味のひとつです。(熊五郎) 2010/9/10(金) 午前 11:23

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