「新ハイキング」に思う

投稿日 2010年09月06日

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新ハイキング社の「新ハイキング」
以前のグラビアはモノクロ写真だった
目次の上は藤本一美氏のすばらしい手書き展望図が飾る



 

新ハイキングという月刊誌がある。

 

昭和36年6月に初版が発行されたようだ。

 

今でも発刊されており、書店で手に入る。

 

山の雑誌は数えるほどしかないが、この「新ハイキング」も貴重なそのひとつである。

 

最近の山雑誌の発刊も苦労があるようで、記事を読んでいるのか、

 

宣伝やPRを読んでいるのか分からないような内容だが、

 

「新ハイキング」は昔ながらの記事構成を守っている。

 

記事は個人や、新ハイキングクラブの主催したツアーなどの、実際の記録、紀行で構成されている。

 

これらを読むと、実際さまざまな山の楽しみ方があるのが分かる。


 

私は、この「新ハイキング」のグラビアがまだモノクロのとき、よく購入して読んでいた。

 

そのうちグラビアがカラーになって、少々興味が薄れ、最近はたまにしか買わない。

 

モノクロの山の写真は、どこか郷愁を誘うものである。

 

登った山でも、自分の知らない角度からの写真が載っていたりする。

 

カラーになると、どうもカレンダーや絵葉書的な感じがして、興ざめする。


 

「新ハイキング」の表紙には必ずその号のテーマが載っている。

 

 花ひらく山
 落ち葉の山みち
 冬陽の山みち
 惜秋の山
 爽快の夏山
 夏近き山
 山の湯をめぐって
 花の秋山
 風かおる山

 

などなど。

 

毎号違うのだから、よく考えるものだ。


 

この本の面白いところは他にもある。

 

それは、目次の上にある、藤本一美氏の手書き展望図である。

 

その正確さには驚かされるが、展望の場所はさまざまで、たまに外国にも行く。

 

藤本一美氏の展望図の素晴らしさは、実業之日本社 「展望の山旅」を見てもわかる。


 

私は、山行を計画するとき、古い「新ハイキング」を紐解いて参考にしている。

 

このような素晴らしい雑誌は、是非今後も継続してほしいものだ。





 

(熊五郎)

 

コメント(4)

  • まったくハイキングどころか旅の雑誌もあまり見たことはありません。でも、モノクロの写真や展望図と聞くとなんとも言えない懐かしさを感じるのは年齢のせいでしょうか。セピア色の一枚に鮮やかな彩りの思い出がよみがえります。 2010/9/6(月) 午後 10:47

  • agewisdomさん、この雑誌はハイキングという名前ですが、内容はハイキングから本格的な登山まで広範囲です。

    最近の他の山雑誌のグラビアには、かわいい女の子が登場するようになりました。そういう時代なのでしょうか。
    モノクロであれば、ススキの道を登山者が山に向って歩いている写真でも、何時間でも眺めていたくなります。なぜか自分のあのとき...を重ね合わせてしまうようです。(熊五郎) 
    2010/9/6(月) 午後 10:59

  • 私もこの「新ハイキング」をたまに買っていました。しかしモノクロのイメージしかなかった。買わなくなって、または店頭で見かけるのが少なくなったからかな? 「山と渓谷」や「岳人」も好きで買っていたけど、「山渓」があまりにファミリーを意識し始めたり、最近では中高年に読者層を絞っている、その商魂が嫌ですね。まだ「岳人」には、気骨さがあります。読み応えがあります。素人を(偉そうに言ってすいません)寄せ付けない、出版ポリシーを貫いているのが好きです。しかし、最近店頭に置いている店は少ないですね。他にも薄っぺらい、山の本がありましたね。山行記録や登攀記録中心の本が。名前は忘れましたが、もう廃版になってるのでしょうね。寂しい気持ちがしますね。今夜が秋の気配がするからでしょうか・・・ 朝刊太郎 ] 2010/9/9(木) 午後 11:08

  • 朝刊太郎さんこんばんは。昔は山渓持って山に行ったことがあります。その頃はまだ電車利用で、車内での暇つぶしでした。しかしあの雑誌は大きいから山では邪魔でした。(笑) 新ハイキングはその点小型で薄く、本棚でもあまり場所を食いません。最近はどの本も本屋で立ち読みして終わりです。なぜか買いたいという気持ちが起きません。じっくり活字を読まなくなったからでしょうか。それとも山に対する考えや気持ちが老化してきたのでしょうか。あたらしい情報を取り入れようという気持ちが少なくなってきたように思います。古山屋になりつつあるのでしょうか。(熊五郎) 2010/9/9(木) 午後 11:52