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富士

投稿日 2009年12月26日

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三ツ峠からの富士




 

富士は言うまでもなく火山ですが、斜面を覆う溶岩は水がよく浸透するため、

 

雨や雪解け水が流れても、富士の斜面をほとんど浸食せず、地下に潜り込みます。

 

このため、富士にはほとんど放射状の谷は発達していません。

 

大沢崩れは唯一例外で、大きく崩れて深い谷を形成しています。

 

この大沢崩れは、北面から見る富士にきりっとした緊張感を与えています。

 

三ツ峠からは、そのような富士を手が届くほどに近く眺めることができます。

 

そうそう、放射状の谷が無い山としては、鹿児島の開聞岳が有名です。

 

開聞岳は山に谷が無いため、山肌をらせん状に登山道がつけられています。

 

登山口から登って二回海が見えたら山頂です。

 

富士は大沢崩れがあるため、そうはいきません。

 

ゆく年に感謝、くる年に希望をもちたいものです。




 

(熊五郎)

 

コメント(4)

  • 列車の窓から、飛行機から、富士山がくっきり見えると何だか心が弾みます。幼い時からすりこまれた日本の象徴だから?とも思うのですが、それ以上に、その姿の美しさに人をとらえて止まないものがあるような気がします。

    45年前、修学旅行のバスが紅葉谷の角を曲がった瞬間雲が晴れ、目の前に富士が姿を現しました。何人かの女の子が涙をぽろぽろこぼしていたのは忘れられない思い出です。 2009/12/26(土) 午後 9:00

  • agewisdomさん、山屋の場合も、どこかの山に登ったら、必ず富士を探します。富士が見えるとなんとなく安心しますね。私の場合、中学校の修学旅行が富士だった(登ったわけではありません)のですが、富士よりきれいなバスガイドさんばかり見てました。記念写真ありますが、今見ても.... ^-^;;(熊五郎)2009/12/27(日) 午前 11:45

  • この修学旅行も栃木の中学校の話です。ただ私は担任の教師としていたのですが。「持って帰りたい」ってため息ついた生徒もいました。今は還暦です。あれから彼らも何回富士を見てどんな感慨をもったでしょうね。あ、それから私が読んだ「牛女」は小川未明の童話でした。 2009/12/27(日) 午後 2:02

  • agewisdomさん、教壇に立たれていたころの生徒さん達は、純情無垢だったんですね。その生徒さんは今でも富士を見てはそのときの事を思い出していることでしょうね。雪形で思い出された「牛女」ですが、調べてみました。今の児童書は幸せに満ちたものが多いですが、「牛女」は、聾唖者という辛い現実と、村人達の人間愛、そして母の愛情をストレートできれいなものとしてではなく、死んでも息子に試練を与える、恨みをも含めた母の深い愛情を描いている、現実的で心に深く浸透する児童文学と思います。(書評を読んで) 私も両親の気持ちを考えずに、突然上京したことを反省する今日この頃ですが、今は亡き両親を供養する気持ちを常に持っていたいと思います。どこかの山で両親の雪形が見つかるでしょうか。(熊五郎) 2009/12/27(日) 午後 3:59

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