昔懐かしいガイドブック

投稿日 2009年07月01日

大阪勤務だったころ、会社の入っていたビルの年配の守衛さんは、いつもビブラム底の靴を履いていました。山に登る方だと直感し、こちらから近づいていろいろ話をうかがいました、その後昼休みや定時後に、よく山の話をしたものです。その方からいただいた一冊の本が、「山と渓谷 アルパインガイド 20 八ヶ岳」です。発行は昭和38年の第三版で、著者は導標山の会、八千穂山の会となっています。定価は150円です。当然この本の内容は古く、実用に供することはできませんから、実際の八ヶ岳へは最新のものを買い求めて行ったものです。会社の斜め向かいが登山用品店だったこともあり、その後、私の登山熱は高くなっていくばかりでした。

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表紙の写真は赤岩の頭付近と思われます。中の写真は、八ヶ岳を背景に小海線を走る蒸気機関車、丸太を組んで建てられていたキレット小屋からの天狗尾根、まだ山頂小屋の無い赤岳山頂など、どの写真も郷愁を誘います。

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ところで、ここまで古くなくても、すこし昔の登山ガイドには一般ルートではない、いわゆるバリエーションルートが載っていたものです。最近のガイドでは、ほとんど姿を消しました。このガイドブックに載っている、バリエーションルート、またはあまり普通のガイドブックでは載せないであろうルートなどを書き出してみました。

 

杣添尾根(そまぞえおね)から横岳
地獄谷本谷
赤岳沢
天狗尾根
上ノ権現沢
横岳大同心沢
立場川本谷
蟇滝沢(がまたきさわ)
広河原沢
冬季の阿弥陀岳南稜
北八ヶ岳鳴岩川源流川原木場沢
同 白薙沢(しらなぎさわ)
同 夏沢川
北八ヶ岳大石川源流
北八ヶ岳大岳川源流
北八ヶ岳鹿曲(かくま)川源流

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八ヶ岳のバリエーションルートは、「日本登山大系 八ヶ岳・奥秩父・中央アルプス」にも出ています。この本は新装になって今でも販売されていると思いますので、貴重なバリエーションルートの資料です。本来は岩と沢登りの本ですが、クライマーの下降ルートなどが、結構参考になるものです。

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難しい沢登りとまではいかなくとも、バリエーションルートは、適度に山ごころを刺激してくれます。
阿弥陀岳南稜、立場川本谷、天狗尾根の記録については、いずれ投稿する予定です。

 

(熊五郎)