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18MHz デルタ型ループアンテナの調整

投稿日 2023年02月21日

以前移動用に作成した釣り竿使用の18MHzデルタ型ループアンテナをnanoVNAを用いてVSWRの確認を行いました。このアンテナを製作した時の投稿は以下をご参照ください。

18MHz デルタ型ループアンテナを作ってみました

CQ出版社の「特選ハムのアンテナ製作集」に掲載されている「18MHz 1エレメント・デルタループ・アンテナの製作」を参考にして作ったものです。非常に飛びのよいアンテナと感じています。

​今回は作った時はまだ所有していなかったnanoVNA(ネットワークアナライザ)を使用してVSWRを計測し、問題があれば再調整しようという試みです。

18MHz_DLoop_02.jpg

自作18MHz デルタ型ループアンテナ

釣り竿とステンレス・ワイヤー、塩ビパイプのベースにバラン

使用ポールはアンテン GPL-45

​給電点地上高4.5mでVSWRを計測

18MHz_DLoop_01.jpg

給電部の様子

​使用ポールはアンテン GPL-45

塩ビパイプで釣り竿を約90度に展開

​ケースは自作のバラン

VSWRの計測は給電点地上高 4.5mで行いました。ポールはアンテンのGPL-45を使用しました。トップヘビーになるため軽くステーを張りました。

 

作りっぱなしですが、下図のように18.350MHzにVSWRの最低点があり、1.106でした。VSWR 2.0の範囲は17.400MHzから19.450MHzの約2MHzでした。十分広帯域な特性です。

18MHzバンドのCWで使用する18.090MHz付近は、1.5以下に収まっているようです。

もう少し下げたいところですが、アンテナを上げる環境によっても変動するので、今回は調整せずこのままとしました。

18MHz_DLoop_03.jpg

地上高4.5mのVSWR

最低VSWR周波数18.350MHz 1.106

VSWR 2.0以下の帯域幅 約2MHz

17.400MHz 2.016

18.350MHz 1.106

19.450MHz 2.009

実際に使用するには現地でVSWRをなるべく低くしたいものです。そのため今回はCOMETの移動運用用アンテナ・チューナーCAT-10で調整してみました。

 

結果、そのままではVSWRの最低点が18.350MHz 1.106だったものが、18.060MHz 1.010に調整できました。もう少し丁寧に追い込むとよいのですが、これでも18.090MHz辺りは1.10以下に収まっていると思います。

18MHz_DLoop_04.jpg

アンテナ・チューナー COMET CAT-10でVSWRを落としてみた

最低VSWR周波数 18.060MHz 1.010

VSWR 2.0以下の帯域幅 約1MHz

17.580MHz 2.013

18.060MHz 1.010

18.500MHz 1.999

暖かくなってくると18MHzのコンディションも良くなってくるでしょう。このアンテナ完成直後に5Wでハワイと交信できているので、今シーズンも期待したいと思います。

(JF1VRR)

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