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18MHz デルタ型ループアンテナを作ってみました

投稿日 2020/01/25

18MHzの移動用アンテナを持っていなかったので、市販の本を参考にデルタ型ループアンテナを作ってみました。完成してすぐにハワイの局を5Wで呼んでみたところ一発でつながり、その飛びのよさにびっくりしました。

CQ出版社の「特選ハムのアンテナ製作集」に掲載されている「18MHz 1エレメント・デルタループ・アンテナの製作」を参考にして作りました。5.4mの釣竿をVの字に広げた形で、一本のポールで立てられ、軽量のため移動用に適していると思います。性能のほうは半信半疑でしたが、シンプルな割にはなかなか使えると感じています。

18MHz_deltaloop_0.jpg

主な材料は5.4mのグラスロッドの釣竿2本、エレメント用のステンレス・ワイヤー、釣竿をV字に展開するための板と塩ビパイプ、4:1バランのためのフェライトコアやプラスチックケースなどです。

 

釣竿はアマゾンで求めました。2本同じものを購入するのですが、そこがくせ者。伸張すると各段の長さが違うし、全体の長さも違います。2本比較して初めて分かることですが、いい加減な商品にがっかりです。多少いびつですが、仕方がありません。

 

ステンレス・ワイヤーはホームセンターでも売っていますが、私はモノタローに注文しました。1mm∮,1.5mm∮,2mm∮などがありますが、太いと釣竿の先端に通らず、細いと収納したりするときに取り扱いが厄介など、一長一短があります。本では1mm∮を使うとなってますが、私の場合は1.5mm∮を使いました。

 

作るうえで難しいところは特にありません。エレメント用のワイヤーは細いアース線などの被服ワイヤーでもよさそうですが、被服の無いステンレス・ワイヤーであれば、エレメントの中点をショートすることによりSWRの調整が簡単にできる利点があります。

18MHz_deltaloop_1.jpg

詳細は「18MHz 1エレメント・デルタループ・アンテナの製作」を参考にしてください。支持パネルは適当な大きさの板に穴を開けて塩ビパイプを90度に展開させて取り付けます。ステンレス・ワイヤーを5.15m 2本、6m 1本に切り、5.15mを釣竿に通します。当然5.4mの釣竿は先端のロッドを切って短くする必要があります。ワイヤーの先端に端子をつけて6mのワイヤーを連結します。

 

バランはフェライト・コアに3本のリードを巻き、プラスチックケースに収めます。釣竿を90度に展開するとインピーダンスは約200Ωになるようで、それを50Ωに変換する4:1バランです。

18MHz_deltaloop_2.jpg

出来上がったらSWRの調整に入りますが、今回は作りっぱなしで1.1以下に収まってしまい、調整は不要でした。このため調整に関して何も書けません。本来であれば6mのワイヤーの中点をショートバーでショートし、長さを微調整してSWRを下げていきます。

 

このアンテナを製作したのは2019年の6月でしたが、そろそろ18MHzもコンディションが上がってきたようでした。国内局が聞こえないある日、バンドの片隅でDX局が聞こえています。ハワイです。このアンテナを作って始めての送信ですが、5Wで呼んでみました。結果は一発!599で取ってくれました。なかなか幸先のよいスタートです。後日のコンディションの良い日。国内の局がフォーンやCWで交信しているのが聞こえていました。CWでランニングしている局がいましたので、数局コールしてみたところ、すべて599のレポートをいただきました。

2019/06/19 KH7XS CW bill 

2019/06/23 JD1 CW 小笠原

2019/06/23 JH5 CW 愛媛県松山市

2019/06/23 JF3/5 CW 徳島県小松島市

2019/06/23 JR3 CW 兵庫県相生市

2019/06/23 JA1/6 CW 福岡県宗像市

2019/06/23 JL3/3 CW 奈良県山辺郡

FT817 5W 給電点高4.5m デルタ型ループアンテナ 18MHz CW 自宅庭

(JF1VRR)

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