6BF11 コンパクトロン デュアルコントロールグリッド五極部

投稿日 2016/11/06

6BF11 コンパクトロンはデュアルコントロールグリッド五極部と電力増幅用五極部の異特性複五極管です。

6BF11.jpg

SYLVANIA製 6BF11 Dissimilar Double Pentode

二つの特性の異なる五極部を封入した複五極管

二つの五極部の内ユニット2は6DT6と同等

 

デュアルコントロールグリッド五極部は、7ピンMT管の6DT6と同等とのことです。

 

コンパクトロンは12ピンの大形形状を利用してさまざまな複合管が作られています。管名の最後の数字(極数)が10や11と多いのはコンパクトロンの複合管といえます。もともとコンパクトロンは真空管としては後発ですので、それまでに開発された利用頻度の多い優秀な球を組み合わせて封入したと考えられます。この6BF11の場合は6DT6と電力増幅五極管を封入した形になっています。6DT6はテレビのFM検波増幅用の球でアメリカではカラーテレビに多く採用されたようです。

 

6DT6と電力増幅用五極管を封入したということは、FM検波と、その後段のスピーカーを鳴らすための電力増幅をこの球一本でこなすことを狙ったものと思われます。残念ながら6BF11を採用したテレビの回路図の手持ちはありませんので確認はできません。

 

電力増幅用五極部は後日とり上げるとして、今回はデュアルコントロールグリッド五極部の静特性を計測してみました。計測方法は6DT6と同じです。さて6BF11のデュアルコントロールグリッド五極部は6DT6と類似しているでしょうか。

 

6DT6については以下をご参照ください。

 

参考記事: 6DT6 デュアルコントロールグリッド五極管

12EZ.jpg

向かって左(Unit 2)がデュアルコントロール五極部

 

6BF11のベースピン配置は12EZです。12EZの球は6BF11のほか、6AD10、6AD10-A、6BY11、6T10、10T10、12AE10、12T10、13V10、17BF11、17BF11-A、18AJ10、24BF11があります。

 

今回はSYLVANIA製の6BF11を計測してみました。6DT6の時と同様に、Eg1(第一制御格子(第一グリッド)電圧)またはEg3(第二制御格子(第三グリッド)電圧)のいずれかをパラメータとし、もう一方を0V、+0.5V、+1.0Vに固定しました。0V固定のグラフは6BF11のデータシートに載っています。Escr(スクリーングリッド電圧)は100V固定とし、各Eg1またはEg3におけるEp -Ip特性を計測しました。

 

グラフは

 

左がEg1をパラメータ(+3.0V から-3.0V変化)とし、Eg3を固定した場合。

右はEg3をパラメータ(+3.0V から-3.0V変化)とし、Eg1を固定した場合。

 

いずれもEscrは100V固定です。

静特性計測回路

 

 

〇 一方のEgが0Vの場合

静特性測定回路.jpg
6BF11_01.jpg
6BF11_04.jpg

                           Eg1: +3V -から -3V Eg3: 0V                                   Eg3: +3V -から -3V Eg1: 0V

〇 一方のEgが+0.5Vの場合

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                           Eg1: +3V -から -3V Eg3: +0.5V                               Eg3: +3V -から -3V Eg1: +0.5V

〇 一方のEgが+1.0Vの場合

6BF11_03.jpg
6BF11_05.jpg

                           Eg1: +3V -から -3V Eg3: +1.0V                                  Eg3: +3V -から -3V Eg1: +1.0V

 

 

 

 

6BF11 SYLVANIA No. 151

 

 

 

 

(JF1VRR)