真空管バードビュー

投稿日 2015/09/03

必要な特性の真空管を探したり、互換球を探したり、特性を比較したりするのはけっこうやっかいなものです。

 

そこでざっくりした静特性を鳥瞰(バードビュー)できればと思いこのようなものを作ってみました。

 

最終的にはデータシートなどの特性表をにらめっこするしかありませんが、だいたい似通った球の存在がわかるだけでも役立つのではないかと考えました。

 

真空管には多くのパラメータがある中で、静特性だけで比較することは無理がありますが、糸口にはなるかと思います。

 

今回は、コントロール・グリッド電圧(Ecg)を-2Vに限定し、プレート電圧(Ep)0Vから350Vの範囲の静特性で鳥瞰してみました。言いかえればEcgを-2Vに固定し、Epを0Vから350Vまで変化させた場合のプレート電流(Ip)の変化です。

 

Ecg -2Vだけで比較するのはそもそも無理があります。球によっては-2Vを動作点にすることはあり得ない場合もありますが、-2Vはどのような球でもとりあえず計測対象になり、もっと深いEcgでもほとんどの場合-2Vとの相関があります。

 

対象の球は、三極管、または五極管やビーム管の三極管接続(三結)です。

 

管名の並びは、最大Ipでソーティングしています。したがって粗方、電圧増幅管は前に、電力増幅管は後ろになります。

 

ヒータ電圧にバリエーションがある球もありますが、所有球(計測した球)をそのまま採用しています。6L6GTのヒータバリエーション12L6GTで計測した場合の管名は12L6GTとしています。

 

Epは0Vから350Vまで10Vステップで測定したものですが、一部もっと細かく、またはもっと荒く計測したものも含まれます。

 

Epの途中から始まっている球は、Ipが0Vの場合をスキップしているからです。

 

複三極管(特性の異なる2つの三極部をもつ管)や複五極管などでは、14BL11-1や14BL11-2のようにユニット1,2を区別しています。6BM8のような三極五極複合管は6BM8-T(TはTriode)、6BM8-P(PはPentode)のように区別しています。

 

ざっと眺めると、たとえば35EH5、6J5GT、6SN7GTはよく似た特性です。ほかには6CA5と6CU5、6AQ5と6DS5、5CZ5と6BQ5、50C5と12W6GTなど。

 

真空管を使う側の立場で、どのくらい役に立つかはわかりませんが....

真空管バードビュー.jpg

収録管一覧(五極管、ビーム管はすべて三結で計測しています)

6Z-DH3A

12SQ7

6SF5GT

6AV6

6BM8-T

6FY7-1

6267

10DE7-1

6JV8

35EH5

6MJ8

6J5GT

6SN7GT

14BR11-2

14BL11-1

6AU6

6SS7

6FQ7

14BR11-1

12BH7A

6CA5

35C5

6CU5

6AS5

6Z-P1

6AR5

12CA5

50B5

14BL11-2

UY-12A

6FQ7-Para

42

34GD5

6AQ5

6DS5

12BY7A

30A5

6CL6

10DE7-2

6BM8-P

6DB5

50C5

6EM5

12W6GT

15HB6

6GB6

6K6GT

5CZ5

25E5

6BQ5

6DT5

12L6GT

6FY7-2

6CW5

16A5

25AV5GT

 

 

 

 

 

ご注意

計測はどのくらい使われたかわからない中古の真空管で行われています。

当局が所有する真空管の個体の計測結果に基づいています。

保護のためIpには電流制限をかけています。特に電力増幅管などでは途中で打ち切っている場合があります。

 

 

 

(JF1VRR)