8EM5(6EM5) 三結 垂直偏向出力用ビーム五極管

投稿日 2015/07/26

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SYLVANIA 8EM5

テレビ受像機の垂直偏向出力用五極管

 

 

テレビ受像機の垂直偏向回路は、ブラウン管の走査線を垂直(縦)方向に偏向させるための60Hzののこぎり波発振回路と、偏向コイルに電流を流すための垂直偏向出力回路で構成されます。

 

偏向回路には使用するブラウン管の画面サイズや偏向角などに応じた性能の偏向回路が必要となり、それなりの真空管を採用する必要があります。

 

このため垂直偏向発振および垂直偏向出力管は非常に多くの種類が作られたようです。

 

最も普及したと思われる14インチ級90度ブラウン管のテレビ受像機の垂直偏向回路は12BH7Aなどの双三極管、または6CS7のような複三極管が発振と出力に使われましたが、時代が進んで17インチ110度という大型で薄型のテレビが登場すると、垂直出力専用に6CW5、6EM5のような偏向出力用五極管が使われました。

 

垂直偏向出力用の五極管はプレート損失10から20Wまでの球が多いようで、これらを小型のオーディオ・アンプの出力段に使って楽しんでおられる方も多いのではないでしょうか。

 

今回は手持ちの関係でヒータ電圧8.4Vの8EM5を三結にしてEp -Ip特性を計測してみました。SYLVANIA製の2本です。

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SYLVANIA 8EM5 (307) 三結 Ep -Ip特性(実測)

 

8EM5 No.307 SYLVANIA製 三結

ヒーター電圧/電流 8.4V 596mA

代表値 Ep100V Ecg -4V Ip 29.1mA

代表値 Ep150V Ecg -12V Ip 16.3mA

代表値 Ep220V Ecg -20V Ip  17.2mA

 

Ecg -4V Ep 100V 

rp 1390Ω

gm 7400us

μ 12

 

Ecg -12V Ep 150V 

rp 2170Ω

gm 4000us

μ 9.2

 

Ecg -20V Ep 220V 

rp 2940Ω

gm 2800us

μ 8.0 

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 SYLVANIA 8EM5 (308) 三結 Ep -Ip特性(実測)

 

8EM5 No.308 SYLVANIA製 三結

ヒーター電圧/電流 8.4V 596mA

代表値 Ep100V Ecg -4V Ip 26.6mA

代表値 Ep150V Ecg -12V Ip 12.4mA

代表値 Ep220V Ecg -20V Ip  11.4mA

 

Ecg -4V Ep 100V 

rp 192Ω

gm 5800us

μ 10.2

 

Ecg -12V Ep 150V 

rp 2630Ω

gm 3400us

μ 9.2

 

Ecg -20V Ep 220V 

rp 3570Ω

gm 2400us

μ 8.0

 

 

8EM5 SYLVANIA No.307

8EM5 SYLVANIA No.308

 

 

 

(JF1VRR)