top of page

6SN7GT 双三極管

投稿日 2015/06/10

6SN7GT_1.jpg

マツダ 6SN7GT

使用経歴不明の古い球

 

双と書きましたが、同じ特性の三極ユニットがふたつ、パッケージされています。

 

余談ですが、同じ特性の場合は双三極管、違う特性の場合は複三極管と呼び分けるのが一般的です。

 

では英語では?

 

双に相当する言葉で思い浮かべるのはtwin(ツイン)、double(ダブル)、dual(デュアル)くらいでしょうか。

 

よくホテルで部屋を予約する時、ツインにしますか、ダブルにしますかと聞かれますが、ツインはシングル・ベッドが二つの部屋。ダブルはダブル・ベッドの部屋のようです。

 

三極管はtriode(トライオード)

では、双三極管では?

 

そこで、各メーカの呼び方をデータシートで調べてみました。

 

GE twin

RCA twin

Tung-Sol double

sylvania double

brimer double

Raytheon double

 

といった具合です。

 

ようは、twin triodeでもdouble triodeでもよいようです。

 

話はそれましたが、今回はかなり古いマツダ製の6SN7GTです。ヒータ焼けの跡がありますし、ベースのキーが折れています。それでもゲッターが白くなっているところは無いようです。

 

ヒーター電圧/電流 6.3V 590mA

 

代表値 Vp 250V Vcg -8V

規格表 9mA

Unit1 実測値 8.05mA

Unit2 実測値 6.61mA

 

代表値 Vp 200V Vcg -6V

規格表 8mA

Unit1 実測値 7.03mA

Unit2 実測値 6.02mA

 

代表値 Vp 150V Vcg -4V

規格表 6.5mA

Unit1 実測値 6.14mA

Unit2 実測値 5.45mA

 

規格値はデータシートの特性グラフから読み取った値です。

 

当局は6SN7をこれ一本しか所有していないため、比較検討はできません。

 

古い球を使う場合は、各ユニットの特性差を考慮して使ったほうがよいようです。

6SN7GT_2.jpg

6SN7GT Unit1 Vp - Ip特性(実測値)

マツダ製 42 三結 Ep - IP特性(実測値)

非常に良好な特性を保っています

6SN7GT_3.jpg

6SN7GT Unit2 Vp - Ip特性(実測値)

6SN7GT_4.jpg

6SN7GT Unit1とUnit2 Vp - Ip特性の合成表示

右に寝ているほうがUnit2

 

 

ご注意

この実測データはどのくらい使用されたかわからない中古の真空管で計測したものです。

 

 

6SN7 No.299

 

(JF1VRR)

bottom of page