12A 電力増幅用 直熱三極管

投稿日 2015/05/13

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UX-12A 電力増幅用 直熱三極管

左は日立製 右はFUJI製(1950年11月製造)

 

以前OBからいただいた12Aを眺めていると特性を見てみたくなりました。

 

UX-12Aは4ピ(UX)の小柄のST管です。

 

並四ラジオの電力増幅段に使われていたようです。

 

その後五球スーパーの時代になると、電力増幅段の球(タマ)は6Z-P1や42などの五極管に置き換わりました。

 

ラジオの歴史において初期段階に使われていた12Aは、今では貴重な球ですが、オーディオファンがこの球を使ってアンプを製作している例が散見されます。

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銀色のプレートが美しい小柄のST管

一見12Fと同じように見えるが

上から覗くとグリッド巻き線が確認できる

フィラメントは下から伸びた二本の金属棒の先でテンションがかかっている

中央を下に引っ張って、逆W型になっている。

 

久しぶりに自作真空管特性計測システム?でEp-Ip特性を実測してみました。

 

手持ちの12Aは2球あり、一方はFUJI(富士電気製?)と、もう一方は日立製です。

 

ピン配置は、2A3と同じです。

 

P1 フィラメント

P2 プレート

P3 グリッド

P4 フィラメント

 

フィラメント電圧は5Vです。直流点火して計測しています。

 

〇FUJI製

 

富士電機製の球には製造年月日が印刷されていることが多いようです。手持ちの球は1950年11月製造となっています。私が生まれる前にすでに世の中に存在していたようです。

 

フィラメント電流は184mAでした。規格より少なめです。

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各グリッド電圧におけるVp-Ip特性(実測値) FUJI製

 

グリッド電圧が小さいときに少し暴れがありますが、全体的にはきれいな特性です。

 

代表値

Vp 200V Cgv -15V Ip 12.6mA

 

〇日立製

 

フィラメント電流は243mAでした。 こちらは規格に近い値です。

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各グリッド電圧におけるVp-Ip特性(実測値) 日立製

 

グラフのように、この日立製12Aは印加されているグリッド電圧を無視するかのように2mAくらいまでIpが流れます。この個体における不良と思われますが原因は不明です。グリッド巻き線に異常があるのかも知れません。それ以外の領域ではよい特性なので、-10Vから-15V位のグリッド電圧で使う限り問題はなさそうです。

 

代表値

Vp 200V Cgv -15V Ip 13.6mA

 

 

 

 

(JF1VRR)

コメント(2)

  • ゲストブックではなく、コメント欄で申し訳ありません。はじめまして。自作真空管アンプ愛好者です。
    アマチュア無線は中学生~高校の時、興味があり、無免許で真空管の自作送信機で少しやっていました。(嘘のコールサインで・・)結局、ラジオとアンプ作りだけになりました。12Aは大好きな真空管ですね。このアンプを何台か作っています。0.3W位ですがいい音です。紹介されている6AR5や41なども作っています。最近投稿された「56」も10本以上ありましたが、すべて友人に差し上げてしまい今はありません。これからも時々、訪問させていただきますのでよろしくお願いします。
    2015/5/21(木) 午後 1:17

  • > HIROちゃんさん 嘘のコールサインで.. やっちゃいましたね(笑)私の場合は、よく一緒に日本橋に通った友人がオーディオへ、私が無線へ舵を切りましたが、若い時の経験は貴重ですよね。12Aはなんとも温かみのある球で、私も好きな球の一つです。私は、こうして特性実測ばかりやっているので、もし実使用面でコメント等ありましたらお願いいたします。ご訪問ありがとうございます。(JF1VRR) 2015/5/21(木) 午後 3:35