OpenCVのバイブル

投稿日 2015/01/29

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OpenCVのバイブル的存在

「詳解 OpenCV コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識」

O'REILLY Gray Bradski, Adrian Kaebler著 松田 晃一訳

約610ページ

初版 2009年8月

 

画像処理(コンピュータビジョンと言うべきかもしれません)は現在産業界では当たり前のように使われています。多彩な動きをする工業ロボットなどは、その加工品の認識や位置決めなどのために高度な画像処理が行われています。リンゴなどの出荷では、その形状や色、良品不良品の判断などで画像処理が使われています。

 

画像処理と言えば、ひところ高価なカメラと、高速なCPUが付きものでしたが、ここにきて高性能なカメラが安価になり超小型化されてきたこと。CPUがARMのCoretexなどのように高性能、安価で供給され始め、われわれアマチュアでも手ごろに画像処理が楽しめる時代になりました。

 

無人飛行体などへの搭載カメラ、車のドライブレコーダ、ホームユースではペットや侵入者の監視などのアプリケーションが難なく作れます。

 

画像処理とは、画像の色やサイズなどの変換、ノイズや不要部分のカット、人の顔認識、動体認識など様々な画像に対する処理ですが、それらを一から作ろうとする人はまずいません。そこで登場するのはマルチプラットホーム、オープンソース、ライセンスフリーのOpenCVです。

 

このOpenCV 画像処理ライブラリーは、Linuxやwindows 、MAC OSなど多くのプラットホームで使え、ライセンスフリーなので趣味にも、商用にも使えます。ソースもオープンなので、必要であれば自分で改造することもできます。

 

Linuxをサポートしているので、ラズベリーパイ + USMカメラという安価な環境でも動きます。

 

OpenCV開発は1999年ごろからIntel社で開始されたようです。画像処理は非常にCPUコストを必要とする処理であるため、ハードメーカが立ち上げたのも理解できます。

現在はバージョン2.4xくらいになっています。

 

この「詳解 OpenCV コンピュータビジョンライブラリを使った画像処理・認識」は松田氏によって丁寧に翻訳されておりわかりやすいものです。

 

OpenCVをインストールするとサンプルプログラムが付属しますが、そのサンプルをもとに記述されています。技術初心者にとっても、学生等にとっても、ステップバイステップでやさしく説明されているのはうれしい点です。

 

画像処理の分野ですから、機能の理解という点では、ある程度行列演算などの数学が出てくるのは仕方ないとして、用意されている関数を呼ぶだけで自分で撮影した画像や動画を思うように加工して楽しめるのは醍醐味です。

 

OpenCVには低レベルから高レベルまでのモジュールが含まれ、それらを使えばほとんどの処理ができるといっても過言ではないと思いますが、低CPUパワーでどのように妥協した、または簡略化した処理を行うかは腕の見せ所です。

 

 

 

(JF1VRR)